はじめに
Intel Corporationが「Notification for Intel® Galileo Users」という告知で、インテル Galileo 開発ボード(以下、英文の表現に合わせてIntel Galileoと表現)に付属する電源ユニット、つまりACアダプターの交換を発表しました。窓口は英語ですが、該当フォームには国を選択する部分がある全世界向けです。このお知らせの部分を例によって意訳してみました。
Intel Corporationが「Notification for Intel® Galileo Users」という告知で、インテル Galileo 開発ボード(以下、英文の表現に合わせてIntel Galileoと表現)に付属する電源ユニット、つまりACアダプターの交換を発表しました。窓口は英語ですが、該当フォームには国を選択する部分がある全世界向けです。このお知らせの部分を例によって意訳してみました。
UbuntuおよびDebian Linuxをインテル Galileo 開発ボードで動かすということが比較的早期から行われており、“「インテル Galileo 開発ボード」関連の日本語ページのリンク集”からも1件リンクしています。このころからlibpthread
のコードでアプリケーションがクラッシュしてしまうことがよく知られていました。
「インテル Galileo 開発ボード」において、無線LAN(Wi-Fi)とBluetoothを適法に使用する方法について、3回にわたって「考察」「実践」「懸念」について書いてきましたが、今回はそれぞれの問題点を分析した結果として、最も適法だと思われる方法について書いてみたいと思います。
インテルがInternet of Things(Iot)向けのゲートウェイ開発キットを発表しました:
見た目がルーターのようですが、これは必要な処理を行うネットワーク対応のデバイスであり、分類としてゲートウェイに位置することを意図する開発キットです。ルーターのように、パケットを設定に沿ってルーティングするのではなく、それよりも上のレイヤーのデータや自身に接続されたセンサーなどのデバイスから得られるデータを処理し、その後必要に応じてゲートウェイするためのものです。
インテル Galileo 開発ボードを扱うにあたって、必読と言える「Intel Galileo Board User Guide」というドキュメントがあります。ハードウェアとソフトウェア両面の必要な情報がコンパクトにまとまっています。また、このドキュメントにしか存在しない情報もあります。しかし、このドキュメントの存在があまり知られていなかったり、英語だということで読まれていなかったりしているのではないかと思います。
そこで、このドキュメントの日本語版を紹介代わりに作ってみました(このドキュメントのライセンスはCreative Commons Attribution Share-Alike License (ver. 3)ですので、著作権的な問題点はありません)。例によって逐語訳ではなく、意訳ですので原書と併せてご覧いただければと思います。
先日書いた“インテル Galileo 開発ボードでWi-Fi/BTを適法に使用する方法の実践”の“7. 無線LAN(Wi-Fi)とBluetoothを両方同時に使用する”において、
Mini PCI ExpressスロットにもUSB 2.0の信号が出ていますが、これを通常のUSBコネクターとして取り出す変換ボードは一般的とは言い難く、入手性もよいとは言えません。
と書きましたが、秋葉原ではこれを実現する製品が実際に売っていることもあり、入手して試してみることにしました。
先週は“インテル Galileo 開発ボードの需要がひと段落した模様?”という記事で、インテル Galileo 開発ボードの特価販売をお知らせしましたが、“Intel「Galileo」が税込3,975円で特価販売、25日から (取材中に見つけた○○なもの) – AKIBA PC Hotline!”という記事よれば、今週も特価販売がなされるようです。
現行製品であるGalileo1からGalileo2への置き換えが行われるということで、特価販売がなされているようです。
もし、興味があればこの際に購入しておくのも手かもしれません。そのくらいの価格、ですよね???
このメモで紹介している方法は、日本国の電波法に抵触する可能性があることがわかりました。詳しくは“Ralinkチップ搭載無線LANアダプターはLinuxで使用すべきでない”を参照ください。
以前に“インテル Galileo 開発ボードでWi-Fi/BTを適法に使用する方法の考察”というメモにおいて、インテル Galileo 開発ボードにおいて、適法にWi-FiおよびBluetoothを使用する方法を検討しました。そのまとめの最後に、
(ドライバーを別途導入するなども考慮するとして)あるいは汎用のUSB接続で使える一般製品を検討するというのも手なのかもしれません。
と書いた部分を実践してみよう、というのが今回のメモの趣旨です。
Intel Quark BSPをインテル Galileo 開発ボードで使用する方法について説明します。必要に応じて、私の日本語意訳である“Intel Quark SoC X1000 BSP Rel 1.0.0 ビルド&ソフトウェア ユーザーガイド”への関連個所へリンクをしていますので、併せてそちらも参照してください。
この“Intel Quark SoC X1000 BSP Rel 1.0.0 ビルド&ソフトウェア ユーザーガイド”はIntel Quark SoC X1000シリーズを搭載したボード向けに汎用的にかつ網羅的に記述されており、単純に「インテル Galileo 開発ボード向けにビルドしたい」という場合には少々わかりづらくなっている面があります。
そこで、まずは簡単に「インテル Galileo 開発ボード用にビルドを行って動作させてみる」ことに特化した手順を解説することにより、“Intel Quark SoC X1000 BSP Rel 1.0.0 ビルド&ソフトウェア ユーザーガイド”を読む手引きになればと思います。