はじめに
Intelが公開したX86-Sの提案に関する連載における最終回です。掲載が予定・予想よりだいぶ遅れてしまいました。今回は仕様を要約しての簡単な紹介と疑問点、後方互換性の観点からどういうことが起こるのか、仮想化にあたえる影響、AMDの今後の対応としてあり得るシナリオは何かなどを分析したいと思います。
Intelが公開したX86-Sの提案に関する連載における最終回です。掲載が予定・予想よりだいぶ遅れてしまいました。今回は仕様を要約しての簡単な紹介と疑問点、後方互換性の観点からどういうことが起こるのか、仮想化にあたえる影響、AMDの今後の対応としてあり得るシナリオは何かなどを分析したいと思います。
Intelが公開したX86-Sの提案について取り上げる3本中2本目の本メモでは、Intelが公開したX86-SのPDFドキュメントの内容を「詳細編」として日本語化して掲載します。内容はとても高度で、IA-32とIntel 64を仮想化関連、その後のセキュリティー向けの追加仕様、マルチコア/マルチCPUが起動してから実際にUEFIやOSを起動するまでの動きなどを含めて理解していることが前提となっています。それらに対する変更点と、それによる影響を論じるものとなっています。
Intelがこれまでのほぼ完全な後方互換路線(上位互換路線)から外れて、現代に合わせた命令セット・アーキテクチャーに移行する際の具体的な設計仕様を発表しました。この内容にはある程度のIA-32およびIntel 64の理解をしている人たちに向けた概要を説明するWebページと、深くIntelアーキテクチャーを理解していることを前提とするPDFファイルによる詳細の2つに分かれています。
今回は1本のメモですべての内容について書くのではなく、3本に分けることにしました。というのも、それぞれ必要な知識レベルが異なる情報が2つあることと、それぞれについて私の解釈でコメントをする回に分けたほうが理解が進むと考えていることによります。
1本目である今回は、Intelが該当する詳細なPDFを公開しているWebページに書かれている内容を、さかきけいの理解で日本語にしたものを「概要編」としてお伝えしたいと思います。
以前(7年前の2015年)、Intel Quark SoC X1000シリーズで動作周波数400 GHzとかキャッシュ16 MBとかいう表記になっていたことを茶化したことがありました:
AMD Ryzen 7000シリーズの性能について知りたいことがあって検索していて、その検索先で大原雄介さんによる「ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第666回 CPU黒歴史 思い付きで投入したものの市場を引っ掻き回すだけで終わったQuark」という記事が目に入りました(以下、「該当記事」とします)。
当時、Intel Quark/Edison/Galileo/Curie/Jouleなどについていろいろと当サイトで書いていた私にとっては懐かしい話題です。この「さかきけいのメモ」を検索してみたところ、本メモを書いている時点において少なくともこれまでにQuark関連について90本も書いていました。そういったこともあり、該当記事を興味深く読みました。
さらに言うならば、Intelとの間でNDA(Non-Disclosure Agreement、秘密保持契約書)にサインすることなくIntel Quarkに関する情報を収集して発表をしていた一般人として、日本でトップクラス(自称)の情報量を誇る私「さかきけい」が、どのように該当記事を読んだのかということを書いてみたいと思います。
Intel Corporationは日本時間の本日付でCore i9-7980XEなどの上位製品とともにCore i7-8700Kなどのメインストリーム向けの製品を発表しました。
個人的には前者の18コアは多すぎて活用できる気がしないのと、1999ドルは高すぎて手が出ない、また手持ちのソフトウェアの多くが他コアよりも高クロックの方が効くということもあって、359ドルが想定されている6コアの後者製品に興味を持っています。
速報ということで短い更新です。
本日2016年10月11日に開催された「インテル(R) ソフトウェア・カンファレンス 2016 東京 Day 1」における「トラック B: Internet of Things」の「B-1:新時代を開く IoT デバイス、インテル® Joule™ の概要」において、「インテル株式会社 ニュー・テクノロジー・グループ プロダクト・マーケティング・マネージャー 三津江 敏之」氏より、日本国内での「Intel® Joule™ 570x Developer Kit」の発売が今週中あるいは来週中になるとの発言がありました。
もう半月ほどの前になりますが、Intel Corporationは日本時間の2016年8月17日(水)に「Intel Joule」シリーズを発表しました。このIntel Jouleシリーズに関連する、これまでの製品には「Intel Galileo(コードネーム「Kips Bay Fab.D」)」および「同Gen 2(コードネーム「Kips Bay Fab.H」)」、「Intel Edison(コードネーム「Bodega Bay」)」があります。
このIntel Jouleシリーズについて現時点で判明している情報をまとめてお伝えしたいと思います。
Advanced Micro Devices(以下、AMD)は危ない橋を渡ろうとしているように見えます。この橋はすでにくすぶっていて煙がもうもうと上がっている状態だというのが適切でしょう。なぜそのように思えるのか、そのことについて書いてみたいと思います。
そろそろ新たなノート・パソコンがほしいと考えながらいろいろと見ていて、ようやく購入まで踏み切りました。長かったです…。そのことについてちょっと書いてみたいと思います。
※実際に購入したのは1月なのですでに4か月近くたってしまっていますが。。。