Intel GalileoシリーズにおけるWindowsのサポートが今月末終了

PCWorldの記事(英語)が、「Support for Microsoft’s Windows 10 edition for IOT on Galileo’s board will end on Nov. 30(さかきけい意訳:GalileoボードのためのMicrosoft Windows 10のIoT版のサポートは11月30日に終わる)」と伝えています。

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Intel Quark microcontroller D1000のCPUはIA-32ではない

はじめに

Intel Quark microcontroller D1000(コードネーム:Silver Butte)に搭載されたプロセッサー・コア、いわゆるCPU部分については「33 MHz 32-bit Harvard architecture tailored for MCUs(さかきけい意訳:MCUに適合させた 33 MHz 32-bit ハーバード・アーキテクチャー)」であるとされており、それがIntel Quarkであるとか、IA-32やPentium互換であるといった記載がありません。なぜそうかというと、このプロセッサー・コアはIA-32ではないからです。

Intel Corporationは用途に合わせる形で、従来固守してきたIA-32ではない別種の命令セット・アーキテクチャーを生み出しました。

このメモではその内容について簡単に解説したいと思います。

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Intel Quark microcontroller D1000/D2000/SE SoCの仕様概要

はじめに

Intel Corporationが2015年11月2日付け(アメリカ、カリフォルニア州サンタクララ:現地時間)で「New Intel IoT Platform Makes More ‘Things’ Smart and Connected」というニュース・リリースを掲載しました。

このメモでは、このリリースの中で触れられている「Intel® Quark™ microcontroller D1000」「Intel® Quark™ microcontroller D2000 for IoT solutions」および「Intel® Quark™ SE microcontroller」の仕様について概要をまとめてみたいと思います。

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Intel Quark Microcontroller D1000について

はじめに

2015年4月、Intel Corporationの発行する一部の文書で初めてその存在が明らかになった「Intel Quark Microcontroller D1000(コードネーム「Silver Butte」)」という製品があります。この名称からわかるように、Internet of Things(IoT)に向けたIntel Quark系の一種です。

Intel Quark Microcontoroller D1000 イメージ

8月に入ってからは製品に関するデータ・シートやユーザー・ガイドなどのドキュメントが公開され始め、その内容が明らかになってきてはいるのですが、なぜかあまり注目されていないようで、日本語で紹介するページも少ないようです(2015年10月25日17時半現在、Googleでの検索では1ページも引っかかりません)。

今回のメモは、このIntel Quark Microcontroller D1000に関して書いてみたいと思います。

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Intel EdisonのMCU SDKの日本語意訳(9/9):トラブルシューティングと資料

はじめに

このメモはIntel Edison Compute Module用のMCU SDKの公式ページ群を“さかきけい”が読んで解釈した内容を元に日本語で書き起こしたものです。このメモで雰囲気を感じ取ったうえで原文をご参照いただければと思います。なお、リンク先がないものやリンク先が英語表記になっているものは現状ではまだメモを作成していないものです。

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Intel EdisonのMCU SDKの日本語意訳(8/9):MCU SDKのためのサンプル・スクリプト

はじめに

このメモはIntel Edison Compute Module用のMCU SDKの公式ページ群を“さかきけい”が読んで解釈した内容を元に日本語で書き起こしたものです。このメモで雰囲気を感じ取ったうえで原文をご参照いただければと思います。なお、リンク先がないものやリンク先が英語表記になっているものは現状ではまだメモを作成していないものです。

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現時点での情報によるIntel Curie Moduleのまとめ

はじめに

Intel Curie Moduleを搭載する具体的な製品であるArduino 101(あるいはGenuino 101、以下はArduino 101に統一)が発表されたので、これ以上の大きな仕様変動はないと思われます。そこで現時点で公表されている情報からIntel Curie ModuleとArduino 101についてまとめてみたいと思います。

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IntelがIntel Curie搭載のArduino 101(Genuino101)を発表

ローマ時間の2015年10月16日、Arduino LLCMaker Faire Romeにて「Arduino 101」を発表したのにタイミングを合わせる形で、Intel Corporationがエントリー・レベルのMakerと教育分野に最適であるとするArudino 101の情報を掲載しました。

このArduino 101はアメリカにおいての名称で、その他の国においてはGenuino 101という名称となります。これはArduinoの名称、端的にいえば商標登録の問題で現在もめている最中であることに配慮したものと思われます。この問題については「Arduinoの内部分裂についてスイッチサイエンス マガジン」に記載があります(読んでいただければわかるのですが、部外者がどっちがどっちと判断するのは困難ですので、このメモではこのArduino 101が公式だとかどうとかいう表現は念のため避けておきたいと思います)。

本メモでは、2つある名称のうちArduino 101を使用します。適宜必要に応じて読み替えていただければと思います。

Arduino 101のボードと箱 その1

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