はじめに
最大規模のソフトウェア開発会社であり OS ベンダーでもある Microsoft が、Windows に何もかも取り込んでいってしまい、これが各国の独占禁止法に触れるかどうか、ということが時々そして繰り返し話題に上ります。現在は Windows Vista に XPS という、PDF 対抗ではないかといわれる機能が入ることに対して Adobe が、x64 向けの Windows Vista のカーネルにパッチを当てることができなくなる PatchGuard 技術が、Microsoft 以外のベンダーがカーネルから締め出され、セキュリティソフトウェアを作るベンダーを阻害しているとして Symantec がそれぞれ苦情を申し立てています。
OS の範囲について苦情があがったのは今回が初めてではありません。Internet Explorer が Windows に統合されたときもそうでした。記憶に新しいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、すでに 10 年近く前のできことです。
このように OS とはいったい何処までで、どこからが OS の範囲を超えるのかについて私の考えを書いてみることにします。なお、OS といっても様々なものがありますが、今回はパソコン向け、それも私にとって主流であるもの限ることにします。
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