やはりクラウドがIA-32需要をけん引している模様

Intelの7~9月期(第3四半期)の決算の発表がありました。関連ニュースを以下に紹介します:

前者のYoichi Yamashitaさんによる記事から引用します:

米Intelは10月15日 (現地時間)、2013年第3四半期 (7月-9月)決算を発表した。パソコン向けプロセッサを扱うPCクライントグループが苦戦を強いられる一方で、サーバ向けプロセッサの需要増からデータセンターグループが12%の伸びを記録。

このようにクライアント部門は苦戦しているものの、サーバー部門は伸びています。このことは、スマートフォンやタブレットにIntelが入れてはいないものの、その機器を通じてアクセスされるサーバーには導入が進んでいるということを示しています。つまり、ARM入りスマートフォンやタブレットが売れれば、それだけサーバー需要が伸び、Intelのサーバー向けCPUが売れるというサイクルが生じていることを意味します。

先日「クラウドはIA-32系の追い風になっている」でも書きましたが、すでにクラウドのプラットフォームとして多数の採用実績のあるIntel(IA-32)は、このクラウド分野においてさらに安定的な成長を続ける可能性が高いのではないかと私は考えています。

一方で安定的な成長のためにはクライアント方面も伸ばす必要があり、当面はWindows 8.1市場を狙う(というよりは維持する)ようですが、この市場は今回の決算でも縮小傾向であることが見て取れ、いずれはスマートフォンとタブレット市場を攻略する必要があります。そちら方面は、周りから見ていても苦戦していますよね…。デバイスメーカーが設計や開発環境を変えてでも採用したいと思うような特徴のある製品を出しさえすればうまくいくのでしょうが、どうもそういう何かを提供できるのか、現状では非常に不透明に見えます。

やはり先端製造プロセスを武器に、他社と同等程度ではなく他社にはできないような低消費電力でハイスピードなSoCでしょうか? またはデジタルRFの完成による、完全な1チップSoCへの統合でしょうか?


ところでこういう決算に関する記事でも話題にも上らないなど、もう完全に忘れ去られている(?)IA-64系は、いつ正式に止めるんでしょう…?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です