先日の「月刊誌「日経WinPC」が休刊」するで書いたように今月はスキップ予定だったのですが、休刊の報を受けて急きょ先月発売(現在販売中)の10月号を購入し(併せて「DOS/V POWER REPORT 10月号」も買いました)いくつかの記事を読んでみました。
「ハードウェア」カテゴリーアーカイブ
Intel Quarkの正体は80386?それともPentium?
Intelが「Intel Developer Forum 2013」で発表した「The Internet of Things(IoT)」向け新プロセッサー「Intel Quark」は、いったい何のプロセッサーをベースとしているかについて2つの説が出ていますので、それぞれの記事を紹介します:
- 【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】IntelがAtomよりさらに低電力なCPU「Quark」を発表 ~その正体はClaremont – PC Watch
こうして見ると、Intelが今回のIDFで見せたQuarkは、Claremontではないかという疑問が沸いてくる。Claremontなら、すでにテストシリコンがあるので、見せることができる。Claremontの中身は、“フルシンセサイザブル”なPentiumコア(P54C)で、シンセサイザブルなx86コアというQuarkの条件も満たしている。ダイサイズ的には、IDFで見せたチップにほぼ近い。
- プロセッサ-マイコン:Intelが“iPhone 5sのA7”と同じ64ビットSoC「Quark」を発表――マイコン市場を脅かすか? – EE Times Japan(Rick Merrittさんの記事の滝本麻貴さんおよび田中留美さんによる翻訳記事)
ベテランのプロセッサ市場アナリストであるPeter Glaskowsky氏は、「Quarkは、現在特許権が消滅しているx86の旧式アーキテクチャ『386』の可能性がある。だから、Intelは、潔くオープン化に踏み切ったとみられる」と述べている。
Intelの秘伝のタレ
Intelの14nm世代について「【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】IDFでIntelが14nmプロセス世代の「Broadwell」を公開 – PC Watch」という連載記事で紹介されています:
22nmプロセスが大成功だったことは、Intelの人事を見ても分かる。Intelが新CEOに選んだのはIntelで製造を担当してきたBrian Krzanich氏だった。製造畑の人物をトップに据えた人事は、Intelの製造がFinFET時代になっても、うまくいっている証拠だ。
アウトオブオーダーと分岐予測
はじめに
笠原一輝さんがPC Watchに連載している「笠原一輝のユビキタス情報局」ですが、この中でアウトオブオーダーについて説明する「Intel、22nm世代のAtom CPUコア「Silvermont」の詳細を公表 ~最大8コア構成で前世代から性能は3倍、電力は1-5に」におけるアウトオブオーダーの説明が根本的に間違っているのです。
掲載当時にも「うーん…」と思っていたのですが、さすがにそのうち撤回されて修正記事に変わるだろうと思っていたのですが、現在でもそのままで、さらに最近の記事「CPU、GPU性能が桁違いに向上したBay Trail ~ベンチマークでAtom Z3000の性能をチェック」においても、該当記事を参照するように書いており、誤った知識の拡散が懸念されるため、誤っている点について指摘をしたいと思います。
火災?でDDR3メモリの値上がり
火災が原因でDDR3 DRAMの価格が上昇しているというニュースが出ています:
特に前者の記事によれば
また、原因のひとつがSK Hynixの工場火災なのは間違いないが、「SK Hynix以外のチップを搭載したメモリの出荷量も減っている」と話す代理店もあるそうで、他にも原因がある可能性がある。
ということで、火災は原因の一つではあるものの、それだけではない様子なのが気になりますね。
しかし、製造している方からすると値段が下がりすぎている状態ですから、できれば値上げしたいところでしょう。今後は生産調整をして、PC向けDRAMからモバイル向けDRAMなどの付加価値製品に切り替える動きもあるということで、長い目で見ると上昇が続くのかもしれません。
Androidアプリの開発環境にはAMD CPUよりIntel CPUの方が相性が良い
Android用アプリケーションの開発を行うための「Android SDK」には、各種Android環境のエミュレーターが含まれています。この中の一つに、Intel Atom環境のエミュレーターがあり、これを高速化するための「Intel® Hardware Accelerated Execution Manager(以下、Intel HAXM)」というソフトウェアモジュールが提供されています。
NTTドコモもiPhoneを扱うということについて
「また日経か」
というわけで、日本経済新聞は実際にNTTドコモがiPhoneを取り扱うようになるまで、毎度毎度出る出る言い続けるのだろうな、と思って見ていました。今回、ようやくiPhoneをNTTドコモが実際に取り扱うということになり、毎度の騒ぎはこれで終わりとなります。
公式発表は以下のページにあります:
- Apple Press Info :
NTT DOCOMO & Apple Team Up to Offer iPhone in Japan on Friday, September 20 - NTTドコモ 報道発表資料 :
NTTドコモとApple、日本でiPhoneを9月20日(金曜)より提供開始
クラウドはIA-32系の追い風になっている
LGA2011プラットフォーム用Ivy BridgeベースCPU
ようやくLGA2011プラットフォーム用のIvy BridgeベースCPU「Core i7-4960X」が発表されました。
ハードウェア処理のNATですとっ?!
INTERNET Watchで「ASUS、スリムデザインのギガビット対応無線LANルーター「RT-N56U」」という三柳 英樹さんによるASUSの新製品記事を見かけました。
性能面では、ハードウェア処理のNAT機能を搭載することで、従来のソフトウェアNATに比べて転送速度が2倍~5倍が向上し、最大30万セッションの処理が可能なマルチタスク性能により高負荷時でも転送速度が遅くならないとしている。
こんなことが書いてあると、それだけでなんだか無性にほしくなります。なんだかねぇ?>私
自分でもよくわからないところに物欲とリンクする技術萌え属性があるようです。