Web連載漫画「バイナリ畑でつかまえて」#14

山田胡瓜さんの連載まんが“「バイナリ畑でつかまえて」第14話:ねっとりてらしー – ITmedia PC USER”が2週間ほど前の3月13日に掲載されました。

前回に引き続いて、少し遅れてしまいましたが感想を書いてみたいと思います。

例によってネタバレとなる可能性があるため閉じておきます:

この物語はどう見るかが難しいような、複数の視点があるようにおもいます。共有した父の立場、知識としてある不安を持つ娘の立場、そしてこれが大事なのですが、読者の立場です。この話は、どれがどうという、作品で決定づけた結論を持たないため、読者がどう思うのか、という立場が強調される作品となっています。父と娘とどちらによった結論を出したとしても、本作を読む上での誤りはないんでしょうね。

そして、その「微妙な価値観の中心点」にあるのが、姿の出てこないマナちゃんのパパですね。いったい何を娘さんに吹き込んだことやら…。

まぁ、でも、あれですね。

父と娘でも違う人格と違う価値観を持つ以上、それぞれを尊重することが必要ですよね。だから、この場合は娘さんが言うようにあまり積極的に共有してはいけないんじゃないかなぁ、と思います。

自分が実行したいことによって、相手がしてほしくないことをしてしまうなら、思いとどまる必要があると私は思うからです。この場合、父が共有したいと思って共有したことで、娘の共有してほしくないという意思を強制的に否定してしまっているのはよろしくないなー、と。たぶん、異論もあるかと思いますが…。

この連載は多様性のある視点を提供することで、結果として1つだけではないと思える物語を毎回描いており、とても興味深く思います。

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2014/03/31追記

昨晩誤って下書きのつもりで公開してしまいました。今朝移動中に気づき、いったん非公開にして、先ほど修正版(このページ)を再公開しました。

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