AMDのSeaMicro部門がVerizonのデータセンター案件を受注したという記事が出ていましたので紹介したいと思います:
- [公式]Verizon Selects AMD’s SeaMicro SM15000 for Enterprise Class Services: Verizon Cloud Compute and Verizon Cloud Storage – AMD | SeaMicro
- AMD、サーバの大型案件を獲得 – EE Times Japan
この後者の記事(著:Rick Merrittさん、日本語訳:青山麻由子さん)から少し引用します:
VerizonとAMDは、エンタープライズ向けのパブリッククラウド技術について2年にわたり共同開発を進めてきた。
このように2年前からということであり、AMDがSeaMicroを買収したのが2012年2月29日ですから、AMDによる買収が行われる前から協力して開発をしていたことになります。
今回の案件で使用されるのは「SeaMicro SM15000 Fabric Compute Systems」で、使用するCPUは、Intel AtomあるいはXeon、AMD Opteronのいずれかの中から選択することができます。本案件で採用するCPUは、どうやらAMD Opteronではない模様です。というのも、SM15000の採用は堂々と発表しているのにもかかわらず、採用されるCPUについては言及を避けているからです。これがAMD Opteronの採用であれば、こちらも大々的に発表したのではないかと思えます。いずれにしても、SeaMicroのビジネスとしては大成功の一例となり、AMDの利益にもなることでしょう。
SeaMicroがVerizon Cloudというページで今回の案件の情報を動画などを交えて提供しています。この動画ではAMD Opteronの載ったボードが出ていますね。ただし、ヒートシンクも何もついていないので、撮影用の可能性が高いでしょう。