Bluetoothドングル ~ ハードウェア編 ~

先日のコラムで書いたようにプラネックス・コミュニケーションズ(PLANEX COMMUNICATIONS)Bluetooth USB Dongle EDR(BT-01UDE)を発注していたのですが、すでに手元に届いています。今回は接続対象となる他のBluetoothデバイスを私が所持していないことから、ハードウェアについてだけ書いてみたいと思います。

20051204-1

ノートパソコンに装着することを考慮して持ち運びができるような形になっています。IrDAドングルのIrSTICKほどではないにしても比較的コンパクトにできており、モバイルのお供にいい感じでしょう。なお、装着時はUSBコネクタのキャップをはずします。

20051204-2

この小さなキャップをなくさないようにすることが課題ですね。私はすぐになくしてしまいそうです・・・(^^;

本来は付属のCD-ROMから必要なソフトウェアをインストールしてから接続して使用するのがこのBluetoothドングルの正しい使用方法なのですが、今回はBluetoothドングルをそのまま挿しこんでハードウェア情報を取得してみました。

Device Descriptor:
bcdUSB: 0x0200
bDeviceClass: 0xE0
bDeviceSubClass: 0x01
bDeviceProtocol: 0x01
bMaxPacketSize0: 0x40 (64)
idVendor: 0x0A12
idProduct: 0x0001
bcdDevice: 0x1500
iManufacturer: 0x00
iProduct: 0x00
iSerialNumber: 0x00
bNumConfigurations: 0x01

この情報からチップベンダーはイギリスのCambridge Silicon Radio(CSR)であることがわかります。このチップを採用した他のBluetoothドングルを探してみたところ、台湾のCelllink Co., Ltd.が仕様も外観も同じような製品(BTA-6030 V2.0 EDR class I)を出していることがわかりました。おそらくPLANEX COMMUNICATIONSかCelllinkのいずれかがいずれかのOEMなのか、あるいは共通のOEM元があるのでしょうね。デバイスクラスはUSB標準どおりになっており、素直なつくりのBluetoothチップのようです。ちょっと検索してみると実に多くのBluetoothデバイスにCSRのチップが使われていることがわかります。

持ち運びを考慮した形状で素性のよさそうなこの製品ですが、ひとつ大きな問題があります。下の写真を見てください。一般的なUSBケーブルとこのBluetoothドングルのコネクタ部分をアップにして撮影した写真です。

20051204-3

何が問題かわかりますか? Bluetoothドングルの横幅が一般的なUSBコネクタの横幅よりも大きいのです。このため昨日のコラムで取り上げたような一般的なUSBハブやパソコンで横に並んで配置されるUSBポートに取り付ける際に、隣接するポートに干渉するのです(私の使用しているノートパソコンLaVie RXでも干渉しました)。しかも干渉が左右両方に及ぶので3つ以上のポートが存在する場合に両端どちらでもないポートに装着すると3ポート、両端いずれかにつけると2ポートを必要としてしまいます。また、USBポートの周辺の形状によっては装着することが困難なことも予想されます。これを回避するためにはUSB延長ケーブルを使用すればいいのですが、それではせっかくの携帯性のよさが台無しになってしまいます。

もし次にBluetoothドングルを作る際には、ぜひ一般的なUSBコネクタと同じサイズになるように作っていただきたいと思います。またこれから購入するつもりの方はこの点を気をつける必要があるかと思います。

付属のソフトウェアをインストールしてのコラムはFOMA P902iを入手してからにしたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です