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Intel Iris Pro Graphics 5200のベンチマーク

PC Watchに「マウスコンピューター「LuvBook H」でIris Pro Graphics 5200の性能を検証」という記事が掲載されており、Intel Pro Graphics 5200のベンチマークが掲載されています。なかなかよい結果で、下位のディスクリートGPUを別に搭載する必要が全くなさそうな感じになっています。

一方で高性能な分、消費電力は増えており、バッテリーでの駆動時間はやや短めのようです。

気になるのはやはり重量ですかね…。もう少し軽くないと、持ち運びには厳しいです。構成を変更できるのかと思って、マウスコンピューター該当製品のページを見てみたら、すべて入荷待ち!! 😯 記事本文中には「マウスコンピューターより発売中」って書いてあったのですが、実際にはまだのようです。

表示品質やドライバーの確かさなどではAMD APUにまだ劣る部分もありますが、速度についてはそろそろあまり気にしなくてもよい時代になりそうです。Intelはプロセスを微細化するごとに搭載するGPUのユニットを増設し続けていますから、BroadwellあたりになるとまたGPU性能があがりそうです。

2013年10月23日追記

他にもいくつかベンチマークを取っているサイトがありますので、そちらも紹介します:

コードネーム“Lakemont Core”への言及について

先日書いた「Intel Quark Core自体の仕様(コードネームはLakemont Core)」において、

実際どうなのかわかりませんが、現状ではそういう情報をいろいろと検索しても見つけられませんでしたので、「Lakemont Core」が当たりなら、ここでの、この指摘が初出になるかと思います。

と書いていましたが、さらに早く言及している方が見つかりました。その方は2013年10月3日にTwitterで言及しています:

Figure 25 of the dev manual says “Lakemont core”. So now you have a codename.

Twitter – tom_forsyth @TheKanter Figure 25 of the …より引用

TwitterはなかなかGoogleの検索に引っかからないので、これを知ったのは今日だったりします。これを先に知っていればLakemont Coreがコードネームなのかどうか、などと悩まずに済んだんですけどね 🙂

やはりクラウドがIA-32需要をけん引している模様

Intelの7~9月期(第3四半期)の決算の発表がありました。関連ニュースを以下に紹介します:

前者のYoichi Yamashitaさんによる記事から引用します:

米Intelは10月15日 (現地時間)、2013年第3四半期 (7月-9月)決算を発表した。パソコン向けプロセッサを扱うPCクライントグループが苦戦を強いられる一方で、サーバ向けプロセッサの需要増からデータセンターグループが12%の伸びを記録。

このようにクライアント部門は苦戦しているものの、サーバー部門は伸びています。このことは、スマートフォンやタブレットにIntelが入れてはいないものの、その機器を通じてアクセスされるサーバーには導入が進んでいるということを示しています。つまり、ARM入りスマートフォンやタブレットが売れれば、それだけサーバー需要が伸び、Intelのサーバー向けCPUが売れるというサイクルが生じていることを意味します。

先日「クラウドはIA-32系の追い風になっている」でも書きましたが、すでにクラウドのプラットフォームとして多数の採用実績のあるIntel(IA-32)は、このクラウド分野においてさらに安定的な成長を続ける可能性が高いのではないかと私は考えています。

一方で安定的な成長のためにはクライアント方面も伸ばす必要があり、当面はWindows 8.1市場を狙う(というよりは維持する)ようですが、この市場は今回の決算でも縮小傾向であることが見て取れ、いずれはスマートフォンとタブレット市場を攻略する必要があります。そちら方面は、周りから見ていても苦戦していますよね…。デバイスメーカーが設計や開発環境を変えてでも採用したいと思うような特徴のある製品を出しさえすればうまくいくのでしょうが、どうもそういう何かを提供できるのか、現状では非常に不透明に見えます。

やはり先端製造プロセスを武器に、他社と同等程度ではなく他社にはできないような低消費電力でハイスピードなSoCでしょうか? またはデジタルRFの完成による、完全な1チップSoCへの統合でしょうか?


ところでこういう決算に関する記事でも話題にも上らないなど、もう完全に忘れ去られている(?)IA-64系は、いつ正式に止めるんでしょう…?

Intel、14ナノメートルプロセスが1四半期ほど遅延すると発表

これまで一貫して順調と報じられてきたIntelの14ナノメートル(14nm)による製造プロセスに歩留り上の問題が発生して、1四半期延期になるというニュースを紹介します:

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Intelが定義するIA-32アーキテクチャというもの

「IA-32(Intel Architecture 32)」とは、Intelが「IA-64(Intel Architecture 64)」の定義をする際にアーキテクチャを呼び分けるために使い始めた名称であり、同時に定義でもあります。世の中一般の認識では「IA-32」とは「Intel 80386」によって確立した32ビットアーキテクチャのことを指すものだとしているのではないかと思います。

しかし、実際にはそうではありません。

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IntelのMicrocodeアップデートに関する話題

IntelがPentium Pro(P6アーキテクチャ)以降で採用している、Microcodeのアップデートですが、これに関する分析を行っている「Notes on Intel Microcode UpdatesInertia War」というページを江添亮さんのブログ「Intelのドキュメント化されていないマイクロコードアップデート用のバイナリの考察本の虫」経由で知りました。

今のところフォーマットと署名などに関する部分までの分析がなされていますが、結論は出ていない状況です。それでもいくつかの情報が出ており、興味深い分析が書かれています。

ただ、本当にこのフォーマットがわかってしまい、(それが実際に動くかどうかは別として)マイクロコードを誰でも書けるようになってしまうと、Intel CPUそのものをクラックしたり壊したりする、なんてことにもなりかねないので、これは判明しないままの方が多くの人の幸せになるんじゃないかなぁ、とか、ちょっと後ろ向きではあるんですが、そんなことを思ってしまいました。

“Unreal mode”と呼ばれているx86の状態について

Intel 80386以降において、リアルモードでありながらセグメントリミットを0ffffh以上(通常は0ffffffffh)に設定して、上位メモリを自由にアクセスすることを「Unreal mode」と呼称することがあるようです(実はこのような名前がついていることを最近まで私は知りませんでした)。これを「裏ワザ」扱いしているページもあるのですが、これは普通にマニュアルに書いてある動作なのです。

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“Lakemont Core”が見つかりにくかった理由

私が「Intel® Quark SoC X1000 Core Developer’s Manual October 2013」で「Lakemont Core」の記述を発見した際に、該当の「Figure 49. Virtual 8086 Environment Interrupt and Call Handling」が画像だから置き換えられずに残ったのでは、というようなことを「Intel Quark Core自体の仕様(コードネームはLakemont Core?)」で書いたのですが、見直してみたところ、実際にはそんなことはなく普通にPDFとして構成されている図でした。ではなぜ該当するPDF自体をAdobe Readerなどで開いて「Lakemont Core」を検索すると該当箇所がヒットしないのでしょうか?※1

実はこの部分、通常のUnicodeの範囲※2ではなく「(PDF)Supplementary Private Use Area-BUnicode Consortium」の範囲のUnicode※3で記載されているからです。このため検索に引っかからなかったようです。これは、該当部分を作った人が意図的にリークを狙ったのか、作業上の理由でそうなっているのかは不明ですが、結果としてコードネームから実製品名への置き換えや、その後のチェックでなかなか気づきにくいことになっており、見過ごされることとなったようです。

ちなみに、昨日まではGoogle検索でも該当するPDFは引っかかっていませんでしたが、今朝のくらいから(?)引っかかるようになったようです。

Googleで特殊なUnicodeの公式PDFが検索できた画像


  • 私は検索してヒットしなかったので該当部分は画像なんだろうと勝手に思い込んでしまっていました。
  • 通常のUnicode表現→「Lakemont Core」
  • 該当PDFのUnicode表現→「※PHPまたはWordPressが対応していないために貼り付けられませんでした※」U+10002F U+100044 U+10004E U+100048 U+100050 U+100052 U+100051 U+100057 U+100003 U+100026 U+100052 U+100055 U+100048

EE TimesのIntel Quark SoC X1000の認識に対する疑問

「Quark」の成功を狙うIntel、頼みの綱はArduino?EE Times Japan」というRick Merrittさんの記事(日本語訳・青山麻由子さん)において、以下の記載に目が留まりました:

 Intelは、Quarkを搭載するArduino互換の開発ボード「Galileo」を発表した際、Quarkの情報をわずかだけ提供している。Galileoに搭載されているQuark「Quark X1000」は、32ビットPentium互換のチップで、1コア1スレッド。動作周波数は最大400MHzである。設計はアイルランドで行われたという。

 現在でも、このチップの完全なデータシートは非公開となっている。ただし、少なくともGalileoに関する詳細なFAQは公表されている。

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