「「Quark」の成功を狙うIntel、頼みの綱はArduino? – EE Times Japan」というRick Merrittさんの記事(日本語訳・青山麻由子さん)において、以下の記載に目が留まりました:
Intelは、Quarkを搭載するArduino互換の開発ボード「Galileo」を発表した際、Quarkの情報をわずかだけ提供している。Galileoに搭載されているQuark「Quark X1000」は、32ビットPentium互換のチップで、1コア1スレッド。動作周波数は最大400MHzである。設計はアイルランドで行われたという。
現在でも、このチップの完全なデータシートは非公開となっている。ただし、少なくともGalileoに関する詳細なFAQは公表されている。
完全なデータシートが何を意味するのかよくわかりませんが、集積されている各種機能の制御方法や、信号レベル、タイミング、ピン配置などなど。Intel Makers CommunityのIntel Quark SoC Documentsからダウンロードできる資料に、必要十分な情報がそろっていると思うのですが、何が足りないでしょう?
Intel® Quark Datasheet 2013/10/02 23:08
Intel® Quark Core Hardware Reference Manual 2013/10/02 23:06
Intel® Quark Core Developer’s Manual 2013/10/02 23:06
Intel® Quark Spec Update 2013/10/02 23:05
Intel® Quark Product Brief 2013/10/02 23:05
このようにIntel Quark SoC X1000だけではなく、Intel Quark Coreまで資料が公開されています。これって、決して「Quarkの情報をわずかだけ提供」ではないと思うんです。
私は日本語のサイトだけではなく、EE Times本家も会員登録が不要な部分に限って時々眺めているのですが、どうもIntel Quark関連については残念な内容が目立つ気がします。例えば「Intel’s Galileo The Highest-Performance Arduino Clone Yet – EE Times」では、アウトオブオーダー対応(Out-of-Order processing)とか書いていますし…。
資料がわずかしか提供されない、という記事と合わせて考えると、もしかして該当資料を見つけられず、結果として読まないで書いている、のでしょうか?
以上、すごく疑問に思った、というメモでした。