Intel Galileo(Fab D)とKips Bay Fab Cとの違い

はじめに

Intel Quark SoC X1000を搭載したリファレンスボードには、青いプリント基板を採用したIntel Galileo Development Board(Fab D、以下、Intel Galileo)と緑のプリント基板を採用したKIPSBAY(以下、Kips Bay Fab C)の2種類がCRB(Customer Reference Board)として一般に公開されています。

見た目以外にこの2つボードのどこが異なるのか興味がわき、両者の写真と公開されているIntel Galileoの回路図を元に比較して違いをまとめてみました。

例によってあまり信頼性はありません。そんな話もあるのか、くらいに見ていただければと思います。

上の写真がIntel Galileoで、下の写真がKips Bay Fab Cです:

Intel Galileo Development Board

Product Brief Intel® Galileo Boardより引用

Intel KIPSBAY G87173 203 VER 01 Arduino-Compatible

インテル、IoTで“次の勝ち組”になるための取り組みを説明PC Watch
Quark X1000搭載のリファレンスボードより引用

Intel GalileoとKips Bay Fab Cの違い

CPU周波数設定

Kips Bay Fab Cは以下の周波数設定ができます(ボードにシルク印刷がある→プリント基板の写真の右下方面):

J4B3 J4B2 周波数
OFF OFF 533MHz(オーバークロック)
OFF ON 400MHz
ON OFF 200MHz
ON ON 100MHz

Intel Galileoは同じ位置に1つだけジャンパーがありますが、このJ2ジャンパーはオンボードデバイスのI²Cアドレス変更のためのもので、CPU周波数の設定のためのものではなくなっています。

ICSP – Shield用SPI

Intel GalileoにはICSP(Shield用のSPI)がボードの右側に存在しますが、Kips Bay Fab Cには存在しません。

Shield用PWMのサポート

Intel GalileoにはShield用のPWMサポートが存在しますが、Kips Bay Fab Cには存在しません。該当するチップはIntel Galileoではmicro SDスロットの後ろにあるCypress SemiconductorCY8C9540A-24PVXIです。

比較という本題からはそれますが、PWM関連のLinuxアプリケーションからの操作方法については「Intel® Quark SoC X1000 Board Support Package (BSP) Programmer’s Reference Manual (PRM) / November 2013 / Document Number: 521233, Revision: 0.8.0」という資料にもこの部分の記載がなく不明です。

電源回路

基板のパターンを見る限り、Intel GalileoとKips Bay Fab Cではやや異なるようです。

Shield用アナログ回路

Kips Bay Fab Cにはアナログ関連のShiled用ヘッダー周辺にIntel Galileoには存在しないジャンパーが2つ存在します。用途は不明です(ゲインの切り替えか何かでしょうか?)。

発光ダイオード

Intel Galileoの方がKips Bay Fab Cより少し多く発光ダイオードが搭載されています(例えばmicro SDスロット近くに、Intel Galileoは2個、Kips Bay Fab Cは1個ついている)。

まとめ

以上のように見た目は似ているものの、それなりに異なる仕様となっています。載せているチップが違うというレベルで異なる部分もあるため、同じボードとみなすことはできません。Intel GalileoはArduinoとの互換性が十分にありますが、Kips Bay Fab CはPWMが欠けるなど、それほどでもないように見受けられます。

というわけで、一般用途ではIntel Galileoを素直に選ぶのがよさそうです。

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