ARMとIntelがInternet of Thintgs(以下、IoT)に力を入れています。もちろん、この分野にはソフトウェアベンダー(例えばJavaを擁するOracle)、他のプロセッサーベンダー(MIPSアーキテクチャを擁するImagination Technologies)などのプレイヤーも注目しています。出荷される台数がとても多く、成功すれば巨大な市場になることを見込んでいるからです。
「Intel」タグアーカイブ
インテル株式会社がInternet of Thingsの戦略を説明
IntelがInternet of Things部門を設置
単独の記事としては取り上げるのが遅れてしまいましたが、IntelがInternet of Thingsに対応する部門を設置するという報道がありました:
Intel Quark Core(Lakemont Core)はPentiumベースではない
はじめに
1カ月ちょっと前に書いた「Intel Quark Core自体の仕様(コードネームはLakemont Core?)」および「Intel Galileo BoardとQuarkに関するまとめ(勝手にFAQ)」において、「Intel Quark Core」を「Pentium(P54C)ベース」だと紹介しましたが、これが誤りだということに気付きましたので、その説明をしたいと思います。
Internet of Things(IoT)市場を攻略しようとするARMの構想について思うこと
はじめに
後藤弘茂さんの連載記事でInternet of Things(IoT)に対するARMの姿勢をレポートする「【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】2020年には300億デバイスが予想されるIoT市場に賭けるARM – PC Watch」という記事が出ていました。
読んでみて(この記事に対してではなく)、この流れについていろいろと思うところがあったので、私が思うことなどを書いてみたいと思います。
2013年12月中旬よりIntel Galileo Board国内販売開始
インテル株式会社がIntel Galileo Development Boardの日本国内向け販売を2013年12月中旬より開始するとの報道がありました:
- [公式]インテル、Arduino 互換「インテル® Galileo 開発ボード」の国内販売計画を発表 – インテル株式会社
- インテル、Arduino互換の「Galileo開発ボード」を12月より一般販売 – PC Watch
- インテル、Arduino互換の「Galileo 開発ボード」を12月に発売 – ASCII.jp
- インテル、Arduino互換開発ボード「Galileo」の国内販売計画を発表 – ITmedia PC USER
- Intel、Quark搭載のArduino互換「Galileo開発ボード」の国内販売計画を発表 – マイナビニュース
※本稿執筆時点で「2013年中旬」という微妙な表記になっています。
Intelの14nmプロセスで製造されるARM“Cortex-A53”
先日「Intelの14nmプロセスの歩留り問題は限定的?」で少し言及したALTERAの「Stratix 10」にARMのプロセッサーコア「Cortex-A53」を載せる話が出てきました:
このEE Time Japanの記事によれば、
Alteraは2013年10月29日(米国時間)、次世代SoC(System on Chip) FPGA「Stratix 10 SoC」のCPUコアに、最大4コアの64ビットプロセッサ「ARM Cortex-A53」を採用すると発表しました。Stratix 10 SoCは、Intelの14nmトライゲートプロセスで製造されるため、ARM Cortex-A53は従来のデュアルコアプロセッサ「ARM Cortex-A9」に比べて、少なくとも6倍のデータ処理能力が得られるという。
とのことで、Intelの14nmプロセス採用して製造されるARMを含むFPGA「Stratix 10 SoC」の発表がありました。これと他社の最新プロセスで製造された「ARM Cortex-A53」コアのチップと比較することで、Intelの14nmの実力がより評価しやすくなるかもしれませんね。
テープアウトはほぼ1年後の2014年10月ということで、そこから製造に入ることになりますので、かなり先の話ではありますが、おそらくはFinFETかつ14nmプロセスで製造される初のARMプロセッサーとなるのではないでしょうか?
もっとも、これは一般生活用品向けのチップではないので、その意味では直接その存在を意識することはほとんどないでしょう。
関連記事
IBM PCの初期開発プロジェクトの指揮者であるBill Lowe氏死去
現在使われているパソコンの原型を作ったBill Loweさんが死去されたそうです:
彼が指揮をして短期間に試作機を完成させたのがIBM PCの原型です。この際にIntel 8088を採用したことが、現在の巨大企業Intelを生み出す原動力となりました。もしも彼が別のプロセッサーを採用していたら、とは思うのですが、Intel 8086ですら高コストだとしてIntel 8088を選んだような状況ですから、Motorola 68000シリーズが採用されることは絶対になかったでしょう。あるべき時にあるべきものを生み出せていた企業が残るのでしょうね。
彼の生み出した系譜上のパソコンで仕事をしている一人として、心よりご冥福をお祈りいたします。
インテルの社長交代とIntel組織内での位置づけ変更
インテル株式会社(以下、インテル)の社長交代と、それと同時に米国Intel Corp(以下、Intel)内における同社の位置づけの変更についての興味深いレポートが出ていました:
【笠原一輝のユビキタス情報局】インテル社長交代の背景 ~日本法人は独立地域からアジア太平洋地域へと所属変更 – PC Watch
Intelの14nmプロセスの歩留り問題は限定的?
Intelに半導体製品の製造委託をしている米国ALTERA(日本語設定のブラウザーだと日本法人のページにリダイレクトされます)の日本法人である日本アルテラのハンス・チュアン社長のインタビュー記事が出ています:
この竹本達哉さんの記事によると、ALTERAの製品に関しては遅れるという話は出ておらず、当初の予定通り2013年末に「Stratix 10」などの製品のテストチップ出荷を開始するということで、現状では予定通りのようです。このことから、Intelの14nmプロセスの問題というより、HaswellからBroadwellの改定で変更した何かが歩留りに影響したのかもしれません(電源関係など、非ロジック部分での変更も行われているという話もありますし)。
そのように考えると、IntelのCEOであるBrian M. Krzanichさんによる「Broadwell以外はスケジュールに変更がない」との発言内容と一致するように思えます。