オープンソースは自由だけど、それほど自由にはできない

OSS-DB最前線~2013秋~レポート PostgreSQL 9.3の新機能を解説クラウド Watch」という記事を読んでいて、直接この記事には関係ないのですが、私にとっていつも少し気になっている論調が目に入りました:

基調講演前に開会あいさつで登壇したLPI Japan理事長の成井弦氏は、「企業が生き残っていくためには、差別化が必要である。しかし業界標準クローズドソフトウェアの“使用法”で差別化ができる時代は終わった」と述べた。

ここでいう業界標準クローズドソフトウェアとは、オープンソースソフトウェア(OSS)ではないソフトウェア全般を指している。1つのベンダーの技術に縛られたソフトウェアは、技術的な限界やコスト的な限界は、提供しているベンダーにしかコントロールできない。自分たちでソースコードを触ることのできないクローズドソフトウェアを“使用”するだけでは、企業が独自性や優位性を担保することは難しいと、成井氏は指摘しているのである。

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IN WINの新製品、かっこいいPCケース!しかしすごく高い!!

なかなかなかかっこいいと思えるPCケースの記事が出ていました:

ガラスとアルミニウムを採用した個性的なATXケースです。非常にかっこいいのですが、それに伴って価格もすごいことになっていて、11万円だそうです!! 😯

INWIN TOU

IN WINサイトの製品ページからダウンロードできる画像データより引用

この価格で売れるんでしょうか? ちょっと心配です。いいとは思うのですが、さすがにPCケースだけにそんなにお金を出せるほど裕福ではないので…。秋葉原のどこかのお店に展示されたら眺めに行くだけにしようと思います。

Adobeから流出した暗号化情報は実際に復号が可能な模様

Adobeの情報流出で判明した安易なパスワードの実態、190万人が「123456」使用ITmedia ニュース”という記事を何気なく開いて読みました。それによると、

流出したパスワードを調べたセキュリティ企業が、依然として「123456」などの安易なパスワードを使っているユーザーが大量に存在する実態を指摘した。

とのことで…。あれ? なんでわかったんだろう、と思いつつ先に読み進めていくと、

集計できた理由としてSCGのジェレミ・ゴスニー最高経営責任者(CEO)は、「Adobeがハッシュよりも対称鍵暗号を選び、ECBモードを選択し、全てのパスワードに同じ鍵を使っていたことや、ユーザーが平文で保存していたパスワード推測のヒントがあったおかげ」だと説明している。

なんてことが書いてあります。総合してざっくり言うと、「暗号化されている情報?あれは復号できたよ?」っていう話のようです。暗号キーが固定であり、絶対使っているであろうパスワードから逆算して暗号キーを割り出したのだろうと思われます。つまり、悪意を持った第三者も同じことができる可能性があるということです。

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2013年12月中旬よりIntel Galileo Board国内販売開始

インテル株式会社Intel Galileo Development Boardの日本国内向け販売を2013年12月中旬より開始するとの報道がありました:

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HGSTがヘリウムガスを充填して6TBを実現したハードディスクドライブを発表

HGSTがヘリウムガスを充填することによって6TBの容量を実現した3.5インチハードディスク「Ultrastar He6」を発表しました:

プレスリリースによると、ハードディスクドライブのプラッター格納部分を従来の「空気」およびフィルターを介しての気圧調整用の穴がある非密閉型から、「ヘリウム」を充填し密閉型とすることによって、プラッターにかかる抵抗を減らし、従来では困難だったプラッター7枚構成「7Stac」を実現できる「HelioSeal」技術を採用した製品を開発したとのことです。また、従来と異なり密閉型となったことから、非導電性の液体による液冷却が可能になっているそうです。これを現在開催中のCloud Expoでデモ展示中とのことです。

価格は出ていませんが、プレスリリースの内容を見る限り、業務用のみのラインナップです。なので、おそらくは高価だと思われます。安価な民間向け製品が出るとうれしいのですが、少し先になりそうな雰囲気ですね。なお、すでに出荷を開始しているそうですから、そのうち秋葉原の店頭でも見かけるようになるかもしれません。

こんなに温度が低くなったのに…

もう結構肌寒い季節ですよね。外を飛んでいるトンボもほとんど見かけなくなり、上着も必要になりました。しかし…。なぜか私の部屋には蚊がどこからか入ってきます。数日に1匹ペースなので、大量に飛んでいるわけではないんですが、寝ているところにあの独特な羽音が聞こえてきたりして、嫌な感じです。

排水溝方面とかから入ってくるんでしょうか?

今も足の小指を刺されてかゆいところです。犯人は先ほど仕留めました 🙂

書籍“プロセッサを支える技術 -果てしなくスピードを追求する世界”を読んで

はじめに

表題の書籍を読みましたので、それについて書いてみたいと思います。該当する書籍の情報は以下の通りです:

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“少女革命ウテナ”のブーティの話題

1997年にテレビ東京系で放送され、多くの熱狂的なファン(主に女性)を持つアニメーション「少女革命ウテナ」の主人公二人(天上ウテナと姫宮アンシー)をイメージしたブーティーが販売されるとのことです:

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ファンタシースターオンライン2(PSO2)のデータ削除問題のその後

複数回にわたって問題のフォローをしてきた「ファンタシースターオンライン2(PSO2)」におけるデータ消去問題ですが、各種メディアの扱いが小さくなった以降も公式サイトを見る限り着実に進行しているように見受けられます:

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Intelの14nmプロセスで製造されるARM“Cortex-A53”

先日「Intelの14nmプロセスの歩留り問題は限定的?」で少し言及したALTERAの「Stratix 10」にARMのプロセッサーコア「Cortex-A53」を載せる話が出てきました:

このEE Time Japanの記事によれば、

Alteraは2013年10月29日(米国時間)、次世代SoC(System on Chip) FPGA「Stratix 10 SoC」のCPUコアに、最大4コアの64ビットプロセッサ「ARM Cortex-A53」を採用すると発表しました。Stratix 10 SoCは、Intelの14nmトライゲートプロセスで製造されるため、ARM Cortex-A53は従来のデュアルコアプロセッサ「ARM Cortex-A9」に比べて、少なくとも6倍のデータ処理能力が得られるという。

とのことで、Intelの14nmプロセス採用して製造されるARMを含むFPGA「Stratix 10 SoC」の発表がありました。これと他社の最新プロセスで製造された「ARM Cortex-A53」コアのチップと比較することで、Intelの14nmの実力がより評価しやすくなるかもしれませんね。

テープアウトはほぼ1年後の2014年10月ということで、そこから製造に入ることになりますので、かなり先の話ではありますが、おそらくはFinFETかつ14nmプロセスで製造される初のARMプロセッサーとなるのではないでしょうか?

もっとも、これは一般生活用品向けのチップではないので、その意味では直接その存在を意識することはほとんどないでしょう。

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