Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

java.lang
クラス Long

java.lang.Object
  上位を拡張 java.lang.Long

public final class Long
extends Object

プリミティブ型の long をラップするクラスです。 Long オブジェクトは1つの long 型の値を保持します。

ラップを行う他に String クラスへの変換および String クラスからの変換等の long に関連する処理を提供します。

導入されたバージョン:
CLDC 1.0

フィールドの概要
static long MAX_VALUE
          int が表現できる最大値 (9223372036854775807) を示します。
static long MIN_VALUE
          long が表現できる下限値 (-9223372036854775808) を示します。
 
コンストラクタの概要
Long(long value)
          パラメータに渡された value を持つオブジェクトを生成します。
 
メソッドの概要
 double doubleValue()
          オブジェクトが保持している long 値を double 値として返します。
 boolean equals(Object obj)
          渡されたオブジェクトとこのオブジェクトを比較します。
 float floatValue()
          オブジェクトが保持している long 値を float 値として返します。
 int hashCode()
          オブジェクトのハッシュコードを返します。
 long longValue()
          オブジェクトが保持している long 値を返します。
static long parseLong(String target)
          渡された文字列 target を 10 進数表現の long 値として評価し、その結果を返します。
static long parseLong(String target, int radix)
          渡された文字列 target を、基数 radix の数値として評価し、その結果を long 型の値として返します。
 String toString()
          オブジェクトが保持している long 値を 10 進数表現の文字列を持った String オブジェクトへ変換します。
static String toString(long value)
          渡された引数の 16 進数の文字列表現を作成して返します。
static String toString(long value, int radix)
          渡された引数 value の基数を radix とした文字列表現を作成して返します。
 
クラス java.lang.Object から継承されたメソッド
getClass, notify, notifyAll, wait, wait, wait
 

フィールドの詳細

MIN_VALUE

public static final long MIN_VALUE
long が表現できる下限値 (-9223372036854775808) を示します。

関連項目:
定数フィールド値

MAX_VALUE

public static final long MAX_VALUE
int が表現できる最大値 (9223372036854775807) を示します。

関連項目:
定数フィールド値
コンストラクタの詳細

Long

public Long(long value)
パラメータに渡された value を持つオブジェクトを生成します。

パラメータ:
value - ラップする対象の long 値を渡します。
メソッドの詳細

toString

public static String toString(long value,
                              int radix)

渡された引数 value の基数を radix とした文字列表現を作成して返します。

基数として指定された radixCharacter.MIN_RADIX から Character.MAX_RADIX の範囲外の場合は、基数は 10 として処理が行われます。

変換対象の引数 value がマイナス値である場合、文字列の先頭にはマイナスであることを示す記号“-”(\u002d) が付加されます。 プラス値の場合には何も付加されません。

文字列への変換は、表現するのに必要な最小桁数で表現が行われます。先頭に“0”(\u0030 が付加されることはありません。

基数が 10 を超える場合、アルファベットが用いられます。使用される文字は、“0123456789abcdefghijklmnopqrstuvwxyz”となります。 つまり、9 の次は a、その次は b というように使用する文字を決定します。

例えば radix16value255 の場合、返す文字列は ff となります。

パラメータ:
value - 変換する対象の long 型の整数を渡します。
radix - 変換する際の基数を渡します。
戻り値:
変換した結果の文字列を返します。

toString

public static String toString(long value)

渡された引数の 16 進数の文字列表現を作成して返します。

引数が負数の場合、MSB( 最上位ビット =0x80000000l を加算した数 ) を立てた数として 16 進数文字列を作成します。 文字列の先頭にマイナスは付加しません。

文字列への変換は、表現するのに必要な最小桁数で表現が行われます。先頭に“0”(\u0030 が付加されることはありません。

16 進数表現では 10 以上の数を表す際にアルファベットを使用します。使用する文字は、“0123456789abcdef”の 16 文字です。 9 の次は a、その次は b というように使用する文字を決定します。

パラメータ:
value - 変換する対象の long 型の整数を渡します。
戻り値:
変換した結果の文字列を返します。

parseLong

public static long parseLong(String target,
                             int radix)
                      throws NumberFormatException

渡された文字列 target を、基数 radix の数値として評価し、その結果を long 型の値として返します。 文字列に含まれる文字は全て基数 radix で数値に評価可能な文字でなければなりません。 数値へ評価できるかどうかは Character.isDigit(char) メソッドで判定することができます。 なお、文字列の先頭には符号を表すマイナス“-”(\u002d) の存在が許されます。

文字列を long 型の数値として評価できない場合には NumberFormatException が throw されます。 評価に失敗する条件は以下の通りです。

パラメータ:
target - 評価する対象の文字列を渡します。
radix - 評価する際の基数を渡します。
戻り値:
評価した結果の long 型の整数を返します。
例外:
NumberFormatException - 渡された文字列を渡された基数で long 値に評価できなかった場合に throw します。

parseLong

public static long parseLong(String target)
                      throws NumberFormatException

渡された文字列 target を 10 進数表現の long 値として評価し、その結果を返します。 このメソッドの呼び出しは基数に 10 を指定して parseLong(String, int) メソッドを呼び出すのと等価です。

パラメータ:
target - 評価する対象の文字列を渡します。
戻り値:
評価した結果の long 型の整数を返します。
例外:
NumberFormatException - 渡された文字列を渡された基数で long 値に評価できなかった場合に throw します。

longValue

public long longValue()
オブジェクトが保持している long 値を返します。

戻り値:
オブジェクトが保持している long 値を返します。

toString

public String toString()

オブジェクトが保持している long 値を 10 進数表現の文字列を持った String オブジェクトへ変換します。

このメソッドの処理結果は、toString(long) メソッドの引数に longValue() メソッドの戻り値を渡して呼び出すように記述するのと等価です。

オーバーライド:
クラス Object 内の toString
戻り値:
オブジェクトが保持している long 値を文字列として表現した結果を返します。

hashCode

public int hashCode()
オブジェクトのハッシュコードを返します。 ハッシュコードはオブジェクトが保持している long 値の上位 32 ビットと下位 32 ビットを排他的論理和演算した結果と等しくなります。

オーバーライド:
クラス Object 内の hashCode
戻り値:
対応するハッシュコードを返します。

equals

public boolean equals(Object obj)
渡されたオブジェクトとこのオブジェクトを比較します。 パラメータ obj に渡されたオブジェクトが Long クラスでなおかつ同じ long 値を保持している場合に true を、そうでない場合は false を返します。

オーバーライド:
クラス Object 内の equals
パラメータ:
obj - 比較対象のオブジェクトを渡します。
戻り値:
等しい場合は true を、等しくない場合は false を返します。

floatValue

public float floatValue()
オブジェクトが保持している long 値を float 値として返します。

戻り値:
オブジェクトが保持している long 値を float 値とへキャストしたのものを返します。
導入されたバージョン:
CLDC 1.1

doubleValue

public double doubleValue()
オブジェクトが保持している long 値を double 値として返します。

戻り値:
オブジェクトが保持している long 値を double 値とへキャストしたのものを返します。
導入されたバージョン:
CLDC 1.1

Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

公式仕様書原文の著作権表記等(※):

Mobile Information Device Profile Specification ("Specification")
Version: 2.0
Status: FCS
Release: November 5, 2002

Copyright 2002 Sun Microsystems, Inc. and Motorola, Inc.
All rights reserved.
※ただしこの API リファレンスは英語仕様を一語一句正確に翻訳したものではなく、一度私が英語の仕様原文を読んだ上で元の意味と構造をなるべく保つように書き起こしたものです。このため一部は完全に異なる説明となっています。また CLDC 1.1 部分は同仕様の範囲外であるため、まったく参考とはしていません。

※仕様書のライセンス上、問題は無いと考えておりますが、万が一問題があるとお考えの関係者の方がいらっしゃいましたらメールにて連絡をいただけると幸いに存じます(第一言語に日本語、第二言語に英語を希望しますが、返信は基本的に日本語で行います)。

この API リファレンスは仕様書の日本語版という位置づけでは作成していませんし、仕様書ほど厳格でもありません。MUST、SHOULD、MAY などの仕様の条件を強調する文を維持していません(反映すらしていない個所もあります)。仮想マシンおよび MIDP の実装のために使用することは避けてください。そのような用途には必ず公式仕様書原文そのものを用いるべきです。
この API リファレンスに記載されている内容は"さかきけい"が Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process が公開している各種公式資料を元に、独自に調査・編集したものであり、Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process 等とは一切関係ありません。したがってこの API リファレンスに関する問い合わせを関係各社等に対して行うことを固く禁じます。
また、記載された内容には既知か否かに関らず誤りが含まれる可能性があり、一切保証はありません。本 API リファレンスを使用した結果、不利益が生じたとしても"さかきけい"は一切の責任を負いません。
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