Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

javax.microedition.io
クラス Connector

java.lang.Object
  上位を拡張 javax.microedition.io.Connector

public class Connector
extends Object

Generic Connection フレームワークにおける接続をオープンする static メソッドを提供するクラスです。

Generic Connection フレームワークでは、接続のオープンに URL、アクセス・モード、タイムアウト可否を指定することができます。 URL 以外は省略可能であり、省略時にはデフォルトの設定を使用します。

URL は RFC2396 による URL 形式である、“{scheme}:[{target}][{params}]”を使用します。

{scheme} には http のような接続先のプロトコル名あるいはデバイス内部の特定の装置(論理的なものを含む)の名前を指定します。 指定できる名前は実装されているデバイスに依存します。

[{target}] には {scheme} で指定した名前に対応するアドレスを記述します。アドレスが不要な場合は省略することができます。 例えば http の場合、//127.0.0.1/cgi-bin/test.cgi?name=value の部分が該当します。

[{params}] には [{target}] および {scheme} によって接続する先に渡すパラメータを;name=value 形式で記述します。 パラメータが不要な場合は省略することができます。

アクセス・モードは読み出し(READ)モード、書き込み(WRITE)モード、読み書き(READ_WRITE)モードの3種類が存在し、接続先および目的によって使い分けます。 例えば ROM データへアクセスする場合、書き込みは意味をなさないので読み出しモードを指定します。 読み出しモードでオープンした場合に書き込みを行うと IllegalArgumentException を throw します。 これは書き込みモードで読み込みを行った場合にも同様です。 モードの指定を省略した場合は読み書きモードを指定したことになります。

タイムアウトは boolean 型で指定します。true を指定の場合にはデバイス側実装によってタイムアウトが発生した場合に InterruptedIOException を throw するように要求します。 ただし、実際に throw するかどうかは実装によって異なり、ヒントとして扱われます。false を指定するか省略した場合、タイムアウトに関する例外は一切 throw しません。

以上の接続オープン用メソッドのほかに InputStream インタフェースおよび OutputStream インタフェースによる接続のためのユーティリティメソッドが定義されています。

DatagramConnection による接続の URL に関しては同インタフェースのページに記載があります。

導入されたバージョン:
CLDC 1.0

フィールドの概要
static int READ
          アクセス・モードの読み込みモードを示します。
static int READ_WRITE
          アクセス・モードの読み書きモードを示します。
static int WRITE
          アクセス・モードの書き込みモードを示します。
 
メソッドの概要
static Connection open(String url)
          Generic Connection フレームワークによる接続をオープンします。
static Connection open(String url, int mode)
          アクセス・モードを指定して Generic Connection フレームワークによる接続をオープンします。
static Connection open(String url, int mode, boolean timeout)
          アクセス・モードとタイムアウト指示を指定して Generic Connection フレームワークによる接続をオープンします。
static DataInputStream openDataInputStream(String url)
          DataInputStream インタフェースによるオープンを行います。
static DataOutputStream openDataOutputStream(String url)
          DataOutputStream インタフェースによるオープンを行います。
static InputStream openInputStream(String url)
          InputStream インタフェースによるオープンを行います。
static OutputStream openOutputStream(String url)
          OutputStream インタフェースによるオープンを行います。
 
クラス java.lang.Object から継承されたメソッド
equals, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait
 

フィールドの詳細

READ

public static final int READ
アクセス・モードの読み込みモードを示します。

関連項目:
定数フィールド値

WRITE

public static final int WRITE
アクセス・モードの書き込みモードを示します。

関連項目:
定数フィールド値

READ_WRITE

public static final int READ_WRITE
アクセス・モードの読み書きモードを示します。

関連項目:
定数フィールド値
メソッドの詳細

open

public static Connection open(String url)
                       throws IOException
Generic Connection フレームワークによる接続をオープンします。 アクセス・モードは読み書き、タイムアウトは通知されない状態でオープンされます。

パラメータ:
url - オープンする対象 URL を渡します。
戻り値:
接続した対象に対応する接続オブジェクトを返します。
例外:
IllegalArgumentException - パラメータが無効または誤りのある場合に throw します。
ConnectionNotFoundException - 要求された url に対応する接続が行い無い場合あるいは指定されたプロトコル名がデバイスによってサポートされない場合に throw します。
IOException - 上記以外の何らかの例外が発生した場合に throw します。

open

public static Connection open(String url,
                              int mode)
                       throws IOException
アクセス・モードを指定して Generic Connection フレームワークによる接続をオープンします。 タイムアウトを通知しない状態でオープンします。

パラメータ:
url - オープンする対象の URL を渡します。
mode - アクセス・モードを指定します。
戻り値:
接続した対象に対応する接続オブジェクトを返します。
例外:
IllegalArgumentException - パラメータが無効または誤りのある場合に throw します。
ConnectionNotFoundException - 要求された url に対応する接続が行い無い場合あるいは指定されたプロトコル名がデバイスによってサポートされない場合に throw します。
IOException - 上記以外の何らかの例外が発生した場合に throw します。

open

public static Connection open(String url,
                              int mode,
                              boolean timeout)
                       throws IOException
アクセス・モードとタイムアウト指示を指定して Generic Connection フレームワークによる接続をオープンします。

パラメータ:
url - オープンする対象の URL を渡します。
mode - アクセス・モードを指定します。
timeout - タイムアウトを検出する場合は true、検出しない場合は false を指定します。
戻り値:
接続した対象に対応する接続オブジェクトを返します。
例外:
IllegalArgumentException - パラメータが無効または誤りのある場合に throw します。
ConnectionNotFoundException - 要求された url に対応する接続が行い無い場合あるいは指定されたプロトコル名がデバイスによってサポートされない場合に throw します。
IOException - 上記以外の何らかの例外が発生した場合に throw します。

openDataInputStream

public static DataInputStream openDataInputStream(String url)
                                           throws IOException
DataInputStream インタフェースによるオープンを行います。 アクセス・モードは読み込みモード、タイムアウトは通知されない状態でオープンします。

戻り値:
接続した対象に対応する接続オブジェクトに接続した DataInputStream オブジェクトを返します。
例外:
IllegalArgumentException - パラメータが無効または誤りのある場合に throw します。
ConnectionNotFoundException - 要求された url に対応する接続が行い無い場合あるいは指定されたプロトコル名がデバイスによってサポートされない場合に throw します。
IOException - 上記以外の何らかの例外が発生した場合に throw します。

openDataOutputStream

public static DataOutputStream openDataOutputStream(String url)
                                             throws IOException
DataOutputStream インタフェースによるオープンを行います。 アクセス・モードは書き込みモード、タイムアウトは通知されない状態でオープンします。

戻り値:
接続した対象に対応する接続オブジェクトに接続した DataOutputStream オブジェクトを返します。
例外:
IllegalArgumentException - パラメータが無効または誤りのある場合に throw します。
ConnectionNotFoundException - 要求された url に対応する接続が行い無い場合あるいは指定されたプロトコル名がデバイスによってサポートされない場合に throw します。
IOException - 上記以外の何らかの例外が発生した場合に throw します。

openInputStream

public static InputStream openInputStream(String url)
                                   throws IOException
InputStream インタフェースによるオープンを行います。 アクセス・モードは読み込みモード、タイムアウトは通知されない状態でオープンします。

戻り値:
接続した対象に対応する接続オブジェクトに接続した InputStream オブジェクトを返します。
例外:
IllegalArgumentException - パラメータが無効または誤りのある場合に throw します。
ConnectionNotFoundException - 要求された url に対応する接続が行い無い場合あるいは指定されたプロトコル名がデバイスによってサポートされない場合に throw します。
IOException - 上記以外の何らかの例外が発生した場合に throw します。

openOutputStream

public static OutputStream openOutputStream(String url)
                                     throws IOException
OutputStream インタフェースによるオープンを行います。 アクセス・モードは書き込みモード、タイムアウトは通知されない状態でオープンします。

戻り値:
接続した対象に対応する接続オブジェクトに接続した OutputStream オブジェクトを返します。
例外:
IllegalArgumentException - パラメータが無効または誤りのある場合に throw します。
ConnectionNotFoundException - 要求された url に対応する接続が行い無い場合あるいは指定されたプロトコル名がデバイスによってサポートされない場合に throw します。
IOException - 上記以外の何らかの例外が発生した場合に throw します。

Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

公式仕様書原文の著作権表記等(※):

Mobile Information Device Profile Specification ("Specification")
Version: 2.0
Status: FCS
Release: November 5, 2002

Copyright 2002 Sun Microsystems, Inc. and Motorola, Inc.
All rights reserved.
※ただしこの API リファレンスは英語仕様を一語一句正確に翻訳したものではなく、一度私が英語の仕様原文を読んだ上で元の意味と構造をなるべく保つように書き起こしたものです。このため一部は完全に異なる説明となっています。また CLDC 1.1 部分は同仕様の範囲外であるため、まったく参考とはしていません。

※仕様書のライセンス上、問題は無いと考えておりますが、万が一問題があるとお考えの関係者の方がいらっしゃいましたらメールにて連絡をいただけると幸いに存じます(第一言語に日本語、第二言語に英語を希望しますが、返信は基本的に日本語で行います)。

この API リファレンスは仕様書の日本語版という位置づけでは作成していませんし、仕様書ほど厳格でもありません。MUST、SHOULD、MAY などの仕様の条件を強調する文を維持していません(反映すらしていない個所もあります)。仮想マシンおよび MIDP の実装のために使用することは避けてください。そのような用途には必ず公式仕様書原文そのものを用いるべきです。
この API リファレンスに記載されている内容は"さかきけい"が Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process が公開している各種公式資料を元に、独自に調査・編集したものであり、Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process 等とは一切関係ありません。したがってこの API リファレンスに関する問い合わせを関係各社等に対して行うことを固く禁じます。
また、記載された内容には既知か否かに関らず誤りが含まれる可能性があり、一切保証はありません。本 API リファレンスを使用した結果、不利益が生じたとしても"さかきけい"は一切の責任を負いません。
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Copyright© 2001-2002,2005-2009,2011 by KEI SAKAKI.
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