はじめに
皆さんは日本電気(NEC)がかつて販売していた「PC-9800」シリーズをご存知でしょうか? 一時は当時の「パソコン(パーソナル・コンピューター)」として販売されていた日本のマーケットで90%以上のシェアを持っていたとも言われる化け物商品です。
このPC-9800シリーズを「国民機」と呼ぶ向きがあります。これが適切ではないということについて説明したいと思います。
皆さんは日本電気(NEC)がかつて販売していた「PC-9800」シリーズをご存知でしょうか? 一時は当時の「パソコン(パーソナル・コンピューター)」として販売されていた日本のマーケットで90%以上のシェアを持っていたとも言われる化け物商品です。
このPC-9800シリーズを「国民機」と呼ぶ向きがあります。これが適切ではないということについて説明したいと思います。
もう半月ほどの前になりますが、Intel Corporationは日本時間の2016年8月17日(水)に「Intel Joule」シリーズを発表しました。このIntel Jouleシリーズに関連する、これまでの製品には「Intel Galileo(コードネーム「Kips Bay Fab.D」)」および「同Gen 2(コードネーム「Kips Bay Fab.H」)」、「Intel Edison(コードネーム「Bodega Bay」)」があります。
このIntel Jouleシリーズについて現時点で判明している情報をまとめてお伝えしたいと思います。
そろそろ新たなノート・パソコンがほしいと考えながらいろいろと見ていて、ようやく購入まで踏み切りました。長かったです…。そのことについてちょっと書いてみたいと思います。
※実際に購入したのは1月なのですでに4か月近くたってしまっていますが。。。
Intel Quark microcontroller D1000(コードネーム:Silver Butte)に搭載されたプロセッサー・コア、いわゆるCPU部分については「33 MHz 32-bit Harvard architecture tailored for MCUs(さかきけい意訳:MCUに適合させた 33 MHz 32-bit ハーバード・アーキテクチャー)」であるとされており、それがIntel Quarkであるとか、IA-32やPentium互換であるといった記載がありません。なぜそうかというと、このプロセッサー・コアはIA-32ではないからです。
Intel Corporationは用途に合わせる形で、従来固守してきたIA-32ではない別種の命令セット・アーキテクチャーを生み出しました。
このメモではその内容について簡単に解説したいと思います。
Intel Corporationが2015年11月2日付け(アメリカ、カリフォルニア州サンタクララ:現地時間)で「New Intel IoT Platform Makes More ‘Things’ Smart and Connected」というニュース・リリースを掲載しました。
このメモでは、このリリースの中で触れられている「Intel® Quark™ microcontroller D1000」「Intel® Quark™ microcontroller D2000 for IoT solutions」および「Intel® Quark™ SE microcontroller」の仕様について概要をまとめてみたいと思います。
2015年4月、Intel Corporationの発行する一部の文書で初めてその存在が明らかになった「Intel Quark Microcontroller D1000(コードネーム「Silver Butte」)」という製品があります。この名称からわかるように、Internet of Things(IoT)に向けたIntel Quark系の一種です。
8月に入ってからは製品に関するデータ・シートやユーザー・ガイドなどのドキュメントが公開され始め、その内容が明らかになってきてはいるのですが、なぜかあまり注目されていないようで、日本語で紹介するページも少ないようです(2015年10月25日17時半現在、Googleでの検索では1ページも引っかかりません)。
今回のメモは、このIntel Quark Microcontroller D1000に関して書いてみたいと思います。
Intel Curie Moduleを搭載する具体的な製品であるArduino 101(あるいはGenuino 101、以下はArduino 101に統一)が発表されたので、これ以上の大きな仕様変動はないと思われます。そこで現時点で公表されている情報からIntel Curie ModuleとArduino 101についてまとめてみたいと思います。
ローマ時間の2015年10月16日、Arduino LLCがMaker Faire Romeにて「Arduino 101」を発表したのにタイミングを合わせる形で、Intel Corporationがエントリー・レベルのMakerと教育分野に最適であるとするArudino 101の情報を掲載しました。
このArduino 101はアメリカにおいての名称で、その他の国においてはGenuino 101という名称となります。これはArduinoの名称、端的にいえば商標登録の問題で現在もめている最中であることに配慮したものと思われます。この問題については「Arduinoの内部分裂について – スイッチサイエンス マガジン」に記載があります(読んでいただければわかるのですが、部外者がどっちがどっちと判断するのは困難ですので、このメモではこのArduino 101が公式だとかどうとかいう表現は念のため避けておきたいと思います)。
本メモでは、2つある名称のうちArduino 101を使用します。適宜必要に応じて読み替えていただければと思います。
前回の「Intel Edison Compute ModuleのMicrocontroller Unit(MCU)を分析する」では、MCUがどのような素性のチップであるかを中心に分析を行いました。今回は、前回の分析では不明のままとなっていたキャッシュ・メモリーについて分析を行ってみたいと思います。
Intel Edison Compute Module用の新ファームウェア「Release 2.1」において、Microcontroller Unit(MCU)でのプログラム実行が解禁され、そのためのMCU SDKが公開されました。このMCU SDKを使用してIntel Edison Compute Module(コードネーム「Bodega Bay」)に搭載されているMCUの素性について簡単に調査してみることにしました。