「日経Linux 2014年2月号」の「インテル Galileo 開発ボード」の記事について

はじめに

昨日書いたように、私も同様のレベルで誤りのある記事を書いていたことが発覚した後でもあるので、この指摘をするのはいささか気が引けるのですが、かといって気づきながら指摘をしないことはもっと気が引けますので書くことにしました。

月刊誌「日経Linux」の「Intel Galileo」の記事について

現在販売中(2014年1月8日発売)の「日経Linux – 2014年2月号」に米田 聡さんによる「インテル Galileo 開発ボード」に関する記事が出ているのですが、1点非常に危険な誤りがありますので、注意喚起として指摘します。

それは「インテル Galileo 開発ボード」の3.5mmステレオミニジャックによるシリアルポートの信号レベルを「3.3Vレベル」であると記載している点です(103ページ)。正しくは「RS-232レベル」です。

RS-232レベルは3.3Vレベルと比較してとても広い電圧を扱う(最大で+25V~-25V)ため、この誤りは正しく通信できないばかりか接続対象機器(このケースでは主に3.3V側)の故障の原因になる可能性があります。

該当記事を参照される際はこの点にご注意ください。

まとめ

印刷された記事で、そこそこ部数も多いだろうと思いますので気が引けるなぁ、と思いつつ指摘をしました。私のこのメモ群などとは比較にならないほど大きな影響力がある媒体であると認識しています。それ故に気づいていた上で見過ごしてしまってはまずいと考えました。

実際のところ、字数にしてみればわずかな差なんですよね。本当にこの手の記事は難しいと思います。

2014年1月20日追記

他にもこの件について私よりも早く言及しているツイートがありましたので紹介します:

「日経Linux」の該当号はちょろちょろっとめくってみた程度で結局購入しなかったので、前述の信号レベルについてのみ記憶に残っていたのですが、USBケーブルの接続が先、続いて電源ケーブルを接続とも書いてるようで、これもまずいですね。逆(電源ケーブルが先、その後USBケーブルを接続)でないと壊れることがあるとわざわざマニュアルに書いてあることなのですが…。

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