複数の単語で構成される外来語のカタカナ表現

情報技術関連(IT関連)の用語は英語からそのままカタカナに置き換えただけのものが数多く存在しています。ですから、IT系の文章を書いているとカタカナ言葉をとにかく多用することになるのですが、その中で複数の単語で構成される言葉をカタカナで表現するときにどのようにしたらいいのか、ということでよく悩みます。

2語くらいならそのまま続けてもいいのかな、と思います。例えば「User Interface」を「ユーザーインターフェース」※1です。3語になるとなかなか見づらくなってきます。例えば「Interrupt Descriptor Table」を「インタラプトディスクリプターテーブル」としてみた場合です。※2どうでしょう?すごく読みにくくありませんか?

そこでいくつか方法がないかと思うのです。今のそのままつなげるのも含めて以下の方法がありそうです:

  • そのまま接続する。
  • 半角空白を入れて区切る。
  • 「・」を入れて区切る。

半角空白を入れて区切っているのはMicrosoftです。ですから世間一般でも受け入れられている方法ではないかと思います。ただ、Microsoft以外でこの方法の記述を行っているところはあまりないようです。続いて見かけるのが「・」で区切る方法です。それなりに見かけますが、これもやはり3単語以上だと見づらい気もします。先ほどの例だと「インタラプト・ディスクリプター・テーブル」のようになります。読み上げるときに「・」から受けるインパクトがやや強いのが違和感の原因ではないかと思っています。ちなみに「・」を入れる方法はCLDC/MIDP APIリファレンスで実践しています。が、あまり評判がよくありませんでした。

いろいろと悩ましいカタカナ表現ですが、みなさまはどのように思われますか?


  • あるいは「ユーザーインターフェイス」(フェースとフェイスの差)。ちなみに途中の長音記号は日本のICT系特有の文末の長音記号省略ルールの影響を受けないため、ICT系・一般系どちらの派閥でも本来伸ばすはずなのですが「インタフェース」および「インタフェイス」とする一派が存在して、混とんとしています。その一派はInternetを「インタネット」と書いたりもします。
  • これはIA-32における割り込み制御用の構造体テーブルのことです。このテーブルの位置を指し示すレジスターがあって、これは「Interrupt Descriptor Table Register」といいます。カタカナで「インタラプトディスクリプターテーブルレジスター」なんて書くと、今度こそ意味不明です。幸いにも英語でも長すぎるため、「IDTR」と略称で呼ばれています。

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