ようやくLGA2011プラットフォーム用のIvy BridgeベースCPU「Core i7-4960X」が発表されました。
「Intel」タグアーカイブ
昨年のIntelのCPUにおけるSYSRET命令に関わる脆弱性
はじめに
昨年(2012年)の6月13日に、IntelのCPUで動作する一部のOS、仮想化ソフトウェアなどでセキュリティ上の問題が発生するというニュースが流れました。この件は普通にパッチが各社、各開発元から供給されて、いつものように対応がとられました。
今回はこの脆弱性そのものではなく、脆弱性の元になったIntelのCPUにおけるSYSRET
命令とソフトウェアの開発にまつわる話題について書いてみたいと思います。
Intelが予定していたIA-32の独自64ビット拡張の仕様を推測する
2015年9月14日追記
思考実験的に書いてみた本コラムですが、2年たった現在では異なる考えを持っている箇所があります。修正を施そうかとも思ったのですが、あちこち修正するよりも当時のコラムは当時のままにしておき、そのことを文頭に表明しておく方がより良いのではないかと思えたので、本追記を加えました。
ご参照いただく際には上記のことを念頭においていただければと思います。
はじめに
Intelが初代8086を生み出してから、今日(こんにち)のIntel Core iシリーズ(Haswell)にも続く64ビット拡張までを順番に見てみたいと思います。その際に、64ビット拡張としてAMDが採った手法と、それまでのIntelが行ってきた拡張手法を比較し、Intelが最終製品に反映させなかったIA-32の独自64ビット拡張であるYamhill Technologyの姿について考察してみたいと思います(後述しますが、最終的にIntelはAMDの設計と互換性の高いClackamas Technologyを採用したため、Yamhill Technologyは市場に出ることなく終わりました)。
Intel 80286のA20マスクにまつわる話
はじめに
HMAの説明で80286の不具合として挙げられていることが多いA20マスクがらみの話。しかし、これは仕様であって不具合ではないという解説をしてみたいと思います。
※本稿では16進数表現を「0000h
」のように終端に「h
」を付けて表現します。数値の先頭が0
から9
ではない場合には0
を補います。ただし、参考文献からの引用は原文通りとします。
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Intelによる最新SSDのアピール
Intel、最新SSDの詳細を解説 – 省電力化した「530」と”一貫した性能”を実現する「DC S3500」をアピール – マイナビニュース
これは少し前の8月1日に掲載された、Intelが自社SSD製品に関して発表を行ったという記事です。
ヘイゼン氏によると数百というプラットフォームに対して、5,000以上のテストを実施しパフォーマンスを検証しているという。
それでも相性問題が出るときは出るのですけどね…。
実は手持ちのノートパソコンHP Pavilion dm1-4009AU パフォーマンスSSDモデルのSSD(Intel® SSD 320 Series (160GB, 2.5in SATA 3Gb/s, 25nm, MLC))を容量アップ目的で交換しようと、Intel® SSD 520 Series (480GB, 2.5in SATA 6Gb-s, 25nm, MLC)を購入しました。そして内容を全部移して問題なく起動して、すべては問題なく終わったように見えたのですが…。
マシンがスリープするとSSDが復帰できなくて、そのままブルースクリーンで落ちてしまうようになりました。BIOSのアップデート、ファームウェアのアップデート、ドライバーのアップデートなど、いろいろと手を尽くしましたが改善しません。同じメーカーのSSD同士の交換でも他の製品ラインだとやはり別物だということを実感した一件でした。
Intelによるデータセンター向け通信技術
Intel 来月のIDFで1.6Tb/sを実現する光学インターコネクト技術を明らかに – 北森瓦版
北森四夜さんの個人ブログからです。
ごく最近まで知られることがなかったこの技術は現在ドラフトスペックが準備されつつあるようである。そして来月のIntel Developer Forum (IDF 2013) でこの技術について明らかにされる。
Intelは古くからシリコンフォトニクスについて研究をしており、その研究の一部を2002年から公開し続けています。1つの成果はLightPeakで、これは物理層を光から電気に変えてThunderlightとして生まれ変わりました。そしてもう一つの成果がこのデータセンター向けのソリューションということになるのでしょう。
Intelがすごいのは、最先端企業になった今でも技術開発に余念がなく、結果を出し続けているところにあります。最近でも、組み込みボルテージレギュレーター、22nm半導体製造プロセス、3Dトランジスターの導入、デジタルRF、近しきい電圧(Near-Threshold Voltage)、先端製造プロセス適応型広帯域DRAMなどなど。これからも新しい技術要素が出てくるのでしょう。
Intel CPUを搭載した新しいHP ProLiant MicroServer
“自働化”を実現した新型マイクロサーバー「HP MicroServer Gen8」の管理機能を試す – クラウド Watch
山本 雅史さんによるHP ProLiant MicroServerのIntel CPU搭載版であるGen 8の紹介記事です。
それよりも気になったのが、前回の記事でも触れたように、6GbpsのHDDが2台、3GbpsのHDDが2台という構成だ。
これには同意します。外部チップを付けてでもすべて対等な速度であった方がよかったと思います。
それはそうとして、本体価格よりオプションやソフトウェアの価格の方が高いのはサーバーの世界では割と普通です。RAID 5が必要であればオプションで導入できるのはメリットであり、視野外に置く必要はないのではないかなぁ、と思いました。
うっかりのIntelさん
AKIBA PC Hotline!で「仕様ミスの「お買い得Xeon」が販売、初期ロットのみスレッド倍増」という、なかなか見られない面白い記事が出ていました。※1
該当の「Intel® Xeon® Processor E3-1225 v3 (8M Cache, 3.20 GHz)」は、確かにスペック上4コア4スレッドなので、4コア8スレッドは本当にお買い得ですね。
MMXテクノロジーに関する誤解
はじめに
MMXテクノロジー(以下、MMXと略記)は1997年1月9日にIntelが正式発表※1した「Pentium Processor with MMX Technology(日本での通称MMX Pentium、英語圏ではPentium MMX)」にIA-32史上初めて搭載された、SIMD(Single Instruction Multiple Data : 1命令複数データ処理)命令です。
MMX自体は、もう少し早く1996年3月か4月くらいには発表されていたはずです。※2 そのため、MMX Pentiumの発売前に対応ソフトウェアが発表される※3などしていました。
特徴は、
- SIMDであり1命令で複数のデータを同時に処理できること
- データのあふれに対してキャップをかけられること
- 対象となるデータは整数演算に限られること
- 使用するレジスターはFPUと兼用であること
などです。
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ASUS P9D WS
AKIBA PC Hotline!を見ていたら、久しぶりにほしいと思うマザーボードが発売されていました。ASUSのP9D WSです。
これにIntel® Xeon® Processor E3-1275 v3 (8M Cache, 3.50 GHz)を組み合わせて、ECC Unbuffered DDR3 1600なメモリを16GBから32GBを入れたマシンを作りたいものです。そしてそれをプライベートクラウドにしたいです。Intel® TSX-NI(Transactional Synchronization Extensions)も使えますし、プログラム開発にもいいですね。