Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

java.util
クラス Stack

java.lang.Object
  上位を拡張 java.util.Vector
      上位を拡張 java.util.Stack

public class Stack
extends Vector

オブジェクトをスタック方式(Last In First Out 方式)で取り扱うクラスです。 このクラスは Vector クラスのサブクラスとして実装されており、スタックの取り扱いに固有な、オブジェクトをスタックへ入れる push メソッド、スタックからオブジェクトを取り出す pop メソッドのほか、スタックの先頭に置かれているオブジェクトを読み出す peek メソッドとスタックが空か否かを判定する empty メソッド、指定したオブジェクトがスタックのどの位置に存在するかを検索する search メソッドを追加しています。

このクラスはスレッド・セーフに実装されています。

導入されたバージョン:
CLDC 1.0

フィールドの概要
 
クラス java.util.Vector から継承されたフィールド
capacityIncrement, elementCount, elementData
 
コンストラクタの概要
Stack()
          オブジェクトを保持していない空のオブジェクトを構築します。
 
メソッドの概要
 boolean empty()
          スタックが空か否かを返します。
 Object peek()
          スタックの先頭に詰まれているオブジェクトを読み出し、そのオブジェクトを返します。
 Object pop()
          スタックの先頭に詰まれているオブジェクトを取り出し、そのオブジェクトを返します。
 Object push(Object item)
          渡されたオブジェクトをスタックの先頭に挿入します。
 int search(Object item)
          渡されたオブジェクトがスタックのどの位置に存在するかを検索し、その位置を返します。
 
クラス java.util.Vector から継承されたメソッド
addElement, capacity, contains, copyInto, elementAt, elements, ensureCapacity, firstElement, indexOf, indexOf, insertElementAt, isEmpty, lastElement, lastIndexOf, lastIndexOf, removeAllElements, removeElement, removeElementAt, setElementAt, setSize, size, toString, trimToSize
 
クラス java.lang.Object から継承されたメソッド
equals, getClass, hashCode, notify, notifyAll, wait, wait, wait
 

コンストラクタの詳細

Stack

public Stack()
オブジェクトを保持していない空のオブジェクトを構築します。

メソッドの詳細

push

public Object push(Object item)

渡されたオブジェクトをスタックの先頭に挿入します。 これは、

     addElement(item);
 

と記述するのと等価です。

パラメータ:
item - スタックへ追加するオブジェクトを渡します。
戻り値:
item がそのまま返されます。

pop

public Object pop()

スタックの先頭に詰まれているオブジェクトを取り出し、そのオブジェクトを返します。 スタックから取り出されたオブジェクトはスタックから削除されます。

スタックの先頭は Vector オブジェクトの最後の項目と一致します。

戻り値:
スタックから取り出したオブジェクトを返します。
例外:
EmptyStackException - スタックが空の場合に throw します。

peek

public Object peek()

スタックの先頭に詰まれているオブジェクトを読み出し、そのオブジェクトを返します。 スタックから読み出したオブジェクトはスタックから削除されません。

スタックの先頭は Vector オブジェクトの最後の項目と一致します。

戻り値:
スタックから読み出したオブジェクトを返します。
例外:
EmptyStackException - スタックが空の場合に throw します。

empty

public boolean empty()
スタックが空か否かを返します。

戻り値:
スタックが空の場合は true を、空ではない場合は false を返します。

search

public int search(Object item)

渡されたオブジェクトがスタックのどの位置に存在するかを検索し、その位置を返します。 位置は1から始まる数値で返します。

オブジェクトはスタックの先頭位置から順番に検索され、最も先頭位置に近く一致するオブジェクトの位置を返します。

パラメータ:
item - 検索するオブジェクトを渡します。
戻り値:
オブジェクトの位置をを返します。オブジェクトの位置は 1 から始まる数値で返します。該当するオブジェクトが存在しない場合は -1 を返します。

Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

公式仕様書原文の著作権表記等(※):

Mobile Information Device Profile Specification ("Specification")
Version: 2.0
Status: FCS
Release: November 5, 2002

Copyright 2002 Sun Microsystems, Inc. and Motorola, Inc.
All rights reserved.
※ただしこの API リファレンスは英語仕様を一語一句正確に翻訳したものではなく、一度私が英語の仕様原文を読んだ上で元の意味と構造をなるべく保つように書き起こしたものです。このため一部は完全に異なる説明となっています。また CLDC 1.1 部分は同仕様の範囲外であるため、まったく参考とはしていません。

※仕様書のライセンス上、問題は無いと考えておりますが、万が一問題があるとお考えの関係者の方がいらっしゃいましたらメールにて連絡をいただけると幸いに存じます(第一言語に日本語、第二言語に英語を希望しますが、返信は基本的に日本語で行います)。

この API リファレンスは仕様書の日本語版という位置づけでは作成していませんし、仕様書ほど厳格でもありません。MUST、SHOULD、MAY などの仕様の条件を強調する文を維持していません(反映すらしていない個所もあります)。仮想マシンおよび MIDP の実装のために使用することは避けてください。そのような用途には必ず公式仕様書原文そのものを用いるべきです。
この API リファレンスに記載されている内容は"さかきけい"が Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process が公開している各種公式資料を元に、独自に調査・編集したものであり、Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process 等とは一切関係ありません。したがってこの API リファレンスに関する問い合わせを関係各社等に対して行うことを固く禁じます。
また、記載された内容には既知か否かに関らず誤りが含まれる可能性があり、一切保証はありません。本 API リファレンスを使用した結果、不利益が生じたとしても"さかきけい"は一切の責任を負いません。
許可無く公開/非公開および Internet/Intranet/LAN を問わず他サイトに転載すること、複写および複製すること、ローカル・ファイル等に保存することを禁じます。


Copyright© 2001-2002,2005-2009,2011 by KEI SAKAKI.
ALL RIGHTS RESERVED.
無断転載を禁じます。

Unofficial "CLDC 1.0 + MIDP 1.0" API Reference はこちらです。