Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

java.lang
クラス Class

java.lang.Object
  上位を拡張 java.lang.Class

public final class Class
extends Object

Class クラスは Java 仮想マシン内に存在するクラス、インタフェース等の各種情報を管理しています。 アプリケーションが Class オブジェクトを生成することはなく、Java 仮想マシンがクラスをロードする際に自動的に生成します。 全てのインスタンスは Object クラスから継承した getClass メソッドから Class オブジェクトを取得することができます。

導入されたバージョン:
CLDC 1.0
関連項目:
Object

メソッドの概要
static Class forName(String name)
          指定された完全指定形式のクラス名に対応するクラスを Java 仮想マシン上にロードしてリンクを行い、対応する Class オブジェクトを返します。
 String getName()
          管理している対象オブジェクトのクラス、インタフェース、配列クラス、プリミティブ型、あるいは void のエンティティ完全指定名を文字列として返します。
 InputStream getResourceAsStream(String name)
          管理している対象オブジェクトに対応する、指定された名前のリソースを検索します。
 boolean isArray()
          管理している対象オブジェクトが配列か否かを判定します。
 boolean isAssignableFrom(Class cls)
          管理している対象オブジェクトが、指定された Class オブジェクトが管理するオブジェクトと等しいかまたは包括しているか否かを判定します。
 boolean isInstance(Object obj)
          管理している対象オブジェクトが、指定されたインスタンスと代入互換があるか否かを判定してか結果を返します。
 boolean isInterface()
          管理している対象オブジェクトがインタフェースか否かを判定します。
 Object newInstance()
          管理している対象オブジェクトの新しいインスタンスを生成して返します。
 String toString()
          管理している対象オブジェクトを文字列表現に変換して返します。
 
クラス java.lang.Object から継承されたメソッド
equals, getClass, hashCode, notify, notifyAll, wait, wait, wait
 

メソッドの詳細

toString

public String toString()

管理している対象オブジェクトを文字列表現に変換して返します。 変換される文字列は、

  1. インスタンスを示す class あるいは interface などの文字列。
  2. 1文字のスペース。
  3. 完全指定形式のクラス名。

以上の連続した表現で返します。

オブジェクトがプリミティブ型を指す場合はプリミティブ型の名前を、void を示す場合は"void"を返します。

オーバーライド:
クラス Object 内の toString
戻り値:
オブジェクトが文字列表現された文字列が返ります。

forName

public static Class forName(String name)
                     throws ClassNotFoundException

指定された完全指定形式のクラス名に対応するクラスを Java 仮想マシン上にロードしてリンクを行い、対応する Class オブジェクトを返します。 ロードあるいはリンクに失敗した場合は ClassNotFoundException が throw されます。

パラメータ:
name - 対象とする完全指定形式のクラス名を渡します。
戻り値:
指定された名前に対応するクラスの Class オブジェクトが返ります。
例外:
ClassNotFoundException - ロードあるいはリンクに失敗した場合に throw します。

newInstance

public Object newInstance()
                   throws InstantiationException,
                          IllegalAccessException

管理している対象オブジェクトの新しいインスタンスを生成して返します。 インスタンスを生成するクラスは、abstract クラスなどそのもののインスタンスを生成できないものであったり、引数を取らない public なコンストラクタが無効なものは対象にはできません。

戻り値:
新しく生成したインスタンスが返ります。
例外:
InstantiationException - クラスまたはコンストラクタへアクセスできなかった場合に throw します。
IllegalAccessException - 対象オブジェクトが abstract クラスあるいはインタフェースの場合およびその他の理由によってインスタンスを生成することができない場合に throw します。

isInstance

public boolean isInstance(Object obj)

管理している対象オブジェクトが、指定されたインスタンスと代入互換があるか否かを判定してか結果を返します。 このメソッドによって得られる結果は Java 言語における instanceOf 演算子と等価な評価を動的に行います。 指定された Object が、管理対象のクラスに対してキャスト可能なインスタンスの場合に true が返され、それ以外の場合は false を返します。 ただし、プリミティブ型の場合と比較対象として渡されたインスタンスが null の場合は false を返します。

パラメータ:
obj - 代入互換性を確認するインスタンスを渡します。
戻り値:
代入互換性があれば true を、なければ false を返します。

isAssignableFrom

public boolean isAssignableFrom(Class cls)

管理している対象オブジェクトが、指定された Class オブジェクトが管理するオブジェクトと等しいかまたは包括しているか否かを判定します。 つまり、管理している対象のクラスあるいはインタフェースが、指定された Class オブジェクトが管理するクラスあるいはインタフェースと等しいか、スーパークラスまたはスーパーインタフェースであるか否かを判定し、 条件に合致する場合は true を、合致しない場合は false を返します。

パラメータ:
cls - 比較対象のインスタンスを渡します。
戻り値:
条件に一致した場合 true、一致しなかった場合 false が返ります。

isInterface

public boolean isInterface()
管理している対象オブジェクトがインタフェースか否かを判定します。

戻り値:
インタフェースの場合 true を、それ以外の場合は false を返します。

isArray

public boolean isArray()
管理している対象オブジェクトが配列か否かを判定します。

戻り値:
配列の場合 true を、それ以外の場合は false を返します。

getName

public String getName()

管理している対象オブジェクトのクラス、インタフェース、配列クラス、プリミティブ型、あるいは void のエンティティ完全指定名を文字列として返します。 対象オブジェクトが配列の場合、配列の深さの分 [ を繰り返し、要素型が続く形で表現されます。

要素型の一覧を以下に示します。

Bbyte
Cchar
Ddobule
Ffloat
Iint
Jlong
L クラス名:クラスあるいはインタフェース
Sshort
Zboolean

例えば、new int[10][10][10] として確保した配列は [[[I と表現されます。 同様に new Object[10] として確保した配列の場合は [Ljava.lang.Object:と表現されます。

戻り値:
管理している対象オブジェクトの完全指定名が返ります。

getResourceAsStream

public InputStream getResourceAsStream(String name)
管理している対象オブジェクトに対応する、指定された名前のリソースを検索します。 該当するリソースが存在しない場合は null が戻ります。 リソースの検索規則はプロファイルによって規定されます。

パラメータ:
name - 検索する対象のリソース名を渡します。
戻り値:
リソースを読み出すための InputStream インタフェースのインスタンスあるいは null を返します。

Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

公式仕様書原文の著作権表記等(※):

Mobile Information Device Profile Specification ("Specification")
Version: 2.0
Status: FCS
Release: November 5, 2002

Copyright 2002 Sun Microsystems, Inc. and Motorola, Inc.
All rights reserved.
※ただしこの API リファレンスは英語仕様を一語一句正確に翻訳したものではなく、一度私が英語の仕様原文を読んだ上で元の意味と構造をなるべく保つように書き起こしたものです。このため一部は完全に異なる説明となっています。また CLDC 1.1 部分は同仕様の範囲外であるため、まったく参考とはしていません。

※仕様書のライセンス上、問題は無いと考えておりますが、万が一問題があるとお考えの関係者の方がいらっしゃいましたらメールにて連絡をいただけると幸いに存じます(第一言語に日本語、第二言語に英語を希望しますが、返信は基本的に日本語で行います)。

この API リファレンスは仕様書の日本語版という位置づけでは作成していませんし、仕様書ほど厳格でもありません。MUST、SHOULD、MAY などの仕様の条件を強調する文を維持していません(反映すらしていない個所もあります)。仮想マシンおよび MIDP の実装のために使用することは避けてください。そのような用途には必ず公式仕様書原文そのものを用いるべきです。
この API リファレンスに記載されている内容は"さかきけい"が Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process が公開している各種公式資料を元に、独自に調査・編集したものであり、Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process 等とは一切関係ありません。したがってこの API リファレンスに関する問い合わせを関係各社等に対して行うことを固く禁じます。
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