Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

javax.microedition.lcdui.game
クラス Layer

java.lang.Object
  上位を拡張 javax.microedition.lcdui.game.Layer
直系の既知のサブクラス:
Sprite, TiledLayer

public abstract class Layer
extends Object

Layer はゲームの視覚要素を表現する抽象クラスです。 各 Layer は、位置(視覚境界の左上角に属する)、幅、高さおよび可視または不可視の属性を持っています。 Layer のサブクラスは、それらをレンダリングできるように paint(Graphics) メソッドを実装しなければなりません。

Layer の位置 (x, y) は常に Layerpaint() メソッドに渡される Graphics オブジェクトの座標系に相対して解釈します。 この座標系を描画座標系と呼びます。 Layer の初期位置は (0, 0) です。

導入されたバージョン:
MIDP 2.0

メソッドの概要
 int getHeight()
          この Layer の現在の高さをピクセル単位で取得します。
 int getWidth()
          この Layer の現在の幅をピクセル単位で取得します。
 int getX()
          描画座標系によるこの Layer の左上角の水平位置を取得します。
 int getY()
          描画座標系によるこの Layer の左上角の垂直位置を取得します。
 boolean isVisible()
          この Layer の可視属性を取得します。
 void move(int dx, int dy)
          指定された水平方向と垂直方向の距離に従って、この Layer を移動させます。
abstract  void paint(Graphics g)
          この Layer が可視状態にあるなら描画を行います。
 void setPosition(int x, int y)
          この Layer の左上角の位置を描画座標系における (x, y) に設定します。
 void setVisible(boolean visible)
          この Layer の可視属性を設定します。
 
クラス java.lang.Object から継承されたメソッド
equals, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait
 

メソッドの詳細

setPosition

public void setPosition(int x,
                        int y)

この Layer の左上角の位置を描画座標系における (x, y) に設定します。 Layer の位置はデフォルトで (0, 0) です。

パラメータ:
x - 水平の位置を渡します。
y - 垂直の位置を渡します。
関連項目:
move(int, int), getX(), getY()

move

public void move(int dx,
                 int dy)

指定された水平方向と垂直方向の距離に従って、この Layer を移動させます。

渡されたパラメータによって Integer.MAX_VALUE または Integer.MIN_VALUE を超えてしまうのであれば、Layer の座標系はオーバーフローあるいはアンダーフローの影響を受けることがあります。

パラメータ:
dx - 水平軸に沿って移動させる距離を渡します(正数なら右方向へ、負数なら左方向へ)。
dy - 垂直軸に沿って移動させる距離を渡します(正数なら下方向へ、負数なら上方向へ)。
関連項目:
setPosition(int, int), getX(), getY()

getX

public final int getX()

描画座標系によるこの Layer の左上角の水平位置を取得します。

戻り値:
Layer の水平位置を返します。
関連項目:
getY(), setPosition(int, int), move(int, int)

getY

public final int getY()

描画座標系によるこの Layer の左上角の垂直位置を取得します。

戻り値:
Layer の垂直位置を返します。
関連項目:
getX(), setPosition(int, int), move(int, int)

getWidth

public final int getWidth()

この Layer の現在の幅をピクセル単位で取得します。

戻り値:
幅をピクセル数で返します。
関連項目:
getHeight()

getHeight

public final int getHeight()

この Layer の現在の高さをピクセル単位で取得します。

戻り値:
高さをピクセル数で返します。
関連項目:
getWidth()

setVisible

public void setVisible(boolean visible)

この Layer の可視属性を設定します。 paint(Graphics) メソッドが呼ばれたときに可視状態の Layer はレンダリングされます; 不可視状態の Layer はレンダリングされません。

パラメータ:
visible - Layer を可視状態にするなら true を、不可視状態にするなら false を渡します。
関連項目:
isVisible()

isVisible

public final boolean isVisible()

この Layer の可視属性を取得します。

戻り値:
Layer が可視状態なら true を、不可視状態なら false を返します。

paint

public abstract void paint(Graphics g)

この Layer が可視状態にあるなら描画を行います。 Graphics オブジェクトに提供された原点から相対する現在の (x, y) 座標を左上角として Layer をレンダリングします。 アプリケーションは、Layer がどこでレンダリングされるかを制御し、レンダリングされる領域を制限するために Graphics のクリッピングと原点移動を用いることができます。

この Layer が可視状態か否かをチェックするのはこのメソッドの実装の責任です; Layer が可視状態にないのなら、このメソッドは何もしません。

このメソッドを呼び出した結果、Graphics オブジェクトの属性(クリップ領域、原点移動、描画色など)は変更しません。

パラメータ:
g - Layer をレンダリングするための Graphics オブジェクトを渡します。
例外:
NullPointerException - g パラメータが null の場合に throw します。

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"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
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(日本語版)

公式仕様書原文の著作権表記等(※):

Mobile Information Device Profile Specification ("Specification")
Version: 2.0
Status: FCS
Release: November 5, 2002

Copyright 2002 Sun Microsystems, Inc. and Motorola, Inc.
All rights reserved.
※ただしこの API リファレンスは英語仕様を一語一句正確に翻訳したものではなく、一度私が英語の仕様原文を読んだ上で元の意味と構造をなるべく保つように書き起こしたものです。このため一部は完全に異なる説明となっています。また CLDC 1.1 部分は同仕様の範囲外であるため、まったく参考とはしていません。

※仕様書のライセンス上、問題は無いと考えておりますが、万が一問題があるとお考えの関係者の方がいらっしゃいましたらメールにて連絡をいただけると幸いに存じます(第一言語に日本語、第二言語に英語を希望しますが、返信は基本的に日本語で行います)。

この API リファレンスは仕様書の日本語版という位置づけでは作成していませんし、仕様書ほど厳格でもありません。MUST、SHOULD、MAY などの仕様の条件を強調する文を維持していません(反映すらしていない個所もあります)。仮想マシンおよび MIDP の実装のために使用することは避けてください。そのような用途には必ず公式仕様書原文そのものを用いるべきです。
この API リファレンスに記載されている内容は"さかきけい"が Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process が公開している各種公式資料を元に、独自に調査・編集したものであり、Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process 等とは一切関係ありません。したがってこの API リファレンスに関する問い合わせを関係各社等に対して行うことを固く禁じます。
また、記載された内容には既知か否かに関らず誤りが含まれる可能性があり、一切保証はありません。本 API リファレンスを使用した結果、不利益が生じたとしても"さかきけい"は一切の責任を負いません。
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