Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

パッケージ javax.microedition.lcdui.game

ゲーム API パッケージは、ワイヤレス機器のためのリッチなゲーム・コンテンツの開発を可能にする一連のクラスを提供します。

参照先:
          説明

クラスの概要
GameCanvas GameCanvas クラスはゲーム向けユーザーインタフェースの基礎を提供します。
Layer Layer はゲームの視覚要素を表現する抽象クラスです。
LayerManager LayerManager は一連の Layer を管理します。
Sprite SpriteImage に保存されたいくつかのフレームの1つをレンダリングできる基本的な視覚要素です; Sprite をアニメーションするために異なったフレームを見せることができます。
TiledLayer TiledLayer は、1セットのタイル・イメージで満たすことができるセルのグリッドで構成された視覚要素です。
 

パッケージ javax.microedition.lcdui.game の説明

ゲーム API パッケージは、ワイヤレス機器のためのリッチなゲーム・コンテンツの開発を可能にする一連のクラスを提供します。

ワイヤレス機器の処理能力は少ないものであり、数多くの API が Java で行う作業量を最小化し性能を向上させることを意図しています; また、この手法にはアプリケーション・サイズを減少させるという追加の利点があります。API はそれらを実装する際に、かなりの自由を与えられて構成されました。その結果、ネイティブ・コード(さらに、必要に応じてハードウェア・アクセラレーションおよびデバイス依存のイメージ・データ・フォーマット)の大規模な使用が可能になりました。

API はグラフィック・プリミティブに関連して高レベルのゲーム API クラスを使用できるように、MIDP(GraphicsImage など)から標準の低レベルのグラフィック・クラスを使用します。例えばゲーム API を使用して複雑な背景をレンダリングして、続いてそれの上に drawLine などのグラフィックス・プリミティブを使用することで、意図するレンダリングをすることが可能です。

一般に、LayerLayerManagerSprite および TiledLayer オブジェクトの状態を変更するメソッドは、すぐにどのような目に見える効果も発揮しません。 代わりに、この状態はオブジェクトの中に保存され、その後の paint() メソッドの呼び出しで使用されます。 この手法はゲーム・サイクルにおいてオブジェクトの状態が更新後であり、スクリーン全体があらゆるゲーム・サイクルの終わりで再描画されるゲーム・アプリケーションに適しています。

API 概要

API は5つのクラスから構成されます:

GameCanvas

このクラスは、LCDUI の Canvas クラスのサブクラスであり、基本の『スクリーン』機能をゲームに提供します。 また Canvas から引き継がれたメソッドに加えて、このクラスはゲーム指向の機能として、ゲーム・キーの現在の状態の問い合わせと同期したグラフィックスのフラッシュを可能にします。 これらの機能は、ゲーム開発を簡素化し性能を向上させます。

Layer

Layer クラスは Sprite または TiledLayer などのゲーム向け視覚要素を表現します。 この抽象クラスは、レイヤー・フレームワークの基礎を形成し、位置、サイズおよび可視性などの基本的な属性を提供します。

LayerManager

複数のレイヤーを使用するゲームのために LayerManager はレンダリング・プロセスを自動化することにより、ゲーム開発を簡素化します。それは開発者にユーザー視点のゲームに相当する視点ウィンドウの設定を可能にします。LayerManager はゲームのレイヤー群から希望する視点への自動的なレンダリングを実装します。

Sprite

Sprite は、いくつかのグラフィカルなフレームの1つを表示できる基本的なアニメーション Layer です。フレームは全て等しいサイズであり、単一の Image オブジェクトによって提供されます。また、フレームを連続してアニメーションすることに加え、カスタム・シーケンスは任意の方法でアニメーションのフレームを設定することができます。さらに Sprite クラスは様々な変形(反転と回転)とゲームのロジック実装を簡素化する衝突検出メソッドを提供します。

TiledLayer

このクラスは、開発者が大きな Image オブジェクトが必要とするリソース消費なしにグラフィカルな内容の広大なエリアを作成することを可能にします。それはセルのグリッドからなります。そして、各セルは単一の Image オブジェクトによって提供されるいくつかのタイルの1つを表示できます。また、セルによって、対応するピクセルデータを変更することで非常に高速にアニメーションするタイルを敷き詰めることができます; この機能は水の領域などのセルの大規模グループ・アニメーションに非常に役立ちます。

導入されたバージョン:
MIDP 2.0


Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

公式仕様書原文の著作権表記等(※):

Mobile Information Device Profile Specification ("Specification")
Version: 2.0
Status: FCS
Release: November 5, 2002

Copyright 2002 Sun Microsystems, Inc. and Motorola, Inc.
All rights reserved.
※ただしこの API リファレンスは英語仕様を一語一句正確に翻訳したものではなく、一度私が英語の仕様原文を読んだ上で元の意味と構造をなるべく保つように書き起こしたものです。このため一部は完全に異なる説明となっています。また CLDC 1.1 部分は同仕様の範囲外であるため、まったく参考とはしていません。

※仕様書のライセンス上、問題は無いと考えておりますが、万が一問題があるとお考えの関係者の方がいらっしゃいましたらメールにて連絡をいただけると幸いに存じます(第一言語に日本語、第二言語に英語を希望しますが、返信は基本的に日本語で行います)。

この API リファレンスは仕様書の日本語版という位置づけでは作成していませんし、仕様書ほど厳格でもありません。MUST、SHOULD、MAY などの仕様の条件を強調する文を維持していません(反映すらしていない個所もあります)。仮想マシンおよび MIDP の実装のために使用することは避けてください。そのような用途には必ず公式仕様書原文そのものを用いるべきです。
この API リファレンスに記載されている内容は"さかきけい"が Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process が公開している各種公式資料を元に、独自に調査・編集したものであり、Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process 等とは一切関係ありません。したがってこの API リファレンスに関する問い合わせを関係各社等に対して行うことを固く禁じます。
また、記載された内容には既知か否かに関らず誤りが含まれる可能性があり、一切保証はありません。本 API リファレンスを使用した結果、不利益が生じたとしても"さかきけい"は一切の責任を負いません。
許可無く公開/非公開および Internet/Intranet/LAN を問わず他サイトに転載すること、複写および複製すること、ローカル・ファイル等に保存することを禁じます。


Copyright© 2001-2002,2005-2009,2011 by KEI SAKAKI.
ALL RIGHTS RESERVED.
無断転載を禁じます。

Unofficial "CLDC 1.0 + MIDP 1.0" API Reference はこちらです。