Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

javax.microedition.pki
インタフェース Certificate


public interface Certificate

証明書に共通するインタフェースです。 Certificate が包括する抽象的な特徴は、対象、発行者、タイプ、バージョン、署名アルゴリズム、有効期間、およびシリアル番号です

バイナリ値のための表示可能な表現方法

証明書中の非文字列の値は、":"(Unicode U+003A)で分割した2桁の16進数(A から F は大文字)で各バイトを表す表示列によって表現します。

例えば、0C:56:FA:80

X.509 分類名のための表示可能な表現方法

X.509 証明書に関しての戻り値は、証明書からの分類名(DN)の表示可能版です。

X.509 分類名は属性のセットで、それぞれの属性はオブジェクト ID と値の数列です。 文字列の比較目的のために、以下に厳密な表示可能な表現方法の規則を定義します。

  1. セパレータ周辺の空白は加えません。
  2. 属性にはいくつかの順序が証明書の中に存在します; 属性の順序は変更できません。
  3. 下記の表の中にオブジェクト ID があるなら、表からのラベルによるオブジェクト ID に置き換えられ、そうでなければ ID は文字列として上記のバイナリの表示可能な表現方法を使用することで書式化します。
  4. "="(Unicode U+003D)によって属性の中の各オブジェクト ID かラベルと値を切り離します。これによって値が空になることがあります。
  5. 値が文字列でなければ、それは文字列として上記のバイナリの表示可能な表現方法を使用することで書式化します。
  6. 属性は";"(Unicode U+003B)によって分割されます。

X.500 分類名属性のためのラベル

オブジェクト ID バイナリラベル
id-at-commonName55:04:03CN
id-at-surname55:04:04SN
id-at-countryName55:04:06C
id-at-localityName55:04:07L
id-at-stateOrProvinceName55:04:08ST
id-at-streetAddress55:04:09STREET
id-at-organizationName55:04:0AO
id-at-organizationUnitName55:04:0BOU
emailAddress2A:86:48:86:F7:0D:01:09:01EmailAddress

表示可能な分類名の例:

C=US;O=Any Company, Inc.;CN=www.anycompany.com

導入されたバージョン:
MIDP 2.0

メソッドの概要
 String getIssuer()
          この証明書の発行者の名前を取得します。
 long getNotAfter()
          この Certificate が有効期間に達してからの時間を取得します。
 long getNotBefore()
          この Certificate が有効期限に達するまでの時間を取得します。
 String getSerialNumber()
          この Certificate のシリアル番号の表示可能な形式を取得します。
 String getSigAlgName()
          Certificate に署名するために使用するアルゴリズムの名前を取得します。
 String getSubject()
          この証明書の対象の名前を取得します。
 String getType()
          この証明書のタイプを取得します。
 String getVersion()
          この Certificate のバージョン番号を取得します。
 

メソッドの詳細

getSubject

String getSubject()

この証明書の対象の名前を取得します。

戻り値:
この Certificate の対象を返します; 値が null になることはありません。

getIssuer

String getIssuer()

この証明書の発行者の名前を取得します。

戻り値:
この Certificate の発行者を返します; 値が null になることはありません。

getType

String getType()

この証明書のタイプを取得します。 X.509 証明書での戻り値は"X.509"です。

戻り値:
この Certificate のタイプを返します; 値が null になることはありません。

getVersion

String getVersion()

この Certificate のバージョン番号を取得します。 バージョン番号の書式は特定のタイプと仕様に依存します。 RFC2459 あたり1つの X.509 証明書に関しては、それは"2"です。

戻り値:
この Certificate のバージョン番号を返します; 値が null になることはありません。

getSigAlgName

String getSigAlgName()

Certificate に署名するために使用するアルゴリズムの名前を取得します。 戻り値とするアルゴリズムの名前は、RFC2459 セクション 7.2 で定義されたラベルであるべきです。

戻り値:
署名アルゴリズムの名前を返します; 値が null になることはありません。

getNotBefore

long getNotBefore()

この Certificate が有効期限に達するまでの時間を取得します。

戻り値:
Certificate が有効ではないミリ秒単位の時間を返します; それは常に正数であり、時間に基づいて証明書の妥当性を制限しないなら、0 を返します。

getNotAfter

long getNotAfter()

この Certificate が有効期間に達してからの時間を取得します。

戻り値:
Certificate が有効ではないミリ秒単位の時間(有効期限)を返します; それは常に正数です; 時間に基づいて証明書の妥当性を制限しないなら、Long.MAX_VALUE を返します。

getSerialNumber

String getSerialNumber()

この Certificate のシリアル番号の表示可能な形式を取得します。 証明書の中のシリアル番号がバイナリであるなら、それは文字列としてクラス説明文におけるバイナリの表示可能な表示方法を使用して書式化されるべきです。 例えば、0C:56:FA:80 のように。

戻り値:
ユーザー・フレンドリーな形式のシリアル番号を含む文字列を返します; シリアル番号がまったくなければ null を返します。

Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

公式仕様書原文の著作権表記等(※):

Mobile Information Device Profile Specification ("Specification")
Version: 2.0
Status: FCS
Release: November 5, 2002

Copyright 2002 Sun Microsystems, Inc. and Motorola, Inc.
All rights reserved.
※ただしこの API リファレンスは英語仕様を一語一句正確に翻訳したものではなく、一度私が英語の仕様原文を読んだ上で元の意味と構造をなるべく保つように書き起こしたものです。このため一部は完全に異なる説明となっています。また CLDC 1.1 部分は同仕様の範囲外であるため、まったく参考とはしていません。

※仕様書のライセンス上、問題は無いと考えておりますが、万が一問題があるとお考えの関係者の方がいらっしゃいましたらメールにて連絡をいただけると幸いに存じます(第一言語に日本語、第二言語に英語を希望しますが、返信は基本的に日本語で行います)。

この API リファレンスは仕様書の日本語版という位置づけでは作成していませんし、仕様書ほど厳格でもありません。MUST、SHOULD、MAY などの仕様の条件を強調する文を維持していません(反映すらしていない個所もあります)。仮想マシンおよび MIDP の実装のために使用することは避けてください。そのような用途には必ず公式仕様書原文そのものを用いるべきです。
この API リファレンスに記載されている内容は"さかきけい"が Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process が公開している各種公式資料を元に、独自に調査・編集したものであり、Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process 等とは一切関係ありません。したがってこの API リファレンスに関する問い合わせを関係各社等に対して行うことを固く禁じます。
また、記載された内容には既知か否かに関らず誤りが含まれる可能性があり、一切保証はありません。本 API リファレンスを使用した結果、不利益が生じたとしても"さかきけい"は一切の責任を負いません。
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