Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

java.util
クラス TimeZone

java.lang.Object
  上位を拡張 java.util.TimeZone

public abstract class TimeZone
extends Object

グリニッジ標準時 (GMT) からのタイム・ゾーン・オフセットおよびサマータイムを取り扱うクラスです。

サマータイムは夏季時間とも呼ばれ、一部の国および地域で導入されている制度です。 サマータイムとして取り扱われる期間が法律またはそれに準じる慣習として定められた国および地域では、サマータイムが適用される期間はそれ以外の期間の時間から数時間ずらした時間が適用されます。 例えば米国ではサマータイムが 3 月の第 2 日曜日の午前 2 時から 11 月の第 1 日曜日の午前 2 時まで適用されます。 この間、時間はその他の季節の時間よりも1時間早められます。 この米国のサマータイムを 2007 年に適用した場合、

というようになります。

通常使用する TimeZone オブジェクトは getDefault() メソッドで取得します。 このメソッドが返す TimeZone オブジェクトはデバイスが想定するデフォルトのタイム・ゾーンが設定されています。 例えば日本で実行されるデバイスでは日本標準時 (JST) が設定された TimeZone オブジェクトを返します。

特定のタイム・ゾーンに対応する TimeZone オブジェクトは getTimeZone(java.lang.String) メソッドにタイム・ゾーン ID を渡して取得します。 例えば日本時間に対応するオブジェクトを取得する場合はパラメータに"JST"を渡して取得します。

このクラスの実装は Java Platform, Standard Edition からのサブセットとなっています。 また、getTimeZone(java.lang.String) メソッドで取り扱うことのできるタイム・ゾーン ID の書式もサブセットとなっている場合があり、「GMT+9:00」といったカスタム・タイム・ゾーン ID の指定が無効な場合があります。 常にサポートされるタイム・ゾーン ID は「GMT」のみです。

導入されたバージョン:
CLDC 1.0
関連項目:
Calendar

コンストラクタの概要
TimeZone()
          サブクラスのためのデフォルトのコンストラクタです。
 
メソッドの概要
static String[] getAvailableIDs()
          この実装で使用可能な全てのタイム・ゾーン ID を返します。
static TimeZone getDefault()
          デフォルトの TimeZone オブジェクトを返します。
 String getID()
          現在の所在地を表すタイム・ゾーン ID を返します。
abstract  int getOffset(int era, int year, int month, int day, int doweek, int milis)
          指定したローカルタイムの日時を得るために、グリニッジ標準時へ加算するオフセットを返します。
abstract  int getRawOffset()
          このタイム・ゾーンのグリニッジ標準時からのオフセットを返します。
static TimeZone getTimeZone(String ID)
          指定されたタイム・ゾーン ID に対応する TimeZone オブジェクトを返します。
abstract  boolean useDaylightTime()
          このタイム・ゾーンにサマータイムが適用されているか否かを返します。
 
クラス java.lang.Object から継承されたメソッド
equals, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait
 

コンストラクタの詳細

TimeZone

public TimeZone()
サブクラスのためのデフォルトのコンストラクタです。

メソッドの詳細

getOffset

public abstract int getOffset(int era,
                              int year,
                              int month,
                              int day,
                              int doweek,
                              int milis)

指定したローカルタイムの日時を得るために、グリニッジ標準時へ加算するオフセットを返します。 サマータイムが設定されている場合、オフセットにはその情報が反映されます。

パラメータ:
era - 指定する日付が紀元前 (BC) であれば 0 を、紀元後 (AD) であれば 1 を渡します。
year - 指定する日付の年を渡します。
month - 指定する日付の月を渡します。月は Calendar クラスと同様に1月を 0 とします。
day - 指定する日付の日を渡します。
doweek - 指定する日付の曜日を渡します。
milis - 指定されたローカルタイム日付内でのミリ秒数を渡します。
戻り値:
指定されたローカルタイムの日時へ移動するためにグリニッジ標準時に加算するオフセットを返します。
例外:
IllegalArgumentException - パラメータのいずれかが不正な場合に throw します。

getRawOffset

public abstract int getRawOffset()
このタイム・ゾーンのグリニッジ標準時からのオフセットを返します。

戻り値:
グリニッジ標準時からのオフセットを返します。

useDaylightTime

public abstract boolean useDaylightTime()
このタイム・ゾーンにサマータイムが適用されているか否かを返します。

戻り値:
サマータイムが適用されている場合は true を、適用されていない場合は false を返します。

getID

public String getID()
現在の所在地を表すタイム・ゾーン ID を返します。

戻り値:
現在の所在地を表すタイム・ゾーン ID を返します。

getTimeZone

public static TimeZone getTimeZone(String ID)

指定されたタイム・ゾーン ID に対応する TimeZone オブジェクトを返します。 タイム・ゾーン ID は「JST」のような短縮形式、あるいは「Japan/Tokyo」のような完全な名前を使用します。

常にサポートされるタイム・ゾーン ID は「GMT」のみです。

パラメータ:
ID - タイム・ゾーン ID を渡します。
戻り値:
渡されたタイム・ゾーン ID の設定を持った TimeZone オブジェクトを返します。ただし、タイム・ゾーン ID が認識できなかった場合は null を返します。

getDefault

public static TimeZone getDefault()

デフォルトの TimeZone オブジェクトを返します。 デフォルトとなるタイム・ゾーンはデバイスおよび実装によって異なります。

戻り値:
デフォルトの設定を持った TimeZone オブジェクトを返します。

getAvailableIDs

public static String[] getAvailableIDs()

この実装で使用可能な全てのタイム・ゾーン ID を返します。

戻り値:
全てのタイム・ゾーン ID を含む文字列配列を返します。

Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

公式仕様書原文の著作権表記等(※):

Mobile Information Device Profile Specification ("Specification")
Version: 2.0
Status: FCS
Release: November 5, 2002

Copyright 2002 Sun Microsystems, Inc. and Motorola, Inc.
All rights reserved.
※ただしこの API リファレンスは英語仕様を一語一句正確に翻訳したものではなく、一度私が英語の仕様原文を読んだ上で元の意味と構造をなるべく保つように書き起こしたものです。このため一部は完全に異なる説明となっています。また CLDC 1.1 部分は同仕様の範囲外であるため、まったく参考とはしていません。

※仕様書のライセンス上、問題は無いと考えておりますが、万が一問題があるとお考えの関係者の方がいらっしゃいましたらメールにて連絡をいただけると幸いに存じます(第一言語に日本語、第二言語に英語を希望しますが、返信は基本的に日本語で行います)。

この API リファレンスは仕様書の日本語版という位置づけでは作成していませんし、仕様書ほど厳格でもありません。MUST、SHOULD、MAY などの仕様の条件を強調する文を維持していません(反映すらしていない個所もあります)。仮想マシンおよび MIDP の実装のために使用することは避けてください。そのような用途には必ず公式仕様書原文そのものを用いるべきです。
この API リファレンスに記載されている内容は"さかきけい"が Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process が公開している各種公式資料を元に、独自に調査・編集したものであり、Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process 等とは一切関係ありません。したがってこの API リファレンスに関する問い合わせを関係各社等に対して行うことを固く禁じます。
また、記載された内容には既知か否かに関らず誤りが含まれる可能性があり、一切保証はありません。本 API リファレンスを使用した結果、不利益が生じたとしても"さかきけい"は一切の責任を負いません。
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