Internet of Things(IoT)では、それぞれのデバイスがネットワークに接続される手段が必要です。その手段として、Bluetooth 4.1規格を整備したという発表をBluetooth SIGが行いました:
- あらゆる物をネットに接続するBluetooth 4.1規格が12月にリリースへ – PC Watch
- 全てのモノをネット接続する「Bluetooth 4.1」の概要発表 – AV Watch
- Bluetooh 4.1、機器からクラウドに接続可能に – ケータイ Watch
- Bluetooth SIGが記者会見 – Bluetooth 4.1の一端が垣間見えた – マイナビニュース
「Bluetooth Smart」規格が低エネルギー消費の無線として使用できることから、IoTが必要とする最後のネットワーク接続を担うものとして最適であるという主張と、そのためにIPv6をそのままBluetooth 4.1という規格の中で流すことができるようにするという発表を行ったとのことです。もちろん、新たな規格ですから、この規格に対応したルーターがなければ、IPv6をそのまま通すことはできません。
Bluetoothの面倒なところは、Bluetoothロゴが付いていれば簡単に相互に接続できるわけではないところに集約されるかと思います。バージョンと、場合によっては通信方式と、それにプロファイルが一致しなければなりません。IoTに搭載されることになるであろうBluetoothは、Bluetooth Smartと呼ばれるシングルモード低エネルギー無線になるはずです。このため、Bluetooth 4.0より前の機器とは物理層レベルで互換性がありません。このような低消費電力規格のおかげでIoTのようなデバイスへの進出をすることができるわけですが、ユーザー視点で見るとややわかりにくいですよね(一応ロゴで分けてはいますけど、事前知識がなければ絶対に判断不可能です)。
この分野を狙っている無線規格には、ZigBeeもありますが、現状ではBluetoothと比較して流行っているとは言えず、国ごとに周波数が異なる関係で異なるモジュールにならざるを得なくなるなど、Bluetoothほど使い勝手がよくありません。
このような状態であることから、IoTは低消費電力Bluetooth系と使用可能な電力にある程度余裕のある機器ではWi-Fi系の2種類にわかれて、双方が広まっていくのではないかと私は予想しています。