AMDなどがHSAのアップデートをHot Chipsで行なう – 後藤弘茂のWeekly海外ニュース – PC Watch
後藤 弘茂さんによる、AMDを中心としたHSAについての解説記事です。
後藤さんの連載から関連する過去記事を3つ紹介します。
- (2012/06/20) ARMとPowerVRを巻き込んだAMDのソフトウェア構想「HSA」
- (2012/07/19) AMD GPUとモバイルGPUで同じプログラムを走らせるHSA構想
- (2013/05/02) CPUとGPUのメモリ空間を統一するAMDの「hUMA」アーキテクチャ
最初のころと比較して、仕様そのものがとても大きくなりつつあるように見えます。確かに中間言語「HSAIL」とそれを取り巻くソフトウェアレイヤーは柔軟性が高いもので、あれこれ取り込めるのはわかるのですが、ちょっとやりすぎ感があるように見えます。結局のところ、かかわる各社各様の思惑がそのまま仕様に盛り込まれているようにも見えます。
また、AMDから見ると、これは対NVIDIA戦略の一環という側面が強いこと※1もあって、売り文句をなるべく多く用意したいというところもあるのかもしれません。
- GPGPUではAMDはNVIDIAに対して大幅に出遅れています。例えばスーパーコンピューターのトップ10ランキング(2013年6月時点)にNVIDIAのGPGPUは2件ありますが、AMDのGPGPUは0件です。GPGPUではありませんが、Intelのメニィコア Xeon Phiも2件ランクインしています。いまHSAに取り組んでいる各企業は現時点では実績がなく、これから追走に入る予定の企業ばかりであるところも、もしかしたら注目すべき点なのかもしれません。