FINAL FANTASY XIにおける経済活動

前回まででお金の流れ、生産活動について解説しました。今回はこれらを含む、経済活動について解説したいと思います。

FINAL FANTASY XIなどのMMORPG(大規模多人数オンラインロールプレイングゲーム)をプレイした経験の無い人にとって、ゲーム中の「経済活動」などというと、何を大げさな、と思われるかもしれませんが、人が介在し、それも大人数ともなると、侮れない規模と意味で「経済活動」が形成されるのです。それは、いろいろな投資家が参加して日々行われる「株式取引」に近いものがあります。特定のアイテムの値段は競売所において時価であり、大きく値上がりしたり値下がりしたりしています。

ゲームの世界に存在する仮想通貨ギルの総量は日々変化を続けますが、その変化はそれほど激しい変化ではなく、むしろ緩やかであるといえるでしょう。近年、ギルの総量が減少に転じたと公式発表がなされましたが、それまでは緩やかに総量は増えつづけていました。つまり、ギルの価値が緩やかに下がりつづけていたわけです。昨年の1月の平均物価と12月の平均物価では明らかに後者のほうが多くのギルを必要としていたわけです。

プレイヤーは余り意図することなく(一部の人は意図しているとは思いますが)システムからギルを引き出し、それを競売所やバザーなどで流通させたり、NPCやギルドから物品を購入してシステムにギルを返却したりしています。

プレイヤー間の取引では、僻地でNPCから購入したアイテムを競売で高値にて売ったり(輸入、悪く言う場合は転売)したり、購入したアイテムを合成で付加価値(卵や小麦粉、リンゴなどを合わせてアップルパイにしたり)をつけて販売したりします。このようにプレイヤー間の取り引きは、自分自身ができないこと、時間をかけたくないことをギルという形で取り引きして、市場を形成しているわけです。

これらの取り引きは自由に行えるため、需要が高く供給が少ない「レア」なアイテムは値上がりしていきますし、需要が余りなく非常によく供給されるアイテムは捨て値となっていきます。競売手数料や競売スロット数の制限の関係から、これらの重要ではないアイテムはしばしば入手直後に捨てられることもあります。

ギルを稼ぐのもゲームの重要な要素であり、レアなアイテムや需要の高いアイテムを持っているモンスターをひたすら追いかけたり、素材アイテムを元に付加価値をもったアイテムを生み出したりなど、ギルを稼ぐ、すなわち生活することもゲームの重要な位置付けを持っています。

実際に物を動かす以外にも相場を操作するといったことも不可能ではなく、実に市場原理が効いた生きた経済をゲームの中で見ることができます。と、説明だけを聞いていてもやはり納得できないかと思いますが、しばらくプレイすればご理解いただけるのではないかなぁ、と思います。

といったところで、この話は次回に続きます。今度はすぐ次を書く・・・・・・・と思います・・・・たぶん(^^;