セカンド・バージョン症候群

「セカンド・バージョン症候群」・・・これは私の勝手な説とその呼び名です。

意味としては「ヒットした規格の次のバージョンを出す際に必要以上に複雑でいろいろと盛り込みすぎた規格ができあがる」というものです。そしてその結果、フルスペックの実装系が存在しなかったり、非常に限られた実装系しか現れないという現象を指します。

私の中で脳内認定している「セカンド・バージョン症候群」認定規格は以下のものです。

  • PNG
  • IPv6
  • IrDA/Bluetooth

それぞれ私の認定による認識は以下のようなものです。

PNGはアンチGIF視点で制定された規格であり、GIFの様に普及させることを目的としたフォーマットなのですがフル規格でサポートしているソフトが極めて少ないです。その仕様にはあれやこれや入っており、完全にサポートするとなるとPNGでだけで求められるような仕様(例えはアルファブレンディング)の実装が必要で、他のグラフィックフォーマットと同じ機能で実装可能な部分のみしかサポートしないということが比較的よく行われています。最初からそのような規格にしておいて、あとから2.0などを定義すればもう少し広まったのではないかという気がします。結果論ですけれど。

IPv6はよく言われるアドレス拡張のほかに実にいろいろな機能が盛り込まれています。それぞれは存在意義もありすばらしいものですが、それらを一度に大量に盛り込んだため、既存のIPv4からの移行ハードルが非常に高くなってしまって、いまだメジャーになれていない不幸な規格です。

IrDAとBluetoothは兄弟みたいなもので、どちらもサポートしている範囲をきっちりと決めてあり、BluetoothでいうところのProfile定義があります。これらの存在意義は対応しているProfile同士であれば接続できる、というものであるのです。これはこれですばらしいのですが、かっちり決まっているが故にいろいろと不便で、パソコンでは使いにくいものになっています。なんでこれがセカンド・バージョン症候群なのかというと、従来の有線に対するアンチテーゼとして合議により作成されたもので、その結果実にあれこれかっちりと決まっていて、帯に短したすきに長し状態になっていると思えるからです。そして規格上の欠点を補うために似たようで違うプロファイルを後から追加して、同一用途であってもプロファイルが違うからつながらない、なんてことが起こっている点も見逃せません。これに対して単純にLANの無線化をしようと単一の目的で規定された無線LANが大ヒットしているのがなんとも現状を表しているように思います。

ほかにもいろいろとあるのですが、いちいち理由を書いていると書ききれないので、こんなところで・・・。