Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

java.io
インタフェース DataOutput

既知のサブインタフェースの一覧:
Datagram
既知の実装クラスの一覧:
DataOutputStream

public interface DataOutput

Java のプリミティブ型のデータおよび String オブジェクトが保持する文字列をバイナリの出力ストリームへ書き込む機能の定義をしています。

このインタフェースの実装は以下の規定を満たす必要があります。

導入されたバージョン:
CLDC 1.0
関連項目:
DataInput

メソッドの概要
 void write(byte[] data)
          出力ストリームへ指定された byte 配列に格納されたデータを書き込みます。
 void write(byte[] data, int index, int length)
          出力ストリームへ指定バイト数分のデータを指定された byte 配列の指定位置から書き込みます。
 void write(int data)
          出力ストリームへデータを 1 バイト書き込みます。
 void writeBoolean(boolean data)
          出力ストリームへ指定された booelan 値に基づいて1バイトのデータを書き込みます。
 void writeByte(int data)
          出力ストリームへデータを 1 バイト書き込みます。
 void writeChar(int data)
          出力ストリームへ char 型の値を 2 バイトのデータとして書き込みます。
 void writeChars(String data)
          出力ストリームへ char 型配列のデータを各 char 値を順番に 2 バイトのデータとして書き込みます。
 void writeDouble(double data)
          出力ストリームへ double 値を 8 バイトのデータとして書き込みます。
 void writeFloat(float data)
          出力ストリームへ float 値を 4 バイトのデータとして書き込みます。
 void writeInt(int data)
          出力ストリームへ int 型の値を 4 バイトのデータとして書き込みます。
 void writeLong(long data)
          出力ストリームへ long 型の値を 8 バイトのデータとして書き込みます。
 void writeShort(int data)
          出力ストリームへ short 型の値を 2 バイトのデータとして書き込みます。
 void writeUTF(String data)
          出力ストリームへ String オブジェクトが保持している文字列を Java 修正 UTF-8 形式のデータとして書き込みます。
 

メソッドの詳細

write

void write(int data)
           throws IOException

出力ストリームへデータを 1 バイト書き込みます。 書き込むデータは int 型で指定しますが、実際に書き込まれるのは下位 8 ビットのみです。 残りの上位 24 ビットは処理に影響しません。

このメソッドはデータの書き込みに終了するか例外が throw されるまでブロックします。

パラメータ:
data - 書き込むデータを渡します。
例外:
IOException - データの書き込み時に何らかの障害が発生した場合に throw します。

write

void write(byte[] data)
           throws IOException

出力ストリームへ指定された byte 配列に格納されたデータを書き込みます。 このメソッドは data.length が示すデータの書き込みが完了するか、例外が throw されるまでブロックします。

このメソッドで例外が throw されるのは以下の場合です。

これらの例外が throw された場合でも、そこまでに書き込んだデータは取り消されません。

パラメータ:
data - 書き込むデータを格納した byte 配列を渡します。
例外:
IOException - データの書き込み時に何らかの障害が発生した場合に throw します。
NullPointerException - datanull が渡された場合に throw します。

write

void write(byte[] data,
           int index,
           int length)
           throws IOException

出力ストリームへ指定バイト数分のデータを指定された byte 配列の指定位置から書き込みます。 このメソッドは指定バイト数のデータの書き込みが完了するか、例外が throw されるまでブロックします。

このメソッドで例外が throw されるのは以下の場合です。

これらの例外が throw された場合でも、そこまでに書き込んだデータは取り消されません。

パラメータ:
data - 書き込むデータを格納した byte 配列を渡します。
index - 書き込むデータを格納した byte 配列の書き込み開始位置を渡します。
length - 書き込むバイト数を渡します。
例外:
IOException - データの書き込み時に何らかの障害が発生した場合に throw します。
NullPointerException - datanull が渡された場合に throw します。
IndexOutOfBoundsException - index が負数あるいは index + lengthdata のサイズを超える場合に throw します。

writeBoolean

void writeBoolean(boolean data)
                  throws IOException

出力ストリームへ指定された booelan 値に基づいて1バイトのデータを書き込みます。 datatrue の場合は 1 を、false の場合は 0 を書き込みます。 このメソッドで書き込んだデータは主に DataInput インタフェースの readBoolean メソッドによって読み出します。

パラメータ:
data - 書き込む boolean 値を渡します。
例外:
IOException - 書き込み時に何らかの障害が発生した場合に throw します。
関連項目:
DataInput.readBoolean()

writeByte

void writeByte(int data)
               throws IOException

出力ストリームへデータを 1 バイト書き込みます。 int 値として渡された data のうち、下位 8 ビットのみを書き込みます。 残りの上位 24 ビットは処理に影響を与えません。 つまり、このメソッドは write(int) メソッドと同等の処理を行います。 このメソッドで書き込んだデータは主に DataInput インタフェースの readByte メソッドによって読み出します。

パラメータ:
data - 書き込むデータを渡します。
例外:
IOException - 書き込み時に何らかの障害が発生した場合に throw します。
関連項目:
DataInput.readByte()

writeShort

void writeShort(int data)
                throws IOException

出力ストリームへ short 型の値を 2 バイトのデータとして書き込みます。 データは上位 8 ビット、下位 8 ビットの順番で書き込みます。 write(int) メソッドでデータを書き込むとすると以下の様になります。

     write((data >> 8) & 0xff);
     write(data & 0xff);

このメソッドで書き込んだデータは主に DataInput インタフェースの readShort メソッドによって読み出します。

パラメータ:
data - 書き込むデータを渡します。
例外:
IOException - 書き込み時に何らかの障害が発生した場合に throw します。
関連項目:
DataInput.readShort()

writeChar

void writeChar(int data)
               throws IOException

出力ストリームへ char 型の値を 2 バイトのデータとして書き込みます。 データは上位 8 ビット、下位 8 ビットの順番で書き込みます。 write(int) メソッドでデータを書き込むとすると以下の様になります。

     write((data >> 8) & 0xff);
     write(data & 0xff);

このメソッドで書き込んだデータは主に DataInput インタフェースの readChar メソッドによって読み出します。

パラメータ:
data - 書き込むデータを渡します。
例外:
IOException - 書き込み時に何らかの障害が発生した場合に throw します。
関連項目:
DataInput.readChar()

writeInt

void writeInt(int data)
              throws IOException

出力ストリームへ int 型の値を 4 バイトのデータとして書き込みます。 データは上位から8ビット単位に順番で書き込みます。 write(int) メソッドでデータを書き込むとすると以下の様になります。

     write((data >> 24) & 0xff);
     write((data >> 16) & 0xff);
     write((data >> 8) & 0xff);
     write(data & 0xff);

このメソッドで書き込んだデータは主に DataInput インタフェースの readInt メソッドによって読み出します。

パラメータ:
data - 書き込むデータを渡します。
例外:
IOException - 書き込み時に何らかの障害が発生した場合に throw します。
関連項目:
DataInput.readInt()

writeLong

void writeLong(long data)
               throws IOException

出力ストリームへ long 型の値を 8 バイトのデータとして書き込みます。 データは上位から8ビット単位に順番で書き込みます。 write(int) メソッドでデータを書き込むとすると以下の様になります。

     write((data >> 56) & 0xff);
     write((data >> 48) & 0xff);
     write((data >> 40) & 0xff);
     write((data >> 32) & 0xff);
     write((data >> 24) & 0xff);
     write((data >> 16) & 0xff);
     write((data >> 8) & 0xff);
     write(data & 0xff);

このメソッドで書き込んだデータは主に DataInput インタフェースの readInt メソッドによって読み出します。

パラメータ:
data - 書き込むデータを渡します。
例外:
IOException - 書き込み時に何らかの障害が発生した場合に throw します。
関連項目:
DataInput.readLong()

writeChars

void writeChars(String data)
                throws IOException

出力ストリームへ char 型配列のデータを各 char 値を順番に 2 バイトのデータとして書き込みます。 datanull の場合は NullPointerException を throw します。 data.length0 の場合、何もデータを書き込みません。

パラメータ:
data - 書き込む char 配列のデータを渡します。
例外:
IOException - 書き込み時に何らかの障害が発生した場合に throw します。
NullPointerException - datanull が渡された場合に throw します。
関連項目:
DataInput.readChar()

writeUTF

void writeUTF(String data)
              throws IOException

出力ストリームへ String オブジェクトが保持している文字列を Java 修正 UTF-8 形式のデータとして書き込みます。 このメソッドは以下の手順で Java 修正 UTF-8 のデータを書き込みます。

  1. 出力ストリームへ文字列の長さを 2 バイトのデータとして書き込みます。長さは上位 8 ビット、下位 8 ビットの順番で書き込みます。
  2. 出力ストリームへ String オブジェクトが保持する文字列を Java 修正 UTF-8 のデータとして全て書き込みます。

このメソッドで書き込んだデータは主に DataInput インタフェースの readUTF メソッドによって読み出します。

Java 修正 UTF-8 に関しては DataInput インタフェースの DataInput.readUTF() メソッドに記載されています。

datanull の場合、NullPointerException を throw します。

例外:
IOException - 書き込み時に何らかの障害が発生した場合に throw します。
NullPointerException - datanull が渡された場合に throw します。
関連項目:
DataInput.readUTF()

writeFloat

void writeFloat(float data)
                throws IOException

出力ストリームへ float 値を 4 バイトのデータとして書き込みます。 データは、IEEE 754 浮動小数点の単精度フォーマット(Single Format)のビット配列にしたがって、data を書き込みます。 このメソッドで書き込んだデータは主に DataInput インタフェースの readFloat メソッドによって読み出します。

パラメータ:
data - 書き込むデータを渡します。
例外:
IOException - 書き込み時に何らかの障害が発生した場合に throw します。
導入されたバージョン:
CLDC 1.1
関連項目:
DataInput.readFloat()

writeDouble

void writeDouble(double data)
                 throws IOException

出力ストリームへ double 値を 8 バイトのデータとして書き込みます。 データは、IEEE 754 浮動小数点の倍精度フォーマット(Double Format)のビット配列にしたがって、data を書き込みます。 このメソッドで書き込んだデータは主に DataInput インタフェースの readDouble メソッドによって読み出します。

パラメータ:
data - 書き込むデータを渡します。
例外:
IOException - 書き込み時に何らかの障害が発生した場合に throw します。
導入されたバージョン:
CLDC 1.1
関連項目:
DataInput.readDouble()

Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

公式仕様書原文の著作権表記等(※):

Mobile Information Device Profile Specification ("Specification")
Version: 2.0
Status: FCS
Release: November 5, 2002

Copyright 2002 Sun Microsystems, Inc. and Motorola, Inc.
All rights reserved.
※ただしこの API リファレンスは英語仕様を一語一句正確に翻訳したものではなく、一度私が英語の仕様原文を読んだ上で元の意味と構造をなるべく保つように書き起こしたものです。このため一部は完全に異なる説明となっています。また CLDC 1.1 部分は同仕様の範囲外であるため、まったく参考とはしていません。

※仕様書のライセンス上、問題は無いと考えておりますが、万が一問題があるとお考えの関係者の方がいらっしゃいましたらメールにて連絡をいただけると幸いに存じます(第一言語に日本語、第二言語に英語を希望しますが、返信は基本的に日本語で行います)。

この API リファレンスは仕様書の日本語版という位置づけでは作成していませんし、仕様書ほど厳格でもありません。MUST、SHOULD、MAY などの仕様の条件を強調する文を維持していません(反映すらしていない個所もあります)。仮想マシンおよび MIDP の実装のために使用することは避けてください。そのような用途には必ず公式仕様書原文そのものを用いるべきです。
この API リファレンスに記載されている内容は"さかきけい"が Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process が公開している各種公式資料を元に、独自に調査・編集したものであり、Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process 等とは一切関係ありません。したがってこの API リファレンスに関する問い合わせを関係各社等に対して行うことを固く禁じます。
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