Webページ・コメンタリー」カテゴリーアーカイブ

“さかきけい”が興味を持ったWebページを紹介しつつコメントをつけるカテゴリーです。

Facebookへのよくない不具合報告

Facebookのバグ発見者、ザッカーバーグCEOのタイムラインを使って報告ITmedia ニュース

鈴木 聖子さんによる記事です。

Facebookのタイムラインに他人がコメントを投稿できてしまう問題を見つけた研究者が、同社のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)のタイムラインにリンクを投稿して対応を促した。これを受けてFacebookは問題を修正したものの、「他人のアカウントを許可なく利用した」としてこの研究者を批判している。

これは当然の対応だと思います。脆弱性を見つけて実力行使をしてしまっては、それを正当化することはできません。あくまでも自己に許された範囲内でテストを実施することが許されるのみで、それを超えてしまえばその行為は罰せられて当然です。※1 このように適切にサービスベンダーが対応しない場合には、各国にあるセキュリティ仲介組織※2に届け出るとよいでしょう。

いずれにしてもFacebookのセキュリティチームは、もう少しきちんとした対応をすることが期待されますね。


Intelによる最新SSDのアピール

Intel、最新SSDの詳細を解説 – 省電力化した「530」と”一貫した性能”を実現する「DC S3500」をアピールマイナビニュース

これは少し前の8月1日に掲載された、Intelが自社SSD製品に関して発表を行ったという記事です。

ヘイゼン氏によると数百というプラットフォームに対して、5,000以上のテストを実施しパフォーマンスを検証しているという。

それでも相性問題が出るときは出るのですけどね…。

実は手持ちのノートパソコンHP Pavilion dm1-4009AU パフォーマンスSSDモデルのSSD(Intel® SSD 320 Series (160GB, 2.5in SATA 3Gb/s, 25nm, MLC))を容量アップ目的で交換しようと、Intel® SSD 520 Series (480GB, 2.5in SATA 6Gb-s, 25nm, MLC)を購入しました。そして内容を全部移して問題なく起動して、すべては問題なく終わったように見えたのですが…。

マシンがスリープするとSSDが復帰できなくて、そのままブルースクリーンで落ちてしまうようになりました。BIOSのアップデート、ファームウェアのアップデート、ドライバーのアップデートなど、いろいろと手を尽くしましたが改善しません。同じメーカーのSSD同士の交換でも他の製品ラインだとやはり別物だということを実感した一件でした。

Intelによるデータセンター向け通信技術

Intel 来月のIDFで1.6Tb/sを実現する光学インターコネクト技術を明らかに北森瓦版

北森四夜さんの個人ブログからです。

ごく最近まで知られることがなかったこの技術は現在ドラフトスペックが準備されつつあるようである。そして来月のIntel Developer Forum (IDF 2013) でこの技術について明らかにされる。

Intelは古くからシリコンフォトニクスについて研究をしており、その研究の一部を2002年から公開し続けています。1つの成果はLightPeakで、これは物理層を光から電気に変えてThunderlightとして生まれ変わりました。そしてもう一つの成果がこのデータセンター向けのソリューションということになるのでしょう。

Intelがすごいのは、最先端企業になった今でも技術開発に余念がなく、結果を出し続けているところにあります。最近でも、組み込みボルテージレギュレーター、22nm半導体製造プロセス、3Dトランジスターの導入、デジタルRF、近しきい電圧(Near-Threshold Voltage)、先端製造プロセス適応型広帯域DRAMなどなど。これからも新しい技術要素が出てくるのでしょう。

NTTコミュニケーションズのOCN接続パスワードが漏れた原因

OCN認証ID・パスワードの不正利用防止に向けたセキュリティ上の脆弱性があるブロードバンドルータの利用調査および対策の実施についてNTTコミュニケーションズ

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)のプレスリリースです。

NTT ComのOCNにおいては、2013年6月26日に発表したとおり、ご契約者以外の第三者が、インターネット接続時に必要なOCN認証ID・パスワードを不正に利用してアクセスし、認証パスワードを変更する事象が発生しました。この原因について調査した結果、ロジテック株式会社より過去に販売された無線LANブロードバンドルータの特定機器におけるセキュリティ上の脆弱性により、機器に設定されたOCNの認証ID・パスワードを外部から取得された可能性が高いことが判明しました。

NTT Comは、これまでOCNをご利用のお客さまに対して認証パスワードの定期的な変更とブロードバンドルータのファームウェア更新をお願いしてきましたが、このような状況を踏まえ、不正利用防止を徹底するため、OCNをご利用のお客さまを対象にセキュリティ上の脆弱性が判明している該当のブロードバンドルータのご利用に関する調査を実施するとともに、当該機器の利用が確認されたお客さまには不正利用防止に向けた対応を個別にお願いすることとしました。

そういえばそんな脆弱性が…、あった気がします。なるほど、すごく納得しました。しかし、ISP事業者が顧客が脆弱性のあるルーターを使っているかどうかまで、個別に調査する必要に迫られてしまうとは。ISP事業者も大変ですね。※1

ところで、このプレスリリースでは同社の表記方針では「ルーター」とすべきところを「ルータ」としていますね。広報でチェックが入らなかったのでしょうか…?※2


  • 約款ではルーター機器は顧客管理ということになっていると思われるので、本来であれば対応する必要がないハズですが、自社システム側のパスワードが漏れてしまうので、やむを得ず対応といったところでしょうか。
  • 同社のサービスプランや方針などの資料を見ると(印刷物、オンライン資料ともに)最近のものは「ルーター」表記に統一されています。例えば「ルーターレスプラン Arcstar IP-VPN VPNポータル NTT Com 法人のお客さま」ページ内の表記や同社が力を入れている「グローバルクラウドビジョン」関連の資料のように。

イギリス政府捜査官の破壊活動

NSA関連情報の入ったコンピュータを英政府捜査官が破壊–The Guardianが暴露CNET Japan

Steven Musilさんの記事の日本語訳版です。

The Guardianの編集者であるAlan Rusbridger氏は、米国家安全保障局(NSA)の内部告発者であるEdward Snowden氏から提供された情報が含まれていたコンピュータを英国政府捜査官によって破壊された経緯をブログ記事で詳細に語った。

よくあるスパイ映画に出てくるエピソードに似た状況がイギリスでは発生していたようです。

こうも強硬に対応すると、結果的にこういった機関に対して不信感が募り、よくない方向に行くと思うのです。漏えいして、第三者に渡った情報についてはそれをあきらめるという決断をすることも時には必要なのではないかと、これを読んでいて思いました。

特に相手が報道関係の場合には、漏れた情報は回収できないと思うべきかかなぁ、と。

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Microsoftによる2D技術の終焉

MSの2次元バーコード技術「Microsoft Tag」、2015年にサービス終了へCNET Japan

Don Reisingerさんの翻訳記事です。

カラフルなMicrosoft Tagは、バーコードや、従来からある白黒のQRコードといったスキャン可能なタグに対するMicrosoftからの解答となるものであった。

正直なところ、この記事を読むまでMicrosoft Tagの存在を忘れていました。発表当時はわざわざ別にこんなことをしなくても、とか、なんでもかんでもとりあえず自前の仕様だしてみるんだろうなぁ、とか思った記憶があります。あと2年使えるそうですので、その間に移行作業ということになるのでしょうね。

しかし、すでに印刷物になったものについているMicrosoft Tagは当然そのまま使えないということになります。なかなかオンラインとオフラインの情報の寿命差とそれによる溝は埋まりませんね。

ちなみに、これってどう見てもバーコードじゃないと思うのです。2次元コードの一種ですよね。※1


  • 英文記事から「bar code」と書いてあるので翻訳で入ったものではありません。

Windows XPを使い続けることの危険性

Microsoft、Windows XP継続利用の危険性を改めて警告ITmedia ニュース

2001年10月25日に発売された「Windows XP」のサポートが2014年4月9日に終了するという件に関して、Microsoftが改めて発表したという鈴木 聖子さんによる記事です。

Windows XPのサポート打ち切りが2014年4月に迫る中、米Microsoftは脆弱性が放置されることの危険性を指摘して、改めてWindows 7やWindows 8への移行を促した。

製品発売から12年少々でサポートが終了となります。確かに長く保守されたソフトウェアで、Microsoftは責任を果たしているし、終了によって果たし終えることになると思います。ソフトウェア技術者としては確かにそう思うのですが、一人の人間としては製品の販売元が「製品のサポートが終了するので新しい製品を購入してください」というのは、ちょっと違和感があって困ります。でも、仕方ないですよね。理性と技術者としてはわかっているんですが…。

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Samsung Electronicsによる3D NANDの発表

【Flash Memory Summit 2013レポート】3D NANDフラッシュ、華々しくデビューPC Watch

Samsung Electronicsによる3D NANDの発表をメインとした福田 昭さんによる記事です。

SanDiskの講演で興味深かったのは、記憶密度(GB当たりのシリコン面積)において競合他社よりも優れていると主張したことだ。それも競合他社の3D NANDフラッシュ技術(第3世代)と、SanDisk(および東芝)の1Znm世代プレーナNANDの記憶密度はほぼ同じくらいだとする。

この場合、先端プロセスで作った密度の高い(=記憶セルの小さい)NANDと、それと比較して緩いプロセスで作った3D NANDでは、後者の方が耐久性が高い、ということにはならないのかどうかが気になります。もっとも、SanDiskはSSDではなく、USBメモリやSDカード系のメモリがメインビジネスでしょうから、そのあたりの捉え方に差があるのかもしれません。※1


  • SSDの方が書き換え回数について制約が多く、相対的にUSBメモリ・SDカード系は少ないといわれています。

Samsung ElectronicsのV-NAND

後藤弘茂のWeekly海外ニュース – Samsungが発表した「V-NAND」でフラッシュの時代が明けるPC Watch

後藤 弘茂さんの連載記事で、今回は3D NAND、その中でもSamsung Electronicsの発表、それによって何が起こるかについての考察、それに同業他社の状況についてです。この中でも私が注目したのは以下の箇所です:

まず、(1)3D NAND化によって鈍化していたNANDフラッシュの大容量化が再び推進される。(2)NANDのビット単価の低下が速まることでSSDの大容量化が進み、ノートPCとデータセンターのディスクレス化に拍車がかかる。(3)データセンターのNAND化によりIOPSが大幅に改善されることでビッグデータ対応が進む。一方、(4)NANDメーカーは揃って3D NANDへと向かうが、技術的に追従できないメーカーはふるい落とされる可能性が出る。(5)ReRAMなどポストNANDを狙う新メモリ技術は、3D NANDによってNANDの置き換えが遠のく。そのため、NANDを補完する役割への浸透を狙うことになる。(6)NANDが大容量化の方向を微細化から積層化に転じ始めたことで、プロセス微細化の牽引力が弱まり、半導体機器への需要が変わる。

確かに大きな動きの原動力になるなぁ、と実感できます。同じ後藤さんの2012年8月29日の記事で「後藤弘茂のWeekly海外ニュース – DRAMとNANDフラッシュが終わり、新不揮発性メモリの時代が来る」というのがありましたが、NANDはここでは終わらず、まだ先に行くということが明確になったというところなのでしょう。※1 実際に動作するSSDまで用意してデモしたという完成度には驚くばかりです。技術的にだいぶ先行しているように見えます。


  • 後藤さんの記事は今回はNANDベンダーとレポートを元にベクトルをかけずに伝え、また以前のNANDが終わるという記事では新不揮発メモリ開発側のレポートを元にベクトルをかけずに伝えているので、彼の記事そのものが相互に矛盾しているわけではありません。

さて、これはなんでしょう?

HTML Tags

これは記事ではないのですが…。さぁ、いったいなんだかわかりますか?

HTMLとHTTPの発明者であり、最初のWebブラウザーの開発者であるTim Berners-Leeさん※1HTMLについて説明するために作成したページです。最初期のHTML公式説明ドキュメントです。

いまでも保存されているのですね。


  • Sirをつけるべきかもしれません。