NTTコミュニケーションズはNTTドコモの携帯電話向け情報サービスiモード向けの通信網を使用したサービスを開始するという方針を明らかにしたそうです。この件に関するニュースソースはケータイWatchの〝NTT Com、iモード網を使った携帯向けネット接続サービス〟とZDNet Mobileの〝NTTコム、iモードオープン化に一番乗り〟の両記事によります。
実は今回はこの件に関するコラムではなくて、両記事の補足を述べたいと思い、書く事にしました。
まずケータイWatch側の記事ですが、記事中に“通常、iモード端末では自動的にドコモのiモードゲートウェイに接続する仕組みになっているが、同サービス専用のアダプターを使用してNTT Comのゲートウェイに接続する形になる。”という部分がありますが、これは誤りです。携帯電話端末に対して特定の操作設定(マニュアルにも記載があります)を行うことで既存のiモード以外への接続設定をすることができます(一部機種を除く)。この件は後者のZDNet Mobileの記事に記載があるとおりです。この後者の記事中には“ドコモが公開しているiモード網開放の条件によると、パケット料金はいったんISP側がユーザーから徴収し、一括してドコモに支払われる形になっている。”という記載がありますが、これも誤りです。パケット料金は1リクエスト単位でISP側課金かユーザー側課金かが設定できるようになっているというのが正確な内容です。
この部分の詳しい資料はNTTドコモが〝iモード対応携帯電話用パケット網インターフェース提供条件の概要〟にて公開しています。興味がある方は読んでみるといいかもしれません。上記の件では、接続先の設定に関してはこの資料の“接続方法(7ページ)”、パケット通信料の課金については“Webアクセス機能における課金方式(15ページ)”に記載があります。ちなみにこのコラムでも以前取り上げました。こちらも興味があれば読んでみていただければと思います。
これに続くISPがあるのかどうかが気になります。うわさのあったニフティなどはどうなのでしょうか?