はじめに
ようやく日本で発売された「インテル Galileo 開発ボード」を、本日秋葉原にて午前中に購入してきました。購入先はパソコンハウス東映で7,280円でした。おそらく同店で購入したのは私が最初であったようです。店員さんにはこれで特定できるかと思いますが、最初の2個を買っていったのが私です。壊す気満々なので、とりあえず予備がほしいなぁ、と…。
量産前版と量産版の違い
量産前版と量産版にはいくつか違いがあります。両方のバージョンが手元にありますので、それについてまとめたいと思います。
箱の大きさが違う
量産版(上の箱)と量産前版(下の箱)を比較するとかなり小さくなっています:
製造国が違う
ラベルに記載されている製造国が、量産前版(上のラベル)は「Made in Taiwan」でしたが量産版(下のラベル)は「Made in China」です:
内容物が違う
量産前版に入っていたものは、
- Intel Galileo Development Board
- USB Aコネクター(オス)⇔ USB micro-Bコネクター(オス)変換ケーブル
- ACアダプター(5ボルト3アンペア)
- 各国のコンセントに合わせるための口
- Intel Galileo Development Boardにつける「足」とそのための「ねじ」各4本
- 「Intel Galileo Quick Start Guide(H21436-001)」という印刷物1枚
- 「Please Read: The Obigatory Legal Notice(H21777-001)」という印刷物1枚
- 青い「Bunny People」の人形
- NUCでおなじみのIntelのジングルが光センサーで鳴るギミック
でした。これが量産版では、
- Intel Galileo Development Board
- ACアダプター(5ボルト2アンペア)
- 各国のコンセントに合わせるための口
- (日本語表記で言うと)「安全性と規定に関する重要事項」という冊子1冊(各国語併記、H28623-001)
と、大幅に簡素化されています。
内蔵ソフトウェアのバージョン
量産前版と量産版のビルド番号は同じでした。
搭載されるIntel Quark SoC X1000について
量産前版(上の写真)はエンジニアリング・サンプルを示す「QEXF ES」との刻印がありましたが、量産版(下の写真)はエンジニアリング・サンプルに関する記載はなく、代わりにS-SPECの「SR1BY」との刻印がありました。
エンジニアリング・サンプル版のIntel Quark SoC X1000
その他の両者の比較
- SPI Flash端子が量産前は黒だったものが量産版は白に変更されています。
- シールの記載事項が、量産前は製造に関すると思われるシリアル番号がEthernet用のRJ-45コネクターの上、製品のシリアル番号(箱とボードで同じシリアル番号)が裏面LB6V1というシルク印刷のボックス内、EthernetのMACアドレスがMini PCI Expressスロットの端子側、管理用と思われる黄色いシールが裏側の中央付近(SoCの裏側あたり)、CEマークと「5V 2A max」そして「Made In Taiwan」と印刷されたシールがDDR3メモリーの裏側あたりに張られています。これが量産版では製品番号と思われるシールとMACアドレスがEthernet用のRJ-45コネクターの上、シリアル番号が表面のDDR3メモリーの隣に張られています。裏側には何も張られていません。
- 基板の青色が微妙に異なる気がする…。
プロダクト・コードが違う
これは非常に細かいことなのかもしれませんが、製品名が違います。量産前版のプロダクト・コードは「Galileo」、同量産版は「Galileo1」です。秋葉原で「Galieo1」として売っている店舗があるのはこのあたりが理由でしょう。
付属品が違う点について
過去の記事では量産前版の付属品に基づいて記述している個所がありますので、今後変更します。現時点では“「Intel Galileo Development Board」を使用するために必要なもの”のみを取り急ぎ変更しました。
インテル Galileo 開発ボードの足
これがついてこないのは地味によろしくないと思います。とりあえず私は有限会社長尾製作所の「25mm厚ファン固定用 ポロンワッシャー付きネジセット(N-SC25・4562198671241
)」を取り付けてみましたが、いい感じです。
まとめ
以前「ACアダプターが接触不良になることがある」と書きましたが、この点は異なるACアダプターが採用されており、まったく問題ありませんでした。
それはともかく、USBケーブルもついてこないというのにはちょっと驚きました。これはつけるべきだったのではないかと思います。足は…。うーん、どうなんでしょうね。今後専用のケースが出てくる可能性を考えるとなくてもよいのかもしれませんが、量産前版についていたくらいのものはつけてもよかったのではないかと思います。なお、ケースは原則として金属であるべきのようです(付属の冊子を読む限り)。
いずれにしても、量産版を作るにあたって、かなりコストダウンを意識したことがうかがわれます。機能的な変更点がないにしても、ちょっと削りすぎなのでは、という印象を私は抱きました。
今後は自分個人用のボードということで、これまで以上に遠慮なくいろいろと試していきたいと思います。