事前の噂というか情報の通り、パナソニックモバイルコミュニケーションズ(PMC)が個人向けスマートフォンを「休止」するそうです。いわゆる雑誌類の「休刊」に似た響きを感じました。そんなニュースをいくつか紹介します:
フィーチャーフォン(従来型携帯電話)事業は続けるというものの、そのビジネスも近い将来だけで、この先長く続くとは言えないように思います。このまま何も手を打たなければ、パナソニックは携帯電話市場から撤退することにつながってしまいそうです。
個人的な話になりますが、フィーチャーフォンの最強機種は松下通信工業(現・パナソニックモバイルコミュニケーションズ)のNTTドコモ向けiモード端末の「ムーバ P504i」および同「P504iS」だと思っています。ものすごいバランスがいい機種でした。もう、サクサク動くんです、本当にサクサク。下手な今のスマートフォン以上の快適さで、使っていて楽しい機種でした。iPhoneを初めて見たときに思い出したのが、このP504i/iSでもありました(思い出補正でもなんでもなくて、本当にバランスがすごくよい機種でした。この機種があってIrShotを作る気になったという感じです。だからP504i/iSの独自フォーマットに対応していたりするのです)。
後継機種のP505iは自身の予算の関係上買うことなくスキップしてしまったのが今でも残念に思います。少し前に「TOKYO NOIR トウキョーノワール」という3部作の映画をDVDで見たのですが、その中の「BIRTHDAY(監督・石岡正人さん、主演・吉本多香美さん)」で、赤いP505iを見たときに、当時の「ほしかったなー!」という感情を強く思い出しました。
そんな名機種を開発した会社がこうして苦境に立ってしまうというのは「諸行無常」といいますか、本当に厳しい競争の世の中ですね。