Microsoft、Nokiaの携帯電話事業を買収

先日の「退任予定のMicrosoft CEO スティーブ・バルマーさんについて」で、ソフトウェアの価値が相対的に低下している、手持ちの現金を株主還元に使うかも?というようなことを書きましたが、これに対する策ということでもないのかもしれませんが、MicrosoftがNokiaの携帯電話事業を買収するというニュースが出ました。

若杉 紀彦さんの記事「Microsoft、Nokiaの携帯電話事業を約7,000億円で買収PC Watch」によれば、約7,000億円、そして従業員約32,000名の転籍を含むなど、極めて大きな話となっています。

現在のところ出遅れているWindows Phoneをこれで立て直せるのか、NokiaがMicrosoftの重しとなるのか、現在のところなんとも言えませんが、少なくとも現時点ではやはり負け組連合には見えます。次期Microsoft CEOはこれを勝ち組に持っていける人、という人選ということになりそうですね。

さて、そのCEOに関してですが、CNET Japanに「ノキア前CEOのエロップ氏はMSの次期CEO候補–バルマー氏が発言」というStephen Shanklandさんの翻訳記事(訳・矢倉美登里さん、高森郁哉さん)が出ています。それによると、

Ballmer氏はThe Seattle Timesの取材に、「Elop氏は外部(の候補)から内部の候補になる」と応えたが、Microsoftの取締役会はすべての候補を評価対象にするとも述べた。

だそうで…。何かを言ったような、言っていないような微妙な内容ですね。そういう意味では記事のタイトルはちょっと釣り気味だと思います。

Microsoftは、従来はソフトウェア企業というところが強みの一つだったのですが、これからは製造業も本格的に手掛けていくことになります。Xbox事業のように外部の製造会社に発注するのではなく“自前で持つ”ということです。これはMicrosoftの大きな転換点ですね。

自前でWindows Phoneを本気で売り始めたら、もう他社がWindows Phoneを出さないかもしれない、あるいは売れまくれば他社も追従してくるかもしれない、などといろいろな選択条件から、正しい道を探り出して実行するのは難しいだろうな~、と外野としては思います。これについて、従来のMicrosoftとは異なる舵取り加減が必要になりますね。確かにCEOの交代が必要になったのかもしれません。

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