FOMA P902i ~ Bluetoothでワイヤレスオーディオレシーバー編 ~

Panasonic(パナソニックモバイルコミュニケーションズ)はFOMA P902i用のオプションとして「FOMA P902i対応 Bluetooth ワイヤレスオーディオレシーバー(EB-M70073:15,750円)」というものを直販の通信販売のみで販売しています(iモードの場合、Panasonicのメーカーサイト「P-SQUARE」にも携帯電話用通販のリンクがあります)。Bluetoothでオーディオや通話の音声データを飛ばし、ワイヤレスでFOMA P902iが使えるというものです。単にワイヤレスで音楽が聴けるのみならず、再生、ポーズ、停止、選曲(前後のみ)も行えるという優れものです。

というわけで早速入手してみました。

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通販サイトなどの写真を見る限り、結構薄い印象があったのですが実物は想像よりも厚くてびっくりしました。とはいえ、まぁ、こんなものかな、という程度なのですけれど。このレシーバーのほかに、ニッケル水素バッテリー、充電器、イヤホン、ストラップが付属してきます。仕様としてはBluetooth 1.2準拠、対応プロファイルは音楽用がA2DPとAVRCP、通話用がHSPとHFPです。ただし、位置づけはFOMA P902i専用ということで、パソコンや他の携帯電話との接続保証は一切ありません。Bluetoothの相互接続性の現状を考えるとやむをえないのかもしれません。

このBluetoothワイヤレスオーディオレシーバー(以下レシーバー)とFOMA P902iのペアリングは以下の手順で行います。

  1. FOMA P902iが他の機器(パソコンを含む)と接続していないことを確認します。接続されている場合はFOMA P902iの「メニュー」ボタンを押し、「生活ツール」→「Bluetooth」→「接続機器リスト」と選択し、右ソフトキー(iアプリキー)で「機能」メニューを開いて「Bluetooth電源オフ」を選択し、確認画面で「YES」を選択します。
  2. レシーバー入れて液晶のWait表示が消えるのを確認します。
  3. レシーバーのHOLDスイッチがONになっていないことを確認してからBluetooth/終話ボタンを2秒押し続けて、液晶に「Pair 1」という表示がでるのを確認します。この表示が出てからから2分以内にペアリングを完了しなければなりません。
  4. FOMA P902iの「メニュー」ボタンを押し、「生活ツール」→「Bluetooth」→「接続機器リスト」と選択し、左ソフトキー(メールキー)で「サーチ」を実行します。
  5. 検出したBluetooth機器一覧が表示されるので、レシーバー(EB-M70073と表示されます)を選んで右ソフトキー(iアプリキー)で「機能」メニューを開いて「機器登録」を選択します。
  6. 「端末暗証番号」を入力します(デフォルトは0000です)。
  7. 「Bluetoothパスキー」に「0000」と入力します(レシーバーのパスキーは「0000」固定です)。
  8. 接続対象のサービスを選択する画面になるので「オーディオ」を選択します。

以上でレシーバーとFOMA P902iがBluetoothで接続して使用できるようになります。この状態でFOMA P902iでSDオーディオやiモーションを再生しようとすると、「Bluetooth機器への出力を開始しますか?」というダイアログが表示されるので「YES」を選択するとレシーバーから音が聞こえてきます。メロディはBluetoothではなく、本体のスピーカーから出力されるんので、間違って音を出さないように気をつけましょう。

2度目からの接続はサーチをする必要はなく、FOMA P902iの「メニュー」ボタンを押し、「生活ツール」→「Bluetooth」→「接続機器リスト」と選択し、レシーバー(EB-M70073と表示されます)を選んで決定ボタンを押し、表示されたメニューから「オーディオ」を選択するだけで使用可能になります。

実際に使ってみると思いのほか快適です。慣れればレシーバーを見なくても操作できる様になりそうです。いつも持ち歩く携帯電話とオーディオプレイヤーがセットになったようなものですから、荷物がひとつ減った感じです。音質は必要十分です。私は特にこだわりが無いからかもしれないですけれど。しばらくSDオーディオで音楽を聴き続けているとFOMA P902iが若干発熱してきます。とはいえ、すぐに電池がなくなるというわけでもありませんので気にする必要は無いのでしょう。4時間ほどSDオーディオを聞いてみましたが、FOMA P902iもレシーバーもまだ聞ける状態でしたので、電池の持ちも問題なさそうです。

ちょっと気になるのがレシーバーの質感です。なんとなくしょぼい感じが・・・。液晶も他の製品の流用なようで、このレシーバーでは表示しないアイコンがうっすらと見えます。また残りの電池容量もわからないのが残念です。電池の残り容量が少なくなると初めてそのアイコンが点滅で表示されます。よくあるような3段階の電池表示はありません(ちなみに液晶にはそのアイコンがうっすら見えていたり・・・。余計に残念に感じます)。

あとは、せっかく液晶があるのに再生中の音楽に関する情報が表示されないのも残念です。これはBluetooth標準に準拠したためでもあるのでしょうが・・・。FOMA P902i専用、ということでもあるので、できれば標準を搭載しつつも独自のプロファイルを定義して転送&表示をしてくれればいいのになぁ、と思いました。

通話に関してはまだ試してみていません。そのうち機会があれば試してみたい、とは思うのですが。通常はオーディオサービスで接続しているので、通話をすることはできません(ハンドセットサービスで接続しないといけません)。よって、おそらくはそういう使い方をすることはないと思います。これもBluetooth標準を採用したが故の不便さ、ということなのかもしれません。

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