フリスク(FRISK)を食べながらIntel Edisonをいじろう!

はじめに

みなさんはフリスク好きですか?

私は特に風邪を引いたときに口の中に2つ放り込んでコーラとともにショワワワ~とするのが大好きです。涙目になりつつも鼻がすーっとして息が楽になります。風邪を引いていないときは気分転換したいときに1~2つ口の中に放り込む感じです。

さて、そんなフリスクをパクパクといきながらIntel Edisonをいじってみようかと思います。

私のフリスク

さて、手持ちのフリスクを見てみましょう。ベーシックなペパーミント味です:

普通のフリスクの箱

ちょっと開けてみるとなんだか中から電子基板が出てきました:

そのフリスクの箱を開けてみると・・・?

全開してみましょう:

フリスクの箱の中にはIntel Edison Moduleが!

Intel Edisonが出てきました…。

こんな風にIntel Edison Moduleをフリスクのケースに収められるベース・ボードがあります。それは「Eaglet(イーグレット)」と呼ばれているボードです。

使用している「Eaglet(イーグレット)」などについて

  • 本記事で使用している「Eaglet(イーグレット)」および「USB ⇔ シリアル変換ケーブル」は、インテル株式会社のご厚意により“さかきけい”個人に貸し出されたものです。このため私の勤務先等とは一切関係がありません。
  • 本記事は“さかきけい”が完全に自由意思で書いているもので、インテル株式会社からは何らの要請、制限等は受けていません。
  • 使用している「Intel Edison Module」は市販品を“さかきけい”が購入したものです。※1

Eaglet(イーグレット)の主な仕様

このEagletは以下のような仕様です:※2

  • 3.7V / 150mAhの1セル・リチウム・イオン・ポリマー電池を前提とするバッテリー駆動が可能。
  • 信号レベルは3.3V。
  • Intel Edison ModuleのUSB OTGに接続されたmicro USBコネクターを搭載。
  • Intel Edison ModuleのUARTに接続された3.5mm 4極ジャックを搭載。
  • 青色LEDを搭載しており、Arduinoソフトウェア開発環境のサンプル・スケッチ「Blink」からLチカを行うことができる。
  • Grove端子を実装可能。
  • 9軸加速度センサーを搭載。

このようにEagletは信号レベルが3.3Vに変換されており、Intel Edison Moduleの生の信号レベルである1.8Vより扱いやすくなっています。感覚的には、Intel Edison Board for ArduinoとIntel Edison Breakout Boardの中間に位置するボードではないかと思います。

写真で見るEagletボード

Intel Edison Moduleやリチウム・イオン・ポリマー電池を装着する前のEagletボードの写真です:

Eagletボードの表側

Eagletボードの裏側

なお、黒いネジは当初は装着されていません。お借りした際にインテル株式会社の会議室で不器用な私が手こずりながら装着したものです。外して撮影してからもう一度装着することを考えたら悲しい気持ちになりそうだったのでそのまま撮影しました…。

フリスクのケースへの収め方

商標の関係と思われますが、インテル株式会社ではフリスクと言っていませんし、そのケースを使用する際も両面のシールをきれいにはがして使用しているのですが、ここではフリスクのケースをそのまま使用したいと思います。

  1. 普通のフリスクのケースです。ここからスタートです:

    フリスク

  2. フリスクのケースとEagletの大きさを比較してみます。本当にピッタリな大きさです:

    フリスクのケースとEagletの大きさを比較

  3. このフリスクのケースの中身は…当然フリスクです:

    現時点でのケースの中身はもちろんフリスクです!

  4. Eagletをケース内に収めるために、中身であるフリスクを取り出します。なお、リアルに私の食べかけのフリスクだったりします。なので中身がスカスカです。購入直後のフリスクはもっと入っていますので誤解なさらないようにお願いします:

    ケースの中身は取り出しておく

  5. フリスクのケースの上下およびEagletを並べてみました:

    大きさの確認用に上ケース、下ケース、Intel Edison Moduleを並べた

  6. フリスクの下ケースにEagletを乗せてみますが、このままでは収まりません:

    このままではEagletが収まらない

  7. なぜ入らないかというと仕切りがあるからです。これをバリっと折ります:

    仕切りをバリっと折ってみる

  8. 仕切りを取り終わりました:

    フリスクのケースの内側の仕切りを切り取り完了

  9. こうして仕切りが取り終わったフリスクの下ケースに再びEagletを乗せてみました。が、残念ながら突っかかって収まりません。EagletのUSBコネクターが引っかかります:

    まだフリスクのケースには収まらない

  10. USBコネクターとシリアル・コネクターが外からアクセスできるように、またサイズ的に収まるようにするために該当部分を切り取ります:

    USBコネクターとシリアル・ポートのあたりを切り取る

  11. 下ケースの中にようやくEagletが収まりました:

    フリスクのケースにようやくEagletが収まった

  12. そして上ケースをはめてふたを閉じます:

    フリスクのケースが半分以上しまった状態

そして最初の写真へ続きます。実はこれ、ちょっと無理に押し込んでいます。バッテリーが微妙に厚くて入りにくかったのです。インテル株式会社がデモに使用しているものと同じリチウム・イオン・ポリマー電池を入手できればしっかり入るのでしょうが、現時点では無理でした。

現在使用しているこのリチウム・イオン・ポリマー電池は、本来模型ヘリコプター用のもの※3で、それを電極部分まで分解してSparkFun互換のコード+コネクターに付け替えたものです。

現時点では何かとリチウム・イオン・ポリマー電池の選択肢が少なく、ピッタリなものを選べませんでした。

EagletでLEDの発光制御

動作確認のためにEagletでLEDの発光制御、いわゆる「Lチカ」を実行してみます。作業内容は“「Intel Edison Board for Arduino」でLEDの発光を制御”とほぼ同じですが、以下の点が異なります:

  • 1セルの3.7V / 150mAh以上のリチウム・イオン・ポリマー電池を接続する必要があります。接続コネクターはSparkFunのコネクターと同様の形状です。
  • USBケーブル2本による接続ではなく、USBケーブル1本と3.5mm 4極ジャックの3.3Vシリアル・ケーブル1本でつなぎます。

フリスクのケースの中に入ったEagletにケーブルをつないでみた(閉じてる)。

フリスクのケースの中に入ったEagletにケーブルをつないでみた(開いている)。

サンプルのスケッチ「Blink」を転送したうえで、USBケーブルとシリアル・ケーブルを外してみましたが、バッテリーで正常に動作していることが確認できました:

フリスクに入ったEagletのLED点滅

ところでEaglet(イーグレット)とは何モノ?

EagletはIntel Corporationの日本法人であるインテル株式会社によって試作されたボードとのことです。※4このEagletはIntel Edison Moduleの小ささをうまく活かすことができるとても魅力的なボードだと思います。

しかし、残念ながら現時点では試作というレベルにとどまっており、市販の予定はないそうなのです。とはいえ、「要望が多ければ製品化も考える※5」とのことなので、ほしいと思った方はインテル株式会社および各販社に訴えかけるとよいのではないかと思います。

もちろん、私も製品化を希望しています!

まとめ

今回はフリスクの箱にIntel Edison Moduleを収めることができるEagletを紹介しました。繰り返しになりますが、ぜひともこのボードを製品化してほしいと願っています。なお、今回使用しているEagletはRev 1.1のものです。リビジョンによっては異なる部分が発生する可能性があることをあらかじめご了承ください。

工作中に途中で取り出したフリスクはこの作業をしながら、また本メモを書きながらぱくぱくとおいしくいただきました!

ところで、このEagletというのは開発者のお名前に由来するとかそういうことはあったりするのでしょうか?

関連記事


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です