インテル ソフトウェア・カンファレンス 2014 東京で見た極小サーバー

はじめに

私が「インテル ソフトウェア・カンファレンス 2014 東京」のDay 1に参加した際に、ショー・ケースで「Intel Edison Module」を超小型サーバーに採用した「OpenBlocks IoT BX1OpenBlocks」を見る機会がありましたので、そのことについてちょっと書いてみたいと思います。

OpenBlocks IoT BX1とは?

ぷらっとホーム株式会社が従来から提供している小型のサーバー機器群のシリーズである「OpenBlocks」の新機種ということになるようです。従来はMIPSやARMアーキテクチャーを採用していたシリーズですが、今回のIntel Edison Moduleのリリースに合わせて、x86アーキテクチャーを採用したシリーズとして投入することにしたようです。

通常の「Intel Edison Module」を採用した機種との差異として、このシリーズではYocto ProjectによるPoky Linuxではなく、同社が以前から得意とする「Debian GNU/Linux」系を標準とするというところにあるようです。

また、NTTドコモの回線を使用した3Gネットワークをオンボードで利用可能にしているという点が特徴的です。この際に利用するSIMカードは同ボードの下部から差し込むそうで、そのサイズは標準サイズとのことでした。SIMロックはかかっていない、とのことでしたので、その他のネットワーク、例えばソフトバンク モバイルでも動作する可能性はゼロではないのかもしれません(未確認です)。

このSIMカードを挿すコネクター以外に、拡張機器を挿すためのコネクターが用意されており、シリアル、USB、GPIO、Ethernetなどのオプションが用意されることになっています。

現時点では用意されていないのですが、Ethernetのサポートに対してはPower over Ethernet(PoE)に対するサポートの要請が多く、今後対応するか否かについて検討していくと説明員からの発言がありました。

通常版およびスケルトン版のOpenBlocks IoT BX1

まとめ

ADSLや光ファイバーなどを引かずに、公衆回線に接続をして通信ができるという部分については一定の引き合いがあるのではないかと考えます。そのような用途の場合、いくつかのサーバーをまとめてステータスを監視し、固定回線に問題が生じた際に公衆回線を使用してステータスを送信するといったような使われ方が考えられます。

また、単純に固定なWebページを返せばよいようなケースであれば、本機の機能のみでも対応可能なケースもあるかと思われます。

なお、重要な価格面についてですが…。現時点では35,000円から45,000円とのことで、決まっていないとのことでした。いずれにしても、5年程度のスパンで提供していくことを前提の価格付けとのことでしたので、それを考えれば、なるほどな~、と思える範囲ではないかと思います。

実際にこの小型サーバーがどのように使われることになるのか、今後のフィードバックを見てみたいところです。

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