ピアソンのJava書籍

先日「ピアソン桐原→桐原書店へ」で書いたように、ピアソンの技術系の書籍が流通在庫のみとなっているそうです。その中でも特に影響が大きいと個人的に感じているJava関連について、お勧めを紹介してみたいと思います。


Java仮想マシン仕様書 ~ 第二版 ~

著:Tim Lindholm, Frank Yellin 訳:村上 雅章 9784894713567

日本語で読める点がうれしいJava仮想マシン仕様書です。内容的にはJava 2 Platform 1.3に使われていた仮想マシン仕様に相当し、現在ではやや内容が足りない状態となっています。差分についてはOracleが公開している仕様書(英語)を確認するとよいかと思います。ベースとなる知識を得ていれば、それだけ英語版の仕様書を読むときの難度が下がるはずです。

Java言語仕様 第3版

著:ジェームズ・ゴスリン、ビル・ジョイ、ガイ・スティール、ギッラード・ブラーハ 訳:村上 雅章 9784894717152

Java 2 Platform 1.5に相当するJava言語仕様書の日本語版です。今でも十分通用すると思います。足りない情報は他の参考書で補うにしても、何がどのように定義されているのかを知ることは、実際のプログラミングにもきっと役立つと思います。実行時の具体的な定義は仮想マシン仕様書側に記載があるので、本書と仮想マシン仕様書は併せて所持しておくと、より深くJavaを理解することができるかと思います。

プログラミング言語Java 第4版

著:ケン・アーノルド、ジェームズ・ゴスリン、デビッド・ホームズ 訳:柴田芳樹 9784894717169

この本はJava言語の具体的な使い方をレクチャーする本です。Java言語をこれから学ぶ人、とりあえず最近AndroidでJava言語を使うことになったが、何をどう書くのがいいのか、いまいち自信がない人などにお勧めします。さらに、まだJava言語を系統だてて学んだことがない現役のJavaプログラマーにもお勧めできる本だと思っています。

Javaの格言

著:Nigel Warren, Philip Bishop 訳:安藤 慶一 9784894711877

Java言語できちんとしたオブジェクト指向による記述をする際に、必要となる基礎的なパターンを説明する本です。Java 2 Platform 1.2時代の本ですので、現代では違った方法がとれるものもありますが、基礎知識をつける意味では現在でも有効だと思います。

Effective Java 第2版

著:ジョシュア・ブロック(Joshua Bloch) 訳:柴田芳樹 9784894714991

Java言語を使ってプログラムを書く人は、四の五の言わずにとりあえず「読むべき」本です。シンプルにそういう本なのです。

JNI:Java Native Interfaceプログラミング

著:Rob Gordon 訳:林 秀幸 9784894710801

Java言語のみで開発が難しいケースにおいて、ネイティブのコード(主にC/C++)と連携する際の方法について説明する本です。訳が若干荒いため、少し読み辛いところもありますが※1、Android NDK用のJNIを解説している本を読むよりは混乱が少ないと思います。※2

少し内容は古めですので、最新の情報はOracleが公開している仕様書(英語)を併せて参照した方がよいかと思います。

ちなみに私はこれを読んで「JavaとWindowsで赤外線OBEX通信をする試み」で使っている、Windowsネイティブの赤外線通信DLLを作成しました。もう11年も前のことです。この本がなければこのライブラリーは存在していなかったでしょう。

Java2 Platform Micro Editionプログラミング

著:Roger Riggs, Antero Taivalsaari, Mark VandenBrink 訳:神戸 博之,高坂 一城 9784894714731

この本はこれからJava MEを新たに始める人が、最初に読んでおくといい本です。内容的にはJava 2 Platform, Micro Editon対応で、パソコン側がJava 2 Platform, 1.3くらいのころのものです。結構変わってしまっていますので、必ず必要とはいえない本ですが、MIDPにもDoJa(DoCoMoProfile)にもべったりではない、Java 2 Platform, Micro Editionニュートラルな日本語書籍は珍しく、当時はこれだけだったのではないかと思います。※3


流通在庫だけとはいえ、本当に必要な本については出版を引き継ぐところも出てくると思います。ですから無理して買う必要もないとは思いますが、もしも引き継がれない本が出てくると厄介ですので、念のためにおすすめしてみました。

もしもピアソンの訳書を引き継ぐことを検討していらっしゃる出版社の方がご覧になっていらっしゃいましたら、上記を少しでも考慮に入れていただけると嬉しく思います。

2014年9月26日追記

ドメインの所有者が変わったため、ピアソン・エデュケーション系のリンクを解除しました。


  • 私のCLDC/MIDP APIリファレンスよりははるかにましです。なのにこんなに偉そうなことを書いてすみません。許してください。
  • Androidに固有な部分があるため、知らないとはまる事情もあります。
  • もしかすると今もないかもしれません。

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