別に避けているわけではないのですが、私は気づくと Intel 製の CPU を選択していることが多い気がします。しかし、先月ついに AMD K-6、 AMD K6-2 および AMD K6-III 以来十数年ぶりに AMD の CPU が部屋にやってきました。それは AMD Athlon II Neo N36L です。これを搭載した製品はアレしかありません。そう、アレです。
それに関してはまた別途書くとして、この CPU の特性について、メモ代わりにちょっと書いておきたいと思います。
主な仕様
いわゆる K10 アーキテクチャで、組み込み用に分類されます。動作周波数は最大1300MHz(1.3GHz)、HyperTransport-Link は 1000MHz、デュアルコアで、AMD 64、AMD-V などに対応しています。メモリーは DDR3 800MHz を ECC あり、レジスタードなしをサポートします。スペック的には高速モデルというよりは、まったくの逆で遅い代わりに消費電力が少ないモデルです。今年中には生産が終了すると噂される K10 アーキテクチャーの系列です。
省電力機能である、いわゆる「Cool’n’Quiet」あるいは「PowerNow!」と呼ばれるものに対応しており、周波数は以下の 3 段階で変化します。
- 1300MHz
- 1100MHz
- 800MHz
これらを含む、サポートする機能フラグは以下の通りです。
fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush mmx fxsr sse sse2 ht syscall nx mmxext fxsr_opt pdpe1gb rdtscp lm 3dnowext 3dnow constant_tsc rep_good nonstop_tsc extd_apicid pni monitor cx16 popcnt lahf_lm cmp_legacy svm extapic cr8_legacy abm sse4a 3dnowprefetch osvw ibs skinit wdt nodeid_msr npt lbrv svm_lock nrip_save
1300MHzでも…
現代で 1300MHz(1.3GHz)というと、とても遅い感じがしますが、10 年少々前はそれでも最先端だったクロックです。意外と使える感触があります。それがデュアルコアなのでなおさらです。
これを搭載したマシンについてと、それにまつわる話というかメモは次回以降に書きたいと思います。