Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

javax.microedition.lcdui
クラス Ticker

java.lang.Object
  上位を拡張 javax.microedition.lcdui.Ticker

public class Ticker
extends Object

ディスプレイに絶え間なく文字をスクロールさせて表示する「ティッカー・テープ(テロップ)」を表現するクラスです。 スクロールする方向および速度は実装に依存します。 ディスプレイに表示されている間、ティッカー文字列は絶え間なくスクロールします。 つまり、文字列がディスプレイからスクロールをし終える際に、ティッカーは最初からスクロールを再スタートします。

ティッカーを開始および終了するための API は提供されていません。 アプリケーション・モデルは、ティッカーが常時絶え間なくスクロールしているということです。 しかし、実装はティッカーを休止させることが許されています。例えば、消費電力を抑える目的で、ユーザーが一定時間デバイスと対話を行わなかった場合にスクロールを停止します。 この場合、実装はユーザーがデバイスと再び対話を行った場合に、ティッカーのスクロールを再開します。

ティッカーのテキストは改行を含むことがあります。 ティッカーは全文を表示しなければなりません。 改行文字を表示すべきではありませんが、区切りとしては使用するかもしれません。

同じティッカーを複数の Screen オブジェクトによって共有することができます。 これは、複数の Screen オブジェクトの setTicker() によって設定することができます。 一般的な使用方法は、アプリケーションがその Screen 全てに同じティッカーを置くことです。 アプリケーションが同じティッカーを持っている2つの Screen を切り替える場合、望ましい結果はディスプレイの同じ位置にティッカーが表示され、同じ位置でその内容をスクロールしつづけることです。 これは、各スクリーンに置かれたティッカーがディスプレイに備わっているかのように見せます。

代替の使用方法は、アプリケーションが異なる Screen セット上に異なるティッカーを使用することです。 アプリケーションはティッカーを Displayable クラスの属性とし、ユーザーによってスクリーンの切り替えが行われる際に表示されているティッカーの更新を省く実装モデルを採用することができます。

導入されたバージョン:
MIDP 1.0

コンストラクタの概要
Ticker(String str)
          初期設定する内容文字列を受け取って、新たな Ticker オブジェクトを構築します。
 
メソッドの概要
 String getString()
          Ticker に現在設定されている文字列を返します。
 void setString(String str)
          Ticker によって表示する文字列を設定します。
 
クラス java.lang.Object から継承されたメソッド
equals, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait
 

コンストラクタの詳細

Ticker

public Ticker(String str)

初期設定する内容文字列を受け取って、新たな Ticker オブジェクトを構築します。

パラメータ:
str - Ticker に設定する文字列を渡します。
例外:
NullPointerException - strnull が渡された場合に throw します。
メソッドの詳細

setString

public void setString(String str)

Ticker によって表示する文字列を設定します。 このティッカーがアクティブでディスプレイ上に表示されている場合、直ちに新しい文字列の表示を開始します。

パラメータ:
str - Ticker に設定する文字列を渡します。
例外:
NullPointerException - strnull が渡された場合に throw します。
関連項目:
getString()

getString

public String getString()

Ticker に現在設定されている文字列を返します。

戻り値:
Ticker に設定されている文字列を返します。
関連項目:
setString(java.lang.String)

Unofficial
"CLDC 1.1
+ MIDP 2.0"
API Reference.
(日本語版)

公式仕様書原文の著作権表記等(※):

Mobile Information Device Profile Specification ("Specification")
Version: 2.0
Status: FCS
Release: November 5, 2002

Copyright 2002 Sun Microsystems, Inc. and Motorola, Inc.
All rights reserved.
※ただしこの API リファレンスは英語仕様を一語一句正確に翻訳したものではなく、一度私が英語の仕様原文を読んだ上で元の意味と構造をなるべく保つように書き起こしたものです。このため一部は完全に異なる説明となっています。また CLDC 1.1 部分は同仕様の範囲外であるため、まったく参考とはしていません。

※仕様書のライセンス上、問題は無いと考えておりますが、万が一問題があるとお考えの関係者の方がいらっしゃいましたらメールにて連絡をいただけると幸いに存じます(第一言語に日本語、第二言語に英語を希望しますが、返信は基本的に日本語で行います)。

この API リファレンスは仕様書の日本語版という位置づけでは作成していませんし、仕様書ほど厳格でもありません。MUST、SHOULD、MAY などの仕様の条件を強調する文を維持していません(反映すらしていない個所もあります)。仮想マシンおよび MIDP の実装のために使用することは避けてください。そのような用途には必ず公式仕様書原文そのものを用いるべきです。
この API リファレンスに記載されている内容は"さかきけい"が Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process が公開している各種公式資料を元に、独自に調査・編集したものであり、Sun Microsystems, Inc や Motorola, Inc、Java Community Process 等とは一切関係ありません。したがってこの API リファレンスに関する問い合わせを関係各社等に対して行うことを固く禁じます。
また、記載された内容には既知か否かに関らず誤りが含まれる可能性があり、一切保証はありません。本 API リファレンスを使用した結果、不利益が生じたとしても"さかきけい"は一切の責任を負いません。
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