旧サイトのコラム」カテゴリーアーカイブ

旧サイト(Overflow!)の旧コラムです。

デジタル録音とプロテクト済みCD

CNet Japan Tech Newsの記事に「CDのコピープロテクトは違法か」という記事がでています。この中で興味深いのは、「(AHRAのもとでは)録音機器の使用を妨げるような技術を使えば、使用料の支払いを受ける資格はないように思われる」という部分です。これは日本のデジタル録音・録画機器に科されている私的録音補償金にも同様のことがいえるだろう、ということです。確かにコピーできないのであれば補償金を負担する必要などまったくないのです。今後日本でもコピーできないCDが発売されるとのことですから、このあたりがどうなるのか、きちんと見ていく必要がありそうです。

私としてはMP3化できず、なおかつパソコンでも聞けないCDは買いませんが..。CD専用機などのプレイヤー機器を私は所有していませんので(^^;

iモード契約3000万件突破

NTTドコモ発表によるとiモードの契約件数が本日3000万件を突破したのことです。このページでも今年中にiアプリ対応端末による契約も1000万件を突破しそうだと書いてきましたが、既に20日の時点で突破していたそうです。

ところで、この件は一般紙でも取り上げられているのですが、一部ではAOLの契約件数と比較した記事も見かけます。つまり、iモードサービスとISPの契約件数を比較しているわけです。この比較に意味はあるのでしょうか。iモードサービスの紹介で「インターネット接続サービス」とされていることがよくありますが、これは「インターネット接続サービス」とするのが正しいように思うのです。iモードはiモード規格のWebページと文字コードを採用し、さらにiモード規格のメールがインターネットをも経由できるサービスであり、これがまぎれもなくiモードサービスなのです。J-フォンのJ-SKYサービスでもなく、KDDIのEZwebサービスでもないのです。だからこそ、iモードが強みとなり、NTTドコモが現在の地位を得ているのです。この様なことから、iモードの契約件数とISPの契約件数を同列に論じることはできないと私は考えるわけです。

それはさておき、とにかくこの3000万件という契約数はすさまじいの一言です。

欧州版iモード

ようやく欧州でiモードサービスの実証実験が2001年12月20日から行われるとKPN Mobile発表しました。NECが提供する日本のデザインをベースにしたN21iという端末が投入されるということで、基本的には日本のiモードサービスと大きな差異はないもののようです。ただし、既に一部導入がされているWMLがデフォルトでサポートされているのが日本と異なるところでしょうか。

コンテンツの作り方もほとんど日本のiモードと同じなので、言語の壁さえ越えることができれば、日本で作成された膨大なコンテンツを欧州に投入できる可能性があります。コンテンツ提供各社も本サービス開始時には対応を表明するところが出てくるでしょう。また、この実証実験の段階から日本からはサイバードハドソンが先行してコンテンツの提供を開始するとのことです。この件に関して、サイバードのプレスリリースハドソンのプレスリリースがでています。

今後、このiモードサービスが順調に立ち上がればいずれJavaがサポートされる日も来るでしょう。そのとき導入されるJavaの仕様がDoCoMoProfileなのかMID Profileなのかが今から非常に興味深いところです。


さて、日本のiモードサービスですが、本日加入者数が2001年12月16日付けのデータに更新されました。それによるとiモード契約が29,744,000件、そのうち503iシリーズによる契約が9,880,000件とのことです。やはり今年中にiアプリ対応端末による契約が一千万件を突破するのは間違いなさそうです。

Lモード

NTT東西がはじめた固定電話向けiモードサービスといえるのが「Lモード」です。Lモードはiモードと同様のComptachHTMLと類似の画像ファイルを使用したサービスです。細かいところは結構iモードと違うのですが、CompactHTMLである点、絵文字がほぼiモード互換であること、画像ファイルがGIFであることなど、概ねiモードと同じです。(まだJavaは載っていませんが、同じようなソフトウェアコンポーネントで構成されるLモード対応電話ならば搭載するのも難しくないのではないかなぁ、と考えています。)

最もiモードとLモードで異なるのは加入者数です。固定電話を買い換えないとLモードサービスが受けられないのですが、固定電話は携帯電話と異なり一般家電メーカーがそれぞれに販売しているため、キャリアが補助付きで販売している携帯電話よりも高価であることや、買い換えサイクルが携帯電話よりも非常に長いことなど、現時点ではあまり普及しているとはいえない状態です。また、NTT東西が企画した固定電話の中にも、未だにLモードが搭載されていないものがあったりするのが残念です。どうせならば、完全にLモード搭載固定電話だけしか企画しないで、一気に普及させるくらいの覚悟をして欲しいなぁ、とか思います。

静電気の多い季節

この季節は静電気が多く発生します。ちょっと何かに触ると「ぱしっ!」という音ともに小さな閃光が走るのを1日数回は見るのではないかと思います。先日、FOMA N2002でiモーション再生中に人に端末を渡そうとしたところ、この閃光が「すぱん!」という感じで発生しました。次の瞬間FOMA N2002のディスプレイはぐちゃぐちゃの派手派手な状態に変貌、数秒後に自動的に電源がおちる、ということが発生しました。幸い再度電源を入れたところ、正常に起動したため、端末自体には悪影響はなかったようです。それにしても、静電気でクラッシュする携帯電話を見たのは初めてだったので非常にビックリしました。

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ニフティの富士通からソニーへの売却交渉

日経新聞社のWebサイトによると「ソニー、ニフティ買収へ富士通と交渉」という記事が出ています。これによれば、ソニー富士通の首脳部がニフティの売却(ソニーにとっては買収)に関して11月上旬から交渉に入っているということです。このサイトも半分はニフティ上に置いており、私にとっても無関係ではありません。

ただ、ネゴシエーションは行っているものの何も決定していないと富士通のプレスリリースソニーのプレスリリースが出ています。実際にどうなるのか注目していきたいと思います。

iアプリ端末の数と実際の稼動数

12月9日付でiモードサイトで公開されているiモード契約者数とそれに占める503iシリーズの端末数が更新されました。それによると、iモード契約件数は29,531,000件、そのうち503iシリーズによる契約が9,600,000件となっています。あと2週間で確実に503iシリーズの契約はは10,000,000件を超えるでしょう。

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FOMAに対する評価

一般的なFOMAに対する評価は概ねマイナス傾向のものが多いように感じています。私もFOMAを使用しているのですが、FOMA端末を取り出すと、「え?」とか「物好きですね」とか言われることがそれなりにあります。これは他方式の端末を取り出したときにはあまりない反応で、意外なほどにマイナスな評価がFOMAに対して広まっているなぁ、と感じるところです。

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キャリア各社のシェア

電気通信事業者協会(TCA)データによれば、NTTドコモJフォンは純増を順調にキープしているものの、KDDIは純減とのことです。しかし、純減のKDDIもcdmaOneだけを見れば純増であり、従来のデジタルを使用していたユーザーがcdmaOneではなく他キャリアへ移動してしまっている感じでしょうか。ツーカーは例によって純減で、今後の見通しが難しい状態にあるようです。NTTドコモのFOMAは3000契約の純増となり、全体で14000契約まで伸びています。これが少ないと見るか多いと見るかは現在の使用可能エリアに対する評価によって大きく異なってきそうですが、私としてはまぁまぁ伸びているように見ています。

PHSではDDIポケットが1200契約の純増ということで、AirH”が定着してきたようです。NTTドコモの契約が増えているのはAirH”を使用するほどではないものの、モバイルでPHSの魅力を感じる人が1台目の契約がNTTドコモであるため、2台目もNTTドコモにしているために増えている感じなのでしょうか。しかし、アステルグループがマイナス7000契約であり、全体としてはマイナス1700契約となっています。今、PHSは苦しい状態にあるのは間違いないと思いますが、データ通信の安定性や音声通話における音質のよさ、価格の安さは十分評価に値すると思います。もう少し注目を集めてもよいのではないかなぁ、と思います。