iモーションとiモーションのiアプリからの制御

FOMA N2002で導入された動画の再生サービス「iモーション」をここ数日試してみました。端末自身の不具合は昨日書いた通りなので、それ以外の部分について書きたいと思います。

iモーションファイルはMobile ASFという形式の一種を採用(映像部分にMPEG4を、音声部分にAMRを採用)しており、Windows Media Playerなどでも同じファイルを再生することができます。ファイルサイズは100KBまでで作成します。このファイルはカナダのVoiceAge社の製品であるSPOT(XDE)を使用して作成するのが最も一般的な作成方法になります。現在、このSPOT(XDE)のPRO版が試用ダウンロードできるようになっています。ユーザー登録をすると2002年2月末日までの試用期限が設けられたバージョンをダウンロードできます。

私もこのSPOT(XDE)PROを使用して色々とiモーションファイルを作成してFOMA N2002で再生してみました。SPOT(XDE)PROにはデフォルトでiモーション用の設定が用意されており、今回は全面的にこれを使用しました。

色々とやってみた結果、音声無しで動きが比較的少ない動画の場合約30秒程度、同じような動画で音声を含む場合に約15秒程度の動画を再生できました。動きが激しい動画はブロックノイズが目立ってしまい、見るに堪えないケースもありましたが、もともとの映像を見ているせいもあるかもしれませんが、ほとんどのケースではそれなりに見れるものが作成できるように感じました。

次にこの作成したiモーションファイルをiアプリから再生してみました。コード的にはMediaManagerクラスのgetImageメソッドでMediaImageオブジェクトを取得し、それをVisualPresenterクラスで再生するという単純なコードで再生することができました。(これはiアニメ、つまりアニメーションGIFを再生するコードと等価です。) この再生時にはiモードやダウンロード済みのiモーションファイルを再生する際に使用するメディアプレイヤーが起動されての再生になります。

ただ、100KB近いiモーションファイルをネットワーク上に置いて、これを再生しようとした場合、どうしても動作を安定させることができませんでした。取得したMediaImageオブジェクトに対してuseメソッドを呼び出した際に、ConnectionExceptionNO_RESOURCEでthrowされるということが非常に多く発生しました。ただ、同一のコードを何度も実行していると正常に再生することができることもあり、コードの記述にミスがあるというよりは、ネイティブリソースなどの何らかの理由によって、再生できたりできなかったりするような感じでした。ただし、サイズが十分に小さければ(80KB以下くらいでしょうか?)問題なく再生できるようです。

とりあえず実験してみた感じは以上です。単体での再生の場合にはCM、映画・ドラマの予告編、スポーツニュースのハイライトシーンの再生に向いているように感じました。また、iアプリで制御する場合には工夫および見せ方次第で、いわゆる「やるドラ」みたいなコンテンツが作れそうな感じです。

公開されている資料が足りているとはいえない状況ですが、それでもとりあえずiモーションを作成できる状態にあります。対するKDDIezmovieも試してみたいのですが、周りに対応端末を所有している人がいないので今のところ試せていません。

iモーションの今後の使われ方に注目していきたいと思います。そしてできればezmovieも試してみたいところです。

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