RMT は合法なのか?

はじめに

今回は小ネタとして「 RMT は合法なのか?」を書いてみたいと思います。もちろん、ベンダーが RMT を認めている場合にはここで書いていることは適用されていないことには同意します(ただし、その場合には今度は別の問題が発生すると考えています。いずれその件は別途書きたいと思います)。

ここでいう RMT とは、リアルマネートレード、つまり、オンラインゲームにおいて仮想通貨あるいはアイテムを現実の通貨で売買することを指します。

RMT は合法なのか?

時々「 RMT は法的な規制がないために合法である」という主張をしているページを見かけることがあります。私はこの主張に対して疑問を持っています。というのも、法的契約の一部をなすであろう「規約」に同意して参加しているゲームにおいては、RMT はしないということに同意してゲームに参加していることになります。にもかかわらず、そのゲーム内において RMT を行うということは同意した規約(=契約)に反していますし、 RMT によって生じる各種悪影響(過去のメモを参照してください)の是正のためにベンダーがバランス調整を迫られることや、規約違反としての RMT を取り締まるための労力をかけさせることになります。すなわち、 RMT によってベンダーに負担をかけさせている(きつい言い方をすれば損害を発生させている)わけです。こうして考えると、 RMT は各種「業務妨害罪(偽計、威力、電子計算機損壊等)」に問われる・問える可能性があるのではないかと思えるのです。

まとめ

このようなことから、直接取り締まる法律がないから RMT は合法である、というのはあまりに短絡的な主張であるように思うのですが、いかがでしょうか。

なお、ここに数度にわたり書いているように私は法律の専門家ではありません。実際にどうであるのか最終的な決断を迫られる場合には法律の専門家に相談してください。あくまでもこの見解は私のメモ的なものにしか過ぎません。

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