リニューアル前のサイトには、ThinkPad i Series s30(日本IBM)のページを置いてました。その関係で、というか、もう置いてないから関係ないんですが一応総括みたいなものをしておこうかと思います。つまり自分用ですね。
昨日、現メインノートパソコンのトラブルで急遽また持ち歩いていることもあって書く気になった、というのが正解かもしれません。
良かった点
大きなキーボードと丸いぽっちのポインティングデバイスがとにかくよかったです。また、Windows2000/XPなどをインストールするのに必要な情報とドライバ各種が公開されていたのは助かりました。
悪かった点
すみません、不満は多い機種でした。
- 分かってはいましたがCPUパワーがちょっと足りなかったです。
- i440MX-100搭載のためにハードディスクがATA-33での駆動しかできなかったため、ソフトの起動から使用中、終了等、全般的に非常にのっそりした動きになっていたのが残念です。
- 液晶表示が黄色っぽく、なんとも平面的な色づきなのが気になりました。
- 全角半角キーが変則的な位置にあるのが慣れるまで大変でした。慣れた後は他のノートパソコンを使うときにえらい苦労しました。
- Adobe Photoshop、Adobe Illustratorが(そのままでは)動きません。これは設計ミスと言ってもいいでしょう。
- 左USBポートが非常に壊れやすいです。ちょっと検索してみたところ、私だけではなく何人もの人が壊れたと書いています。
- PCM音源が安定して動きません。この問題を対策したドライバはPCM音源が停止する問題には対応しましたが、ちょっとの負荷で音飛びするひどい品質のものです。
- ハードディスクの容量が足りません(載せかえちゃいました)。
- 左クリックボタンが1年使用する前にべこべこになってしまいました。明らかに強度不足です。
総合
買って後悔したわけではありませんでしたが、満足も得られないマシンでした。ピアノ調の天板は最初から傷一つないものではありませんでしたし、予想以上に傷がつきやすいものでした。なので見た目も最初の段階からあきらめてしまっていました。
ただ、大きなトラブルに見舞われること無く、メインノートマシンとしてのライフサイクルを乗りきってくれたことに対しては非常に信頼感を持ちました。
Adobeのソフトの問題
アドビが公開しているFAQの中に「[219426]Pentium Ⅲ のコンピュータ上でクラッシュまたはフリーズする(Photoshop-Photoshop Album)」というものがあります。これがThinkPad i Series s30(i Seriesじゃないのも)にもそのまま当てはまります。この中に原因について以下の言及があります。
マザーボードの電気系の問題は、プロセッサとメモリ(RAM) の間の通り道 (バスと呼ばれる)を、マイクロセカンド単位でかなりの時間使用するコンピュータの動作によって発生します。この問題は、オペレーティング システム、または、他のアプリケーションが引き金となって起こる場合もありますが、Photoshop / Photoshop Album を使用する際に多く発生します。これは、Photoshop や Photoshop Album が非常に高速にメモリのデータを転送するアプリケーションとなっているためです。
要するにAdobe PhotoshopやAdobe Illustratorのメモリアクセス頻度に耐えられなくてクラッシュしているわけです。正直、これは設計ミスだと思いますが、どんなものでしょうか?>日本IBM様