先週掲載された「新gTLDに伴う.home-.corp問題、オープンリゾルバーなど2013年のDNS総ざらい – INTERNET Watch」という記事を読んでいて、「あー、あるあるー、大変だよねー」と思った部分を取り上げたいと思います:
このスライドからは、.comや.netといった正規のgTLDに続いて、“.local”や“.home”といったインターネット上には存在しないはずのTLDへの名前検索が検索上位に来ているのが見てとれる。ネットワークの設定をした方であれば想像できると思うが、LANなどでローカルなドメイン名を設定しなければならない時、インターネットで使われていない文字列として“.local”や“.home”といった名前を使って設定したことはないだろうか。そして注目すべきは、スライドにある上位17件のうち、実に11件が存在しないTLDに対するものであり、しかも“.home”と“.corp”に至っては新gTLDとして申請されたドメイン名と衝突(Collision)しているという点である。
LAN内部では独自にDNSを立てて、外の世界とはぶつからないようにしたドメイン名を割り振っていることがかなりあります。それが、新規のgTLDの追加によって、LAN内部のドメイン名と衝突するという事態が予想される、あるいは起こりそうだったので、一部のgTLDの割り当てを凍結する措置が取られた、という話です。
私の自宅のLANでも、内部専用にDNSを立てて内部専用のドメイン名の割り当てをしています。そして、そのTLDは「lan
」にしています。さすがにgTLDにlan
が定義されることはないかと思いますが(ちなみにこの記事のランキングだとlan
は11位)、一般的な名称を使用していると、今後困ることも増えてきそうです。
もしも公式に使用されると困るようなTLDをLAN内部などで使用しているようであれば、こちらの報告先に情報提供しておいた方がよいかもしれません。