2012年のDRAM市場において過去30年間で初めてPC向けシェアが50%を割る

DRAM業界の近況を伝える記事を紹介します:

このR. Colin Johnsonさんの記事の翻訳記事(翻訳・田中留美さん)によると、

IHS iSuppliによれば、これまでDRAM市場において、PCが圧倒的な売上高シェアを占めてきた。しかし、2012年におけるDRAM市場の売上高に占めるPCのシェアは、過去30年間で初めて50%を下回る結果となった。

ということで、なんとついに昨年のPC向けのDRAMのシェアが50%を下回ったそうです。それだけ携帯情報機器のシェアが増えているということでもありますが、それにしても歴史的なことですね。PC向けのシェアが50%を割ったものの、売上高および容量の両方が伸長を続けているということで業界全体としては順調に成長を続けており、その上、最近の平均単価上昇で黒字化が一気に進んだという、DRAM業界にとってうれしいニュースとなったようです(ただし、携帯情報機器はPCほどメモリを搭載しないことから、伸長ペースは現状よりも遅くなる見込みだそうです)。

先日の「火災?でDDR3メモリの値上がり」の時にも書きましたが、下がりすぎた価格を調整しつつ、利益の出るような生産を続けるでしょうから、今後も長い目で見ればDRAMの平均単価の上昇は続くのでしょう。

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