半導体製造装置大手の東京エレクトロン(TEL)とApplied Materials(AMAT)が経営統合するというニュースを紹介します:
- 東京エレクトロンとアプライドマテリアルズが経営統合――「対等な立場」で – EE Times Japan
- 東京エレクトロンとApplied Materialsが経営統合 – ITmediaニュース
- [公式発表]東京エレクトロン株式会社とApplied Materials, Inc.が経営統合し、「グローバル・イノベーター」が誕生 半導体およびディスプレイ産業に大きく貢献 – 東京エレクトロン
- [公式発表]Applied Materials and Tokyo Electron to Combine, Creating a New Global Innovator to Serve the Semiconductor and Display Industries – Applied Materials
半導体製造関連は多大な投資が必要になっており、少しでも規模と技術のメリットを多く出すための経営統合なのだろうと思います。
例えば、ASML(露光装置最大手、大きなくくりでは半導体製造装置関連なので東京エレクトロン、Applied Materialsと同業とみなされます)にIntelが41億ドルの資金投資をしてEUVリソグラフィ開発のテコ入れをする(Intelの他、Samsung Electronics、TSMCなども投資をしています)など、非常に多額の資金がつぎ込まれています(EUVリソグラフィは本当に実用化できるのか?と疑問視する向きもあるそうです)。
東京エレクトロンとApplied Materialsは重複する部分が少なく、統合によるシナジー効果を以下のように想定しているとのことです:
新会社は、統合後初年度において約2.5億ドルの統合シナジー効果の創出を、また統合後3年間において約5億ドルの統合シナジー効果を見込んでいます。
最先端の半導体製造関連の開発費が膨大になっていく中で、製造装置側も、製造側も、これからももう少し収斂が進みそうな気がします。
いつか、投資が割に合わなくなるまで技術開発が続くはずですが、20年後もまだ続いているのですかね…? ムーアの法則が止まる時、半導体製造装置関連企業はどのようなビジネスをすることになるのでしょうね? コスト削減のための技術開発に移るのかなぁ、という予想をしていますが、どうなるでしょう。
新社名の予想
新会社名は「Tokyo Electron」と「Applied Materials」で、さすがに前者のTokyoを付けるとは思えませんし、後者のMaterialsは素材という意味で一般名なのでAppliedの方が大事でしょう。そうなると、「Eletron」と「Applied」が残ります。
単純に社名を付けると「A&E Materials」か「E&A Materials」になりそうです。あるいは「Applied Electron」もありそう、でしょうか?
しかし、略称がAMATといわれるくらいなので、Materialsも大事なのかもしれません。そうして考えると「Electron Materials」もありえそうな、なさそうな。
余談
Applied MaterialsとASMLを同業としてみた場合、2011年にASMLはApplied Materialsを売上高で抜いて、トップに出ています。2012年はApplied Materialsが抜き返したようです。