私がWikipediaを編集しない理由

はじめに

日本語で検索をすると、かなり高い確率でヒットするサイトがあります。それは、現代ではほとんど誰でも知っているであろう「Wikipedia」です。この知名度と影響度、そして権威の高さは驚異的です。

このWikipediaの編集には誰でも参加することができますが、筆者が参加する気にならない理由を書いてみたいと思います。

編集に参加しない理由

実に非常に簡単な理由で、Wikipediaのガイドラインに沿って編集作業を行うのは苦痛以外の何物でもないと考えているからです。Wikipediaは誰でも編集に参加できます。そのため、このままでは記事の信頼性を確保することができません。これを補うために、Wikipediaに記載する事項は「信頼性のある出典」を明記する必要があります。出典がなく検証が不可能な記述部分は基本的に排除されるべきです。※1

この検証が不可能な記述部分には「要出典」という「出典が足りていないので出典を書き足してください」という意味のタグを貼り付けるわけですが、これを嫌がらせだとみなす、Wikipediaのルールを理解していない編集者が多数存在します。※2このため、Wikipediaのルールで編集をしていくと、いずれかどこかの段階でこの点で摩擦が生じます。これを嫌うのが参加しない理由の1点目です。

また、前述のように「信頼できる出典」が伴う記載が原則であるため、編集とはまさに編集であって、著述を行う場所ではありません。これがそもそも面白みがないと思うのが参加しない理由の2点目です。

編集の方向性で異なる見解がある人と、ノートで延々とやり取りをしなければならない点が、参加しない理由の3点目です。これは、実はやり取りそのものが嫌というより、前述2点の理由に付随するものです。そもそも編集を行いたくないにも関わらず、明らかな誤りであるためにその点を明記して編集しても、その部分を書いた編集者が自身の記述に戻すことがそれなりにあります。これを膨大な時間と労力をかけてノートで説得して、たった1行修正することに、私は価値を見出すことができないのです。

まとめ

これでも以前は未登録状態で時々間違いを修正するということをしていました。しかし、現在は前述の理由によりWikipediaを編集する気はありません。※3

しかしWikipediaの影響力は強く、完全に無視するのも難しい状態にあります。例えば仕事でも何かの件を調べた人が「Wikipediaに書いてあった!」と主張して、誤った情報を仕入れてくることがかなりあります。結構頭の痛い問題です。

直接編集はしなくても、このメモを通じて時々「これはおかしいよ」ということを指摘していきたいと思っています。

リンク先としてのWikipedia

このメモではなるべく一次ソースへリンクするようにしています。どうしても該当するものがないときに、Wikipediaへのリンクを記載することを検討します。基本的にはまず日本語版を見ます。その後、英語版を見ます。そして妥当性が高いと私が考える方へリンクしています。

基本的に英語版のWikipediaの方が妥当性が高いことが多いと感じています。やはり、全世界レベルでは日本語ができる人よりも英語ができる人が多く、その分完成度が高くなる傾向にあるのではないかと思います。


  • 実際にはWikipedia日本語版ではほとんど出典がない記事が大量にあります。
  • 一般に「要出典」がどのようにみなされているのかは、まさに「要出典」で検索することで見つかるページでよくわかることでしょう。
  • 一時期気の迷いで編集しようかと思い、アカウントをとったことはあります。今でも残っています。

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